最近注目を集めているAI動画生成ツール「NoLang(ノーラング)」をご存じでしょうか?テキストを入力するだけで約3秒で解説動画を生成してくれる便利なツールです。
YouTubeやTikTokで見かける「ゆっくり解説」動画や縦型ショート動画も簡単に作成できるため、動画作成初心者から企業のマーケティング担当者まで、幅広いユーザーに利用されています。
本記事では、NoLangの基本情報から使い方、料金プラン、商用利用の可否、最新機能まで徹底解説します。記事の最後には「よくある質問」もまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください!
- NoLangとは?
- NoLangの使い方
- NoLangの料金プラン・商用利用について
- NoLangの活用事例
- NoLangの安全性と著作権
NoLangとは?

NoLang(ノーラング)は、東京大学・東京大学大学院を卒業した5人のメンバーで構成される株式会社Mavericksが開発した、テキストから動画を生成するAIツールです。
2024年3月に公開され、同年7月にNoLang 2.0、2025年3月にNoLang 3.0へと大幅アップデートされ、2025年4月現在ではユーザー数10万人を突破しています。
NoLangには以下のような特徴があります。
- 自然言語での操作が可能:ChatGPTのように「〇〇について教えて」と日本語で指示するだけで動画生成ができる。英語のプロンプトを考える必要がなく、初心者でも簡単に利用可能
- 多様なコンテンツの動画化:PDFファイル・Webページの内容を要約した動画作成が可能。英語サイトなど外国語のコンテンツも翻訳して日本語の動画に
- さまざまな形式の動画生成:通常の横型解説動画だけでなく、TikTokやInstagram向けの縦型ショート動画・アバターを使った「ゆっくり解説」形式の対話動画・1分で要点を解説する短尺動画なども生成可能
- 充実した編集機能:生成された動画はテキスト・画像・背景・BGMなどを自由に編集可能で、ダウンロード機能で作成した動画をSNSへ投稿もできる
NoLangは特にAI初心者にも使いやすい設計になっています。シンプルでテキスト入力だけで動画が生成されるため、専門知識や技術がなくても高品質な動画を作成できます!
【随時更新/2025年4月】NoLangの最新アップデート情報
NoLangは日々アップデートされており、常に新機能が追加されています!
2025年4月現在の最新バージョンであるNoLang 3.0では、以下の機能が追加されました。
NoLang 3.0の新機能(2025年3月リリース)
- 縦型ショート動画の機能強化:TikTokやInstagram向けに最適化された縦型ショート動画を一気通貫で生成・編集・ダウンロードが可能に。テロップ、フォント、背景アニメーションなどを細かくカスタマイズできる
- 「1分解説」モード新設:PDF資料の要点を自動抽出して1分間のナレーション付き動画を生成でき、重要ページのみを紹介する形式で短時間での情報伝達が可能
- アバター機能の拡充:Live2Dアバター(VTuberモデル)の搭載、企業独自のキャラクターを使ったブランディング動画の作成が可能に
NoLang 2.0の機能(2024年7月リリース)
- 対話モードとアバター機能:2つのキャラクターが対話形式で解説する「ゆっくり解説」タイプの動画生成、「ずんだもん」や「四国めたん」などのVOICEVOXキャラクターの使用が可能に
- ショート動画生成機能:縦型のショート動画形式での生成が可能に
- 背景やBGMの設定オプション拡充:より多様な視覚・聴覚効果の追加
- 読み間違いの修正機能:生成された動画のナレーション読み上げで発生する漢字の読み間違いを修正可能
このアップデートによって、NoLangはより柔軟かつ高品質な動画生成が可能になっています!
NoLangの使い方
ここでは、初めてNoLangを使う方向けに基本的な使い方を解説します。
ウェブブラウザ版とChrome拡張機能版の2つの方法があります。
①Webブラウザ版の使い方
①アカウント登録とログイン
NoLang公式サイトにアクセスし、画面右上の「ログイン」ボタンをクリック

「Googleでログイン」を選択し、Googleアカウントでログイン

利用規約に同意してログイン完了

②動画設定(対話モードを使用する場合)
「対話モード」に切り替える

プロンプトや語り手の設定、アバターの設定を行う
今回のプロンプト例は、以下の通りです。
【キャラクター設定】
語り手:気さくで親しみやすい先生役。専門知識を持ちつつも、わかりやすい言葉で解説するよう心がける。
助手:好奇心旺盛な生徒役。適度に質問を投げかけ、視聴者が疑問に思いそうな点を先回りして聞く。
【展開】
①導入:話題の概要を簡潔に伝える(視聴者の関心を引く工夫をする)
②本題:3つのポイントに絞って詳しく解説
③まとめ:重要なポイントを再確認し、実用的なアドバイスで締める
【表現】
・難しい専門用語は避け、中学生でも理解できる言葉で説明する
・具体例や身近な例えを積極的に使う
・文章は短めにし、一文一義を心がける

