株式会社Box Japanは、Microsoft・Azure OpenAI Serviceとの新たな連携を発表し、Enterprise Plusプランの顧客向けにBox AIの提供を開始しました。
このAIニュースのポイント:
- Boxは、Azure OpenAI Serviceを利用して、Box AIに高度な大規模言語モデルを導入しました。
- この連携により、企業はセキュリティやプライバシーの基準を維持しつつ、最先端のAIモデルを活用できるようになります。
- Enterprise Plusプランの顧客は、Box AIを利用して、さまざまな業務での効率化やインサイト獲得が可能になります。
Box AIの機能について
提供されるBox AIの機能について公式サイトでは次のように述べられています。
引用元: https://www.boxsquare.jp/blog/box-ai
- ドキュメントの内容に関する質問、スプレッドシートからのインサイトの抽出、プレゼンテーションの要約など、ワンクリックでビジネスインサイトが即座に得られます。
- Eメール、ニュースレター、ブログ記事をゼロから素早く、数秒でコンテンツを作成できます(さまざまなトーン、長さ、スタイルで)。また、すでにBoxにある情報を基に、アジェンダ、マニュアル、レポートを作成することもできます。
- ワークフロー、タスク、メタデータ生成を自動化することで、ビジネスプロセスをスピードアップし、ビジネス成果をより迅速に実現します。(近日提供開始予定)
Box AIは、企業が既に保管しているビジネスコンテンツを安全に活用し、新しいコンテンツの生成や必要な情報の抽出をサポートするものです。
連携によりコンプライアンス要件を満たすAIを提供
またBoxは、このMicrosoftとの連携を通じて、セキュリティ、プライバシー、コンプライアンスの面で企業向けの高水準を維持しながら、AI技術を提供しています。
Boxの顧客は、金融サービス、ライフサイエンス、公共機関、保険、法律事務所など、規制の厳しい分野でもAIを活用し、業務の効率化や新たなインサイトの獲得を図ることができるとされています。
Boxは合わせて以下の利用例も発表しています。
引用元: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000118212.html
- 金融サービス分野の企業は、市場動向、経済指標、過去の財務データを含むBox内のレポートからインサイトを引き出し、予測や潜在的なリスクを明示した重要な調査結果の要約を提供することができます。
- ライフサイエンス分野の企業は、臨床試験データから情報を取得し、膨大なデータセットの分析を迅速化することで、臨床試験の結果をより包括的かつ効率的に理解することができます。
- 公共機関は、有権者からの膨大なフィードバックや政策調査から貴重なインサイトを得ることができ、エビデンスに基づいた意思決定や政策立案を導くことができます。これはAI活用に関するバイデン大統領の指針に合致しています。
- 保険会社は、クレームレポートから重要な情報を見つけることで効率を高め、対応時間を短縮し、当事者双方に円滑な体験を提供することができます。
- 法律事務所は、複雑な法律文書内の重要な用語、条項、関連情報を迅速に特定し、法律調査に必要な時間と労力を大幅に削減することができ、案件に対してより戦略的な要素に集中しやすくなります。
出典: PRTimes