ComfyUIでカスタムノード(拡張機能)を利用する方法!おすすめの拡張機能13選も紹介!

ComfyUI

「ComfyUIって便利って聞くけど使い方が難しい…」

「もっと簡単に使える方法があればいいのに…」

たしかにComfyUIの利用は少し難解かもしれません。

今回はそんな問題を解決する必須とも呼べるカスタムノード「ComfyUI-Manager」と、ComfyUIをもっと便利にするカスタムノード(拡張機能)を13個ご紹介します!

ぜひともこの記事を参考に自分のComfyUIに取り入れてみましょう。

監修者プロフィール
沖@AI画像生成
Xで5万人のフォロワーをかかえる、画像生成クリエイター。Stable Diffusionを中心に、様々な画像生成AIや動画生成AIを駆使し、コンテンツを制作。画像生成に関連する講演会なども多数こなす。AI画像制作の仕事も募集中。

ComfyUIを立ち上げる方法

ComfyUIを立ち上げる手順は、以下の通りです!

  1. ComfyUIのインストール
  2. モデル(チェックポイント)・VAEのダウンロード
  3. SDXL用のComfyUIを立ち上げる

※詳しい立ち上げ方法は、以下の記事で解説しています。

ComfyUIでカスタムノード(拡張機能)を利用する方法

ComfyUIをより便利に使用するには、カスタムノードを追加する必要があります!

カスタムノードとは、拡張機能のことです。

カスタムノードを追加することにより、より高度なワークフローの構築が可能になります!

しかし、ComfyUIを立ち上げただけでは、カスタムノードを使用することはできません。

カスタムノードを使用するには、「ComfyUI-Manage」を導入しましょう!

ComfyUI-Managerを導入すると便利!

「ComfyUI-Manager」とは、ComfyUIでカスタムノードを管理するための拡張機能です。

では、ComfyUI-Managerのインストール方法を簡単に紹介しましょう。

1. まず、ComfyUIがインストールされているフォルダにある以下のディレクトリに移動します。

インストールした場所\SVD-webui\custom_nodes

2. 次に、gitを使用してクローンを作成します。以下のコマンドを実行してください。

git clone https://github.com/ltdrdata/ComfyUI-Manager.git

これだけで、次回ComfyUIを起動する際から「ComfyUI-Manager」が利用可能になります!

※詳しい導入方法は、以下の記事で解説しています!

ComfyUIで使えるおすすめのカスタムノード(拡張機能)

ComfyUIではワークフローと呼ばれる、画像生成の一連の流れを自分で構築する必要があります。

ここでは、ワークフローを作成するとき、または、ComfyUIを使うときに役立つおすすめのカスタムノードを13個ご紹介します!

①ComfyUI Custom Scripts

「ComfyUI Custom Scripts」は、様々なカスタムスクリプトやノードを自動的にインストールすることができます。

「ComfyUI Custom Scripts」の主な機能は以下の通りです。

  • オートコンプリート: 埋め込みやカスタム単語のオートコンプリートを提供し、設定からカスタム単語リストを定義できます。
  • グラフの自動整列: 実行順にグラフを自動整列させるメニューオプションを追加します。
  • グリッドへの自動スナップ: ノード移動時に常にグリッドにスナップする設定を追加します。
  • 画像フィード: 現在のセッションで生成された画像を表示するパネルを追加します。
  • 数学表現: グラフからの値を使用して複雑な表現を評価することができます。
  • ノードとグループのロック: 移動を防ぐためにノードとグループをロックするオプションを追加します。
  • カスタムカラー: ノードとグループにカスタムカラーピッカーを追加します。
  • ファビコンステータス: 生成中にファビコンの色が変わり、ウィンドウタイトルにキュー内のプロンプト数が含まれるようになります。

https://github.com/pythongosssss/ComfyUI-Custom-Scripts

②ComfyUI Impact Pack

「ComfyUI-Impact-Pack」は、画像の検出、詳細化、アップスケール、パイプなどを通じて画像に変化を加えることに役立ちます。

「ComfyUI-Impact-Pack」の主な機能は以下の通りです。

  • 検出器: SAMモデル、Ultralyticsモデル、ONNXモデル、CLIPSegをロードするための検出器が含まれています。
  • ディテーラー: 画像をSEGSに基づいて精細化します。
  • アップスケーラー: ラテントをピクセル空間に変換し、アップスケール後に再びラテントに変換します。
  • フック: デノイズ、CFG、サンプリングステップを段階的に変更します。
  • SEGS操作: SEGSを操作し、詳細作業を行います。

https://github.com/ltdrdata/ComfyUI-Impact-Pack

③ComfyUI’s ControlNet Auxiliary Preprocessors

「ComfyUI’s ControlNet Auxiliary Preprocessors」を使用すると、高度なヒント画像を簡単に作成でき、画像の質と正確さが向上します。