③動画の生成
画面上部の入力欄に「〇〇について解説する動画を作成して」と入力
ChatGPTを使った効率的な文章作成方法について解説する動画を作成してください。特にブログ記事のアイデア出し、構成作り、校正の3ステップでの活用法を具体的なプロンプト例とともに紹介してください。

送信ボタン(↑マーク)をクリック

数秒待つと動画が生成される

④動画のダウンロード
生成された動画の下部にある「ダウンロード」ボタンをクリック

ダウンロード設定画面で「ダウンロード」をクリック

今回できた動画は、こんな感じです。
画像はもちろん、テロップやナレーションも自然に入れられていてすごいですね…!動画編集ってたった1分の動画でも意外と時間がかかるのでこれは便利です。
⑤動画の編集(必要な場合)
「編集」をクリック

画像、背景、スクリプトなどを自由に編集

「この内容で確定する」→「確定して再生成」をクリック

Chrome拡張機能版の使い方
①拡張機能のインストール
Chrome拡張機能ページを開く→「Chromeに追加」をクリック

右上のアイコンを押して拡張機能一覧を開き、「NoLang」をピン留め

②Webページの要約動画生成
動画にしたいWebページを開く→ブラウザ上部のNoLangアイコン(イルカマーク)をクリック

「このWebページを日本語で要約する」をクリックし、数秒待つと要約動画が自動的に再生される

③追加質問(必要であれば)
生成された動画の下部にある「次の質問を送信」から追加質問が可能

Chrome拡張機能を使うと、閲覧中のWebページをワンクリックで要約動画に変換できるため、情報収集や学習に非常に便利です。
NoLangの料金プラン
NoLangの料金体系は、2025年4月現在、以下の4つのプランが提供されています。

プラン | 月額料金(月契約) | 月額料金(年契約) | 月間クレジット | 主な機能 |
---|---|---|---|---|
Free | 無料 | – | 200 | ・横型動画生成、 ・本編集機能 ・透かしあり |
Standard | 2,980円 | 2,380円 | 2,000 | ・縦型ショート動画 ・AI画像生成 ・透かしなし |
Premium | 7,980円 | 6,380円 | 7,000 | ・Standard機能 ・より多くのクレジット |
Bussines | 要相談 | 要相談 | カスタム可能 | カスタム可能 |
※クレジットシステムについて
NoLangでは「クレジット」という単位で動画生成回数が管理されています。
- 基本的な動画生成(1分): 約10クレジット
- アバター付き動画: 約100クレジット
- AI画像生成を使用: 約200クレジット
- 動画ダウンロード: 10クレジット
- 動画再生成(編集後): 5クレジット
無料プランでも月間200クレジットが付与されるため、短い動画なら月に約20本程度は作成可能です。法人向けにはさらに高機能な「NoLang for Business」プランも提供されていますので、頻繁な利用を考えている方はおすすめです!
NoLangの商用利用について
結論から言うと、NoLangで生成した動画は商用利用が可能です。ただし、いくつかのルールがありますのでチェックしておきましょう!
- コピーライト表記の義務:動画には必ずNoLangのコピーライト表記が必要ですので、動画ページの「コピーライト」ボタンからコピーできる正式な表記を使用しましょう。
- 使用可能な範囲を知る:通常の動画はCC-BY-SAライセンスで商用利用可能です。ただ、Webページの要約動画は元記事の権利関係から商用利用や別媒体への投稿は不可です。
そして、無料プランでも商用利用は可能ですが、以下の制限があります。
- 生成される動画にNoLangのロゴ(透かし)が入る
- グリーンバック/ホワイトバック動画を作成できない
本格的なビジネスでの利用には、透かしなしで動画を生成できるStandardプラン以上がおすすめです!
NoLangの活用事例7選
NoLangはさまざまな用途で活用されています。ここでは、主な活用事例を7つご紹介します!

①難解な専門用語の解説動画作成:専門性の高い内容や難しい概念を「〇〇について教えて」と入力するだけで、わかりやすく解説した動画を作成できます。例えば医学用語や法律用語なども、簡潔に解説した動画が数秒で完成します。
②ブログ記事やWebコンテンツの動画化:既存のブログ記事やWebコンテンツを動画化することで、同じ内容を違う形式で届けられます。これによって、テキストよりも動画を好むユーザー層にもリーチできるようになります。
③SNS向けショート動画の作成:TikTokやYouTube Shorts、Instagram Reelsなど、縦型ショート動画の需要が高まっています。NoLangを使えば、トレンドに合わせた縦型の短尺動画を簡単に作成できます。
④社内研修や教育コンテンツの制作:企業内での研修資料や教育機関での学習資料を、より理解しやすい動画形式に変換できます。とくに「対話モード」を使えうことで、質疑応答形式の動画が作成でき、理解度が向上します。
⑤商品やサービスのプロモーション動画:自社の商品やサービスについての説明文を入力するだけで、プロモーション動画が作成できます。背景や画像、BGMなども自由にカスタマイズ可能なため、ブランドイメージに合わせた動画を作成できます。
⑥学術論文や専門資料の要約動画:難解な学術論文やPDF資料を、数分の要約動画に変換できます。特に「1分解説」モードを使えば、長文の資料でも要点を抑えた動画が簡単に作成できます。
⑦日々の情報収集の効率化:Chrome拡張機能を使うことで、気になるWebページをワンクリックで要約動画に変換できます。情報のインプットを視覚的・聴覚的に行えるため、記憶への定着率が高まります。
NoLangの安全性と著作権について
AIツールを使用する際は、安全性や著作権の問題が気になるところです。NoLangに関して押さえておくべきポイントをまとめました!
NoLangは以下の点で『安全性』に配慮されていますので、安心して利用できるツールです。
- 個人情報の保護:ユーザーのプライバシーを尊重し、個人情報は第三者に提供されない
- 公開・非公開設定:生成した動画は公開・非公開を選択可能(※デフォルトは公開)
- 機密情報の扱い:機密性の高い情報の入力は避けることが推奨されている
ただし、特に企業での利用においては、機密情報や個人情報を含むコンテンツの入力は避け、非公開設定の確認をすることが重要です。
NoLangで生成される動画の『著作権』については、以下の点に注意が必要です。
- 生成動画の著作権:基本的にはCC-BY-SA 4.0ライセンスが適用される
- コピーライト表記:生成動画をSNSなどに投稿する際は、必ずコピーライト表記が必要
- Webページ要約の制限:Webページを要約した動画は、元記事の権利関係から再配布が制限される
- 学習における配慮:NoLangでは公式によると「コンテンツを学習に一切使用せず、著作権に配慮したコンテンツのみを使用」している
NoLangのコピーライト表記は動画生成ページの「コピーライト」ボタンからコピーできるため、投稿時には必ずこれを使用しましょう。

よくある質問
最後に、NoLangに関するよくある質問をまとめました。
- QNoLangのアプリ版はありますか?
- A
現在のところ、NoLangの専用アプリは公式にリリースされていません。NoLangはウェブベースのサービスとして提供されており、ブラウザを通じて利用するのが基本です。
スマートフォンでもブラウザ経由で基本機能は利用できますが、動画編集などの細かい作業はデスクトップ環境が推奨されています。
- QNoLangで動画がダウンロードできないときの対処法は?
- A
動画ダウンロードができない場合、以下の対処法を試してみてください。
- インターネット接続の確認:安定した接続環境を確保する
- ブラウザのキャッシュをクリア:ブラウザの設定から閲覧データを消去する
- ダウンロードリンクの再取得:マイページから動画を再度選択してダウンロードを試みる
- 別のブラウザで試す:Chrome、Firefox、Edgeなど別のブラウザで試す
- 動画の長さや品質の調整:もっと短い動画や低画質設定で試してみる
- QNoLangの解約方法は?
- A
NoLangの有料プランを解約するには、以下の手順で行います。
- NoLangにログイン
- 画面左上のアカウントアイコンをクリック
- 「アカウント設定」を選択
- 「サブスクリプション」タブをクリック
- 「サブスクリプションを解約する」をクリック
- 解約理由を選択して「解約する」をクリック
解約しても次回の更新日までは引き続きサービスを利用できます。
- QNoLangは英語対応していますか?
- A
はい、NoLangは英語のテキストや英語のWebサイトの内容からも動画を生成できます。さらに、英語のコンテンツを日本語に翻訳して動画化することも可能です。ただし、UIのインターフェースは日本語が基本となっています。
- QNoLangはどこの国のサービスですか?
- A
NoLangは日本の企業である株式会社Mavericksが開発・提供しているサービスです。東京大学・東京大学大学院を卒業したメンバーで構成されたチームによって開発されました。そのため、日本語での生成に特化しています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
NoLangの基本情報から最新機能、使い方、料金プラン、商用利用の可否、活用事例まで徹底解説しました!
- NoLangは東大発のスタートアップMavericksが開発したAI動画生成ツール
- テキスト入力から約3秒で解説動画を生成してくれる画期的なサービス
- 「ゆっくり解説」形式の対話動画や縦型ショート動画も作成可能
- 無料プランでも月20本程度の動画生成が可能で、商用利用もOK(コピーライト表記必須)
- Chrome拡張機能を使えばウェブページをワンクリックで要約動画に変換できる
特にSNSでの情報発信を行いたい方や、教育コンテンツの作成、マーケティング動画の制作など、動画コンテンツを効率的に作りたい方にとってかなり便利なツールになりますので、ぜひ試してみてください!