2023年にリリースを発表したAmazonQですが、AWS(Amazon Web Services)がAIアシスタントである一般利用を可能にしました。
今回一般利用が可能になったAmazonQにはどういった機能があるのでしょうか。
以下で詳しく解説します。
AmazonQとは?
Amazon Qは、AWSが提供する高機能な汎用AI搭載アシスタントサービスです。
ソフトウェア開発者向けの「Amazon Q Developer」と、一般ユーザー向けの「Amazon Q Business」の2つの機能を持っています。
簡単に解説すると
プログラマー向けのAmazon Q Developerは、プログラムを書くのを手伝ってくれるツールで
向けのAmazon Q Businessは、会社の情報をまとめて、仕事を助けてくれるツールです。
以下でそれぞれ詳しく解説します。
Amazon Q Developer
これは、ソフトウェア開発者向けの機能で、高精度のコード提案、高度なセキュリティ、クラウドなど、総合的な機能を提供します。
料金は1ユーザーあたり25ドルとなっています。
開発者がコードを書いていると、Amazon Q Developerが自動的に次に書くべきコードを提案してくれます。
提案の精度は業界最高レベルで、開発者の多くがAmazon Q Developerの提案をそのまま採用しているそうです。
また、Amazon Q Developerには「エージェント」と呼ばれる機能があり、新しい機能の実装、ドキュメントの作成、コードの整理、ソフトウェアのバージョンアップなどを自動で行ってくれます。
セキュリティの面でも、コードの脆弱性をスキャンして修正を提案する機能があり、他のツールよりも優れた性能を発揮します。
Amazon Q Business
これは、企業の一般ユーザー向けの機能で、社内の様々なデータを統合し、そのデータに基づいて質問に答えたり、要約を作成したり、コンテンツを生成したりできます。
Amazon Q Businessは、40以上の一般的なビジネスツール(WikiやSlackなど)と連携し、それらのツールに蓄積されたデータを活用することができます。
料金は1ユーザーあたり20ドルとなっています。
また、Amazon Q Businessは、AWSのBIツール「Amazon QuickSight」と統合されており、自然な言葉で話しかけるだけで、簡単にデータ分析用のダッシュボードなどを作成できます。
Amazon Q Apps
さらに、「Amazon Q Apps」という新機能も発表されました。
これは、プログラミングの知識がない一般社員でも、会話形式でAmazon Qに指示を出すだけで、AIを活用したアプリケーションを簡単に作れるようにするものです。
Amazon Qは、セキュリティとプライバシー保護を重視した設計になっており、ユーザーの権限に応じたデータアクセス制御や、不適切なコンテンツのフィルタリングなどの機能を備えています。
AIの力を活用することで、ソフトウェア開発者や一般企業の社員の生産性と業務効率を大幅に向上させることを目的としたサービスです。