スタンダードからアニメ、マンガスタイルの画像生成が可能になり、深度マップやノーマルマップを使用して画像にリアリズムを加えることができます。

人物のポーズや顔の推定でキャラクター表現を豊かにし、光学フロー推定で動きのあるシーンをリアルに再現できます。

https://github.com/Fannovel16/comfyui_controlnet_aux

④SDXL Prompt Styler

「SDXL Prompt Styler」は、ComfyUIでSDXL(Stable Diffusion XL)を使用する際にカスタムプロンプトスタイルを適用するためのノードです。

「SDXL Prompt Styler」を使用すると、複数のJSONファイルに保存された事前定義されたテンプレートを基にして、プロンプト(指示文)にスタイルを追加できます。

具体的には、テンプレート内の「{prompt}」プレースホルダーをユーザーが提供したテキストで置き換え、さらに、ネガティブなテキストが提供された場合は、それをテンプレートの「negative_prompt」フィールドと組み合わせて使用します。

これにより、多様で具体的なネガティブプロンプトの作成が可能になります。

https://github.com/twri/sdxl_prompt_styler

⑤WAS Node Suite / Advanced CLIP Text Encode

WAS Node Suite 

「WAS Node Suite」は、画像処理、テキスト処理など、多岐にわたる新機能を提供するノードスイートです。

「WAS Node Suite」を使用することにより、ワークフローを共有したり、特定の画像処理タスクを簡単に実行するためのノードを利用できます。

https://github.com/WASasquatch/was-node-suite-comfyui

Advanced CLIP Text Encode

「Advanced CLIP Text Encode」を使用すると、画像生成時にテキストの重み付けを細かく調整できるようになります。

これにより、生成される画像の質を向上させたり、特定の特徴を強調したりすることが可能になります。

https://github.com/BlenderNeko/ComfyUI_ADV_CLIP_emb

⑥ControlNet Preprocessors for ComfyUI

「ControlNet Preprocessors for ComfyUI」は、画像生成プロセスにおいてヒント画像(例えば、Openposeのスティックマン、深度マップなど)を生成するためのノードを提供します。

元の画像を任意の解像度から64の倍数に近い解像度に自動的にリサイズし、ヒント画像を出力します。

ControlNetを使用してテキストから画像への変換モデルに条件付き制御を追加する際に、より詳細で具体的な指示が可能になります。

https://github.com/Fannovel16/comfy_controlnet_preprocessors

⑦Custom nodes for ComfyUI

「Custom nodes for ComfyUI」は、画像サイズを取得するノードや色のブレンドを行うノード、コントロールローラを作成するノードなど、様々な機能を提供します。

「Custom nodes for ComfyUI」を使用することで、ComfyUIでの画像生成や編集プロセスがより柔軟かつ高度になります。

https://github.com/Stability-AI/stability-ComfyUI-nodes

⑧ComfyUI_Fooocus_KSampler

「ComfyUI_Fooocus_KSampler」は、FooocusのサンプラーをComfyUIで使えるようにします。

また、画像全体を大きく変えることなく局所的なシャープ化を行う「sharpness」機能も備えています。

ただし、「ComfyUI_Fooocus_KSampler」は、ControlNetやバッチジョブなど、複雑な設定を行うとエラーが発生することがあります。使用するに際は注意しましょう。

https://github.com/hustille/ComfyUI_Fooocus_KSampler

⑨ComfyUI_NestedNodeBuilder

「ComfyUI_NestedNodeBuilder」は、ワークフロー内でのノードの整理や繰り返しパターンの簡素化を目的としています。

「ComfyUI_NestedNodeBuilder」により、新しいノードの下に他のノードをネスト(入れ子にする)ことができ、ワークフローをより整理しやすくなります。

https://github.com/ssitu/ComfyUI_NestedNodeBuilder

⑩Tiled sampling for ComfyUI

「Tiled sampling for ComfyUI」は、タイルサンプラーを使用可能にします。

「Tiled sampling for ComfyUI」により、大きな画像を小さなタイルに分割してノイズ除去を行い、最終的に継ぎ目が目立たないように全体を徐々にノイズ除去していきます。

タイルサンプラーには、タイルの幅や高さ、タイリング戦略を制御する追加の設定が含まれています。

タイリング戦略には「ランダム」「ランダムストリクト」「パッド付き」「シンプル」の4種類があり、それぞれ異なるアプローチで継ぎ目の目立たない画像を生成します。

  • ランダム: 水平および垂直のブリックパターンを交互に使用し、各ステップでランダムにオフセットすることで、継ぎ目を可能な限り減らします。
  • ランダムストリクト: ランダム戦略の欠点を補うために、境界タイルが不利にトリミングされないようにマスキングを使用します。
  • パッド付き: 各タイルに周囲のコンテキストをより多く提供することで継ぎ目を減らす戦略です。各タイルをさらに9つの小さなタイルに分割し、ノイズ除去中に常に静的なコンテキストに囲まれるようにします。
  • シンプル: 画像を静的なグリッドのタイルに分割し、これらを一つずつノイズ除去します。

https://github.com/BlenderNeko/ComfyUI_TiledKSampler

⑪Davemane42’s Custom Node for ComfyUI

「Davemane42’s Custom Node for ComfyUI」は、画像生成と編集プロセスがより詳細に制御できます。

特に高解像度の画像修正や複雑な画像合成を行いたい人にとって便利です。

「Davemane42’s Custom Node for ComfyUI」を利用することで、画像に対するより細かい調整や、複数の画像特性を組み合わせた高度な画像生成が可能になります。

https://github.com/Davemane42/ComfyUI_Dave_CustomNode

⑫Efficiency Nodes for ComfyUI

「Efficiency Nodes for ComfyUI」は、ComfyUIでの画像生成や編集のワークフローをより効率的にするために開発されたカスタムノードです。

「Efficiency Nodes for ComfyUI」を使用することで、以下のようなことが可能になります。

  • ワークフローの合理化: 複数の操作を一つのノードで実行できるようになり、ワークフロー内のノードの総数を減らすことができます。ワークフローが見やすくなり、管理が容易になります。
  • 高解像度画像の修正: 効率的なローダーとKSamplerノードを使用することで、高解像度の画像を扱う際の性能を向上させることができます。高品質な画像生成が可能になります。
  • 複雑なスクリプトの実行: スクリプトノードを使用して、特定のノイズ制御や画像修正などの複雑なスクリプトを簡単に実行できます。より高度な画像編集や生成が可能になります。
  • 画像オーバーレイ: 画像オーバーレイノードを使用することで、一つの画像に別の画像を重ね合わせることができます。複数の画像特性を組み合わせたり、特定のエフェクトを適用したりすることが可能になります。
  • 条件評価と制御: SimpleEvalノードを使用することで、画像に対する条件付けや評価を行い、その結果に基づいてさらなる操作を自動的に適用することができます。

https://github.com/LucianoCirino/efficiency-nodes-comfyui

⑬IPAdapter-ComfyUI

「IPAdapter-ComfyUI」は、IP-AdapterをComfyUI内で利用可能にすることを目的としています。

IP-Adapterは、画像生成プロセスにおいて、特定のモデルや条件に基づいて画像を適応させることができます。

https://github.com/laksjdjf/IPAdapter-ComfyUI

まとめ

いかがでしたでしょうか?

ComfyUIでカスタムノード(拡張機能)を利用する方法とおすすめのカスタムノードについて解説してきました。

今回のポイントをまとめると、以下のようになります。

  • ComfyUIではカスタムノードを使用してワークフローなどを利用します。
  • カスタムノードの利用には、「ComfyUI-Manager」の導入が必要です。
  • カスタムノードを使用することで、高度な画像生成が可能になります。

ComfyUIは高精度の画像を生成することができる一方で、使い方が少し複雑かもしれません。

今回の記事を通して、少しでも快適にComfyUIを使用できるようになれば幸いです。

また、別の記事でもComfyUIについて扱っていますので、そちらもご覧ください!

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