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ChatGPTのCode Interpreterの使い方|画像、PDF、Excelに対応?

ChatGPT

2023年7月から「Code Interpreter」というプラグイン(現GPTs)が使えるようになりました。

この記事では、「Code Interpreter」がