SDXLの「Refiner」とは?設定・使い方・必要か不要かを徹底解説! | romptn Magazine

SDXLの「Refiner」とは?設定・使い方・必要か不要かを徹底解説!

Stable Diffusion

「SDXLのRefinerって本当に必要なの?」

「設定方法がよくわからない…」

「使ってみたけど効果がイマイチ?」

Refinerには「構造を一度崩して再構築する」という独特の特徴があり、その使い方次第で画像の質感を大きく向上させることができます。

この記事では、Refinerの本質的な価値から実践的な使い方まで、実例を交えながら詳しく解説していきます。これを読めば、あなたのAI画像生成の幅が確実に広がるはずです。

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SDXLのRefinerとは

Refinerは、写真やイラストをより美しく仕上げるための「仕上げ職人」のような機能です。例えるなら、家の建築でいう「内装工事」や、料理でいう「最後の味付け」のような存在です。

Refinerの仕組みをわかりやすく解説

1. 下準備:Base modelの役割

まず、Base model(基本モデル)が画像の基礎となる部分を作ります

  • キャラクターの姿かたち
  • 背景の大まかな配置
  • 全体的な構図 これは、家でいえば「基礎工事」や「骨組み」にあたる部分です。

2. 仕上げ:Refiner modelの出番

次に、Refiner model(仕上げモデル)が細かい部分を整えていきます

  • 肌の質感をより自然に
  • 髪の毛の艶やかさを増す
  • 光と影のコントラストを調整
  • 背景のぼかし具合を微調整 これは、壁紙を貼ったり、照明を設置したりする「仕上げ工事」のような作業です。

3. バランス調整:処理の比率

Base modelとRefiner modelの作業バランスを0.0~1.0の間で調整できます。

  • 0.0 = Refinerを全く使わない
  • 0.5 = 半々の力加減
  • 1.0 = Refinerの効果を最大限に

これは料理で例えると、

  • 0.2 = ほんのり味付け
  • 0.5 = バランスの良い味付け
  • 0.8 = しっかり味付け

といったイメージです。

ただし、強すぎる味付けは料理を台無しにしてしまうように、Refinerも強すぎると画像の良さを損なう可能性があります。多くのユーザーは0.8~0.9の間で使用することで、自然な仕上がりを実現しています。

このように、RefinerはSDXLの「仕上げ職人」として、あなたの作品をより魅力的に磨き上げる手助けをしてくれるのです。

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Refinerの効果と特徴

Refinerを使うとどんな効果が得られるのかを見ていきましょう。主に、以下の4つの効果が発揮されます。

メリハリが増す(コントラストの強調)

  • 明るい部分はより明るく
  • 暗い部分はより深みのある暗さに
  • 写真でいう「くっきり」フィルターのような効果

立体感が出る(陰影の強化)

  • 顔の輪郭がよりはっきり
  • 服のしわがより自然に
  • まるで3D効果をかけたような奥行き感

色合いが鮮やかに(彩度の向上)

  • くすんだ色が生き生きと
  • 肌の色がより健康的に
  • 夕焼けや花などの色がより印象的に

主役が引き立つ(人物と背景の分離)

  • ポートレート写真のような効果
  • 人物が自然に目立つように
  • 背景が程よくぼやけて奥行きが出る

さらに面白いことに、Refinerは一度画像を「崩す」ような処理をしてから、より良い形に「組み直す」という特殊な方法で効果を発揮します。

これは、

  • 古い家具を一度分解して
  • 傷んだ部分を修復してから
  • より丈夫に組み立て直す

という家具職人の作業に似ています。

Refinerを使うときの注意点

また、Refinerを使うときは以下の3つの注意点に気を付けましょう!

強すぎると逆効果

  • 力の入れすぎに注意
  • お菓子作りの砂糖と同じで、入れすぎると台無しに
  • 特に顔や手の形が崩れやすいので要注意

時間がかかる

  • 通常の2倍程度の時間が必要
  • じっくり丁寧に仕上げる工程なので焦らない
  • 急いでいるときは使わないのがおすすめ

パソコンへの負担

  • モデルの切り替えに時間がかかることも
  • 重いソフトを同時に動かすのは避ける
  • パソコンの動作が重くなる可能性あり

このように、Refinerは「魔法のような効果」を持っていますが、使いすぎには注意が必要です。まずは控えめな設定から始めて、徐々に自分好みの強さを見つけていくのがおすすめです。

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Refinerのインストールと設定方法

ここからは、Refinerの使いこなそうについて分かりやすく解説していきます!

①まずはモデルをダウンロードしよう

ここでは、Hugging Faceからのダウンロード方法を説明します。

Hugging Faceのウェブサイトにアクセスして、「sd_xl_refiner_1.0.safetensors」というファイルを探します。

②ファイルの保存

「Download」ボタンをクリックし、パソコンの分かりやすい場所に一時保存します。

    ②モデルを正しい場所に置こう

    ファイルの配置場所は、以下の通りです。

    基本の場合

    [stable-diffusion-webui]
      └─ [models]
          └─ [Stable-diffusion]
              └─ ここにRefinerファイルを置く

    Forge版の場合

    [stable-diffusion-webui-forge]
      └─ [models]
          └─ [Stable-diffusion]
              └─ ここにRefinerファイルを置く

    ③ちゃんと認識されているか確認する

    Stable Diffusion WebUIを起動したら、Refinerのモデル選択メニューを開きます。

    そこで「sd_xl_refiner_1.0」が表示されているか確認しましょう。

    ④おすすめの設定値

    設定については、下記を参考にしてください!

    • Base model(土台となる処理):80-90%
      • 90%が最も安定
      • 初めは85%がおすすめ
    • Refiner(仕上げの処理):10-20%
      • 15%が無難な設定
      • 強すぎると崩れやすい

    より詳しい設定方法や高度なテクニックについては、下記の「Stable Diffusionの『Refiner』とは?使い方や設定方法について解説!」をご覧ください。そちらでは、さらに細かい調整方法や実践的なコツを紹介しています。

    Refinerが必要なシーン・不要なシーンを紹介

    Refinerの使い方が理解できたところで、どういった場面で必要なのか、または不要なのかを具体的にご紹介していきます!

    Refinerが必要なケース

    質感にこだわりたい作品

    • ドレスの布地の光沢を表現したい
    • 金属の輝きをよりリアルに
    • 肌の質感をより自然に
    • 髪の毛の艶やかさを引き立てたい

    実例: 結婚式のウェディングドレス姿を生成する場合、レースの細かな模様や布地の上品な光沢がより美しく表現できます。

    人物を引き立たせたい時

    • ポートレート写真のような仕上がりに
    • 背景を自然にぼかしたい
    • 人物に注目を集めたい
    • プロフィール写真として使いたい

    実例: 就活用のプロフィール写真を生成する場合、人物がくっきりと、背景が適度にぼやけた、プロフェッショナルな仕上がりに。

    アート調の表現をしたい時

    • 水彩画のような優しい雰囲気を出したい
    • 絵画のような芸術的な仕上がりを求める
    • 独特の雰囲気や世界観を表現したい

    実例: 風景画を水彩画風に仕上げたい時、色のにじみや柔らかな色合いがより自然に表現できます。

    Refinerが不要なケース

    急いでいる時

    • 大量の画像を素早く生成したい
    • 試し描きの段階
    • ラフな確認だけで良い場合

    実例: 商品カタログ用に100枚の画像を生成する必要がある場合、処理時間が2倍以上かかってしまうため非効率です。

    繊細な表情が重要な時

    • キャラクターの微妙な感情表現
    • 子供の無邪気な笑顔
    • 真剣な眼差しの表現

    実例: アニメキャラクターの可愛らしい笑顔を描きたい場合、Refinerによって微妙な表情が崩れてしまう可能性があります。

    モデル本来の特徴を活かしたい時

    • 特定のアーティストの画風を再現
    • 有名なアニメスタイルの模倣
    • 特殊なモデルの個性を活かす

    実例: ジブリ風の絵を生成する特殊なモデルを使用する場合、Refinerによってその特徴的な画風が薄まってしまう可能性があります。

    WebUIでRefinerを使う方法

    ここでは、Stable DiffusionとComfyUIでRefinerを使用する方法をご紹介します!

    Automatic1111でのRefiner設定方法

    Google Colaboratoryを利用してStable Diffusionを起動する際に、下記のコードをそれぞれ実行すれば最新のバージョンで利用することができます。

    !pip install lmdb
    
    !pip install torch==2.0.1+cu118 torchvision==0.15.2+cu118 torchaudio==2.0.2 torchtext==0.15.2+cpu torchdata==0.6.1 –index-url https://download.pytorch.org/whl/cu118
    
    !git clone https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui
    %cd /content/stable-diffusion-webui
    !wget (モデルURL※1) -O /content/stable-diffusion-webui/models/Stable-diffusion/(任意のファイル名※2).safetensors
    !python launch.py –share –xformers –enable-insecure-extension-access

    ※1:「Civitai」や「 Hugging Face」でダウンロードしたモデルのURLをコピペします。

    ※2:ここで記載したファイル名が「Stable Diffusion checkpoint」の一覧に表示されます。

    そしてStable Diffusion WebUIを立ち上げたら、「Refiner」の項目を開き、導入したRefiner用モデルを選択して、「Switch at」の数値を設定することで使用できます。

    ComfyUIでのRefinerの使い方

    まず、ComfyUIを立ち上げましょう。立ち上げ方については、下記記事で詳しく解説しています。

    基本的なワークフロー作成は、以下の通りです。

    より詳しい情報や最新のテクニックについては、下記の「Stable Diffusionの『Refiner』とは?使い方や設定方法について解説!」の記事もご参照ください。設定方法の動画解説や詳細な手順を掲載しています。

    このように、WebUIでのRefiner活用は、最初は少し難しく感じるかもしれませんが、基本的な手順を押さえれば誰でも使いこなすことができます。まずは簡単な設定から始めて、徐々にスキルアップしていきましょう!

    まとめ

    SDXLのRefinerは、画像生成の最終工程で質感や立体感を向上させる強力な機能です。特に質感の表現や人物と背景の分離に優れた効果を発揮し、適切な設定(Base 80-90%)で使用することで、作品のクオリティを大きく向上させることができます。

    ただし、処理時間の増加や繊細な表情表現への影響など、使用時には考慮すべき点もあります。用途に応じて使用を判断し、まずは控えめな設定から始めて、徐々に自分の作風に合った使い方を見つけていくことをおすすめします。