Luma AIは2024年11月25日、新しい画像生成AIモデル「Photon」を発表しました。同社の動画生成AI「Dream Machine」の技術を基に開発された本モデルは、デザイナーやクリエイターをはじめとするプロフェッショナル向けに設計されています。
優れた処理性能と使いやすさを両立
Photonの最大の特徴は、独自開発の「Universal Transformer」アーキテクチャーを採用していることです。この技術により、競合製品と比較して処理速度を8倍に向上させながら、運用コストの大幅な削減を実現しています。
クリエイターの創造性を拡張する新機能
Photonは単なる画像生成ツールではありません。ユーザー固有の背景やニーズを理解し、真のクリエイティブパートナーとして機能することを目指しています。特筆すべき機能として、1枚の写真から再利用可能な「キャラクター」を生成できる機能があります。プロンプトに「@character」を含めることで、様々なシーンや状況に同じキャラクターを配置することが可能です。
2024年にAPI提供を予定
Luma AIは2024年中にPhotonのAPIをリリースする計画を発表しています。このAPIにより、開発者はテキストや画像から画像コンテンツを生成する機能を自社のサービスに組み込むことが可能になります。
課題と今後の展望
一方で、現時点でのPhotonには課題も存在します。デモでは特定の姿勢のキャラクターの表情レンダリングに問題が見られ、ディープフェイク等の悪用への懸念も指摘されています。これに対してLuma AIは、コンテンツモデレーションガイドラインを設け、必要に応じて生成画像の削除も行う方針を示しています。
Luma AIの取締役であるAnjney Midha氏は「Luma AIの真価は、各クリエイターのユニークな創造性を引き出し、サポートすることにある」と述べており、今後のアップデートでさらなる機能の向上が期待されています。