Midjourney V5.2の使い方と「zoom out」について解説 | romptn Magazine

Midjourney V5.2の使い方と「zoom out」について解説

Midjourney

Midjourney V5.2は、2023年8月時点で提供されている、Midjourneyの最新モデルです。

具体的に何が変わったのか気になっている方も多いのではないでしょうか。

今回はそんな方に向けて、V5.2の使い方と新機能について、プロンプト付きで解説していきます!

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Midjourney V5.2の使い方-ダウンロード・更新はいらない

Midjourney V5.2は、特に何もしなくても、デフォルトで使えるようになっています。

手動で更新したりダウンロードをする必要はありません。画像生成をするとMidjourney V5.2が自動で使用されるようになっています。

以前のモデルを使っていた場合のみ手動での選択が必要

選択して以前のモデルを使っていた場合にのみ、手動でV5.2を選択する必要があります。

その場合、

/setting

と入力して、設定メニューを表示させて、モデル選択からV5.2を選びましょう。

Midjourney V5.2ではStylize値が影響しやすい

Midjourney V5.2ではStylize値がより影響しやすくなっています。

Stylize値は、入力されたプロンプトに対して、Midjourneyがどのくらい補正をして画像を生成するか、を表す値です。

高ければ高いほど、Midjourneyの補正の影響を受け芸術的になり、低いとプロンプトに忠実な出力結果になります。

--s {Stylize値}

で直接数値を指定しての調整ができる他、先程と同じく

/setting

から、設定メニューを呼び出して基本のモデル設定として調整することができます。

ちなみに、それぞれのStylize値は次のようになっています。

RAW ModeStylize lowStylize medStylize highStylize very high
–s 0–s 50–s 100–s 250–s 750

それではStylize値を変えると本当に生成結果に影響するのか見ていきましょう。

Stylize値が小さい場合

今回はこちらのプロンプトで試してみます。Stylize値は「Stylize low」を選んだ時と同じ、50に設定します。

Beautiful girl, smiling softly, profile, ponytail with cap --s 50 --seed 1155602211 

「profile」「smiling softly」というプロンプトを反映している感じがします。

同じような構図が多いのも特徴です。

Stylize値が大きい場合

プロンプトとSeed値はそのまま、Stylize値を「Stylize very high」を選んだ時と同じ750に設定してみます。

Beautiful girl, smiling softly, profile, Ponytail with cap --s 750 --seed 1155602211 

同じプロンプトでも、生成結果がだいぶ変わりました。

「smiling softly」の部分が弱くなっています。ポニーテールがなくなってしまっている画像も多めです。

しかし、構図やアングルにはバリエーションがあり、画風もより芸術的な感じがしますね。

Midjourney V5.2の新機能とその使い方

Midjourney V5.2では、様々な新機能が追加されました。

ここからはそれらについて、一つずつご紹介します。

Midjourney V5.2の新機能①zoom out

生成した画像をズームアウト(縮小)して、その分、より外側の部分を拡張した画像を生成する機能です。

今回はZoom Out 2xを使用してみました。

Zoom Out 2x(元画像を50パーセント縮小)、Zoom Out 1.5x(元画像を25パーセント縮小)のほか、Custom Zoomで倍率を自由に設定することもできます。

設定できるズーム倍率の範囲は1.0〜2.0の間のみです!

Midjourney V5.2の新機能②shorten

こちらは、プロンプトを分析し、どの部分が特に影響しているのかを教えてくれる機能です。

不要な部分を削除し、短縮したプロンプトの提案もしてくれます。

今回はこの画像を生成した、

4K anime girl wearing white dress and straw hat, incredibly detailed face, incredibly detailed beautiful eye, focus on face, standing in the middle of a sunflower field, smiling sweetly, beautiful sunset, summer sky, best quality, highly detailed, insanely detailed, 4K --niji 5 

というプロンプトを分析してもらいます。

/shorten

とチャット欄にに入力すると、プロンプトの入力を求められます。

入力して送信すると、このように短縮した4つのプロンプトを提案してくれます。

それぞれの数字のボタンを選択すると、そのプロンプトで画像生成ができます。

「Show Details」を選択すると、どのプロンプトが特に影響しているのかが表示されます。

このプロンプトでは「anime」「sunflower」が特に影響しているようです。

また、4Kは単語としてではなく、それぞれ別に認識されてしまっていたようですね…

このように新しい発見を得ることもできます。

Midjourney V5.2の新機能③make square

こちらは、縦長もしくは横長の画像を、拡張しながら正方形にしてくれる機能です。

元々正方形の画像では表示されない機能になります。

先程shortenでプロンプトを利用した、縦長の画像を正方形にしてみました。

「zoom out」同様、違和感のない拡張ができています!

Midjourney V5.2の新機能④image weight

こちらは参考画像を設定して画像生成するときに役に立つ機能です。

参考画像の詳しい設定の仕方はこちらの記事を参考にしてみて下さい。

「image weight」とは、どのくらい参考画像を元にして画像生成を行うかを示す数値です。

デフォルトでは1に設定されており、この値が大きいほど参考画像の影響が強くなります。

それでは「make square」で正方形にしたこの画像を元に、image weightの調整機能を試してみます。

まずは、image weightをデフォルトの1に設定し、画像生成してみます。

参考画像のほか、「colorful flowers」というプロンプトを追加しました。

https://s.mj.run/iYzup3iXt0I, colorful flowers --niji 5 --iw 1

しっかり追加したプロンプトが影響しており、色とりどりの花が追加されています。

それでは image weightを変えてもう一度画像生成してみます。値は最大の2に設定してみました。

https://s.mj.run/iYzup3iXt0I, colorful flowers --niji 5 --iw 2

すると、参考画像の影響を最大にした関係で、同じプロンプトでも「colorful flowers」のカラフル要素がなくなりました。

背景の夕焼けも残ったままですね。

image weightで設定できる範囲は0.5〜2.0の間のみです!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

Midjourney V5.2の使い方と「Zoom out」他、新機能について解説してきました。

今回のポイントをまとめると次の通りです。

  • Midjourney V5.2はデフォルトで使える
  • 「zoom out」では画像の周りの部分の拡張ができる
  • 「shorten」ではプロンプトの分析と短縮ができる
  • 「make square」では縦長・横長の画像を正方形にできる
  • 「image weight」では参考画像の影響力を調整できる

ぜひMidjourney V5.2の新機能を使って、画像生成を楽しみましょう!