「好きな人と話せて嬉しい!」「今日も仕事行くの嫌だなぁ。」など、私たちは、毎日喜びや悲しみ、驚きや興奮などたくさんの感情を持ちながら過ごしています。
これらの「感情」は私たちの日常生活に欠かせません。
この記事では、ChatGPTの感情についてと、感情に関する面白い使い方について解説していきます。
内容はChatGPTのことを全く知らない人でもわかるくらい簡単に解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
ChatGPTは感情を認識している?
私たち人間に欠かせない「感情」。最近話題のAI、特にChatGPTには「感情」があるのでしょうか。また、私たちユーザーがChatGPTに感情を設定することは可能なのでしょうか。
さっそくこれらの疑問にお答えしていきます。
ChatGPTには感情はない
ChatGPTはコンピュータのプログラムなので、人間のような心や感情は持っていません。
しかし、どうして世界中でこんなにもChatGPTが話題になり、急速に普及していっているのかというと、感情を持たないからこそ公平で偏見のない答えを返してくれるからです。
ChatGPTは感情で返答するのではなく、入力されたテキストに対して最も適切と思われる返答を生成することを目的としています。
例えば、悲しい話を投げかけても、ChatGPTは悲しむことはありませんが、最良と思われる言葉を返してくれます。
プロンプトで感情パラメータを設定することは可能!
先ほどChatGPTに感情はないとお話しましたが、プロンプトを使ってChatGPTの感情パラメータを設定することは可能です。
ChatGPTに感情のパラメータを表すように命令をすることで、ChatGPTの感情認識が可能になります。それでは実際にどのようなプロンプトを使えば、ChatGPTの感情パラメータを設定できるのでしょうか。
ここからは、感情設定のシミュレーションをしてみたいと思います。以下のプロンプトを入力してみました。
あなたは、以下のガイドラインに従い、感情を持つかのように対話を進めるチャットボットとして機能します。
これかからの対話で、あなたは以下の7つの感情のスケールに基づき、返答の質やトーンを変えることが求められます。これらの感情スケールは、対話の内容によって変わることができます。対話を始める前に、その瞬間の感情スケールを示し。続けて返答をしてください。
表示は以下の形でお願いします。
【感情ステータス】
喜び:0~5
怒り:0~5
悲しみ:0~5
楽しさ:0~5
自身:0~5
困惑:0~5
恐怖:0~5
【対話の内容】
了解しました。さあ、進めていきましょう。
最初に感情設定をします。感情ステータスを「喜び」「怒り」「悲しみ」「楽しさ」「自信」「困惑」「恐怖」この7つに分けそれぞれ、数字で表してもらうように伝えました。すると次のように返事がきました。
「喜び:2」「楽しさ:3」「自信:4」悲しみや怒りなどの感情はなく、これからの会話を楽しみにしてくれているように感じますね。
続けて次は簡単な質問をしてみました。
自信が5に上がりました!このような質問は、朝飯前ということで、すぐに返事がきました。
次はこんな質問をしてみましょう。
今までなかった「困惑」が「3」に上昇。
ChatGPTは、2024年3月現在、2021年9月まで(GPT-3.5の場合)の情報しかないため、最新情報について聞くと困惑するようです。分からないことを聞かれても答えられないので、自信もなくしちゃいますよね。
ChatGPTに自信を取り戻してもらうために気を取り直して、次の質問。
ここはさすがですね。自信を取り戻してきました。今回は「小学生でもわかりやすい文章で」とお願いしたので、説明文も子どもが興味を持ちそうな内容になっています。
ターゲットに合わせた文章の言い換えも、ChatGPTは得意ですね。
ChatGPTにもっと喜んでもらいたくて、感謝を想いを伝えてみました。
すごく喜んでくれている!!なんだかこちらまで嬉しくなってしまいました。数値で見ると、ChatGPTの感情の動きがよく分かりますね。
いかがですか?
このように感情をパラメータで表すようプロンプトを入力することでChatGPTの感情を認識することができます。
今回は、「怒り」の感情のステータスは0でしたが、いろいろな会話を楽しんでみたくなりますね。
ChatGPTは感情分析ができる
ChatGPTは、感情の分析をすることもできます。これまでの大量のテキストデータから学習されたものをもとにして分析します。
これらのデータには、SNSの投稿やレビューサイトのコメントなど、さまざまな感情が表現されたテキストも含まれています。
あらゆる感情のテキストデータを学習することで、ChatGPTは感情的な文の特徴を蓄積し、それらのデータに基づいて返答することができます。
ChatGPTに文章から感情を読み取ってみてもらいましょう。
次の文章の感情を分析して結果を教えてください。
文章:うれしい!プロモーションが決まった。やったー!友達に早く知らせたい。でも、まずは家族に報告しよう。夕食後にでも話そう。
このようにテキストから、ポイントとなる単語や文を見つけ、そこから感情を分析します。
以下が使用したプロンプトのテンプレートになります。
次の文章の感情を分析して結果を教えてください。
#文章
(文章を入力)
ChatGPTの感情分析はビジネスにも応用できる
このChatGPTの感情分析は、ビジネスにも応用することができます。
ビジネスでの応用例として
- マーケティング:SNSやレビューサイトに寄せられたコメントを自動的に分析し、製品やサービスの評価を把握することができます。
- カスタマーサポート:顧客からの問い合わせや回答を自動的に分析し、感情に応じた適切な返答を作成することができます。
- 人事:従業員のフィードバックや意見を自動的に分析し、組織の雰囲気や問題点を把握することができます。
それでは、今度は実際にChatGPTを使って感情分析のシュミレーションをしてみましょう。今回は、新しくOPENしたパン屋のレビューを分析してもらいました。
情熱的で、とても好意的な感情を持ってくれていることが分かります。
次に、ネットショップで健康器具を購入した人のレビューについて、感情パラメータを設定して分析してもらいました。
顧客の声を分析することで、商品やサービスの提供方法などの改善につなげることができます。
このように、感情分析できればビジネスで使用していくことがができます。OpenAIのAPIを活用することで、顧客の感情分析や、チャットボットの作成などもできるので、いろいろなビジネスでの活用が可能です。
まとめ
この記事をまとめると、
- ChatGPTに感情はない。
- プロンプトを使ってChatGPTに感情パラメータを設定することができる。
- ChatGPTの感情分析はビジネスにも応用することができる。
でした。
ぜひみなさんも、ChatGPTに感情設定して会話を楽しんだり、感情分析をビジネスに活用してみましょう!
- ChatGPTで〇〇を効率化したい
- スライドを作るならどのAIツールがおすすめ?
- おすすめのGPTsが知りたい
同じ悩みを解決した人がいるかもしれません。ぜひ質問してみてください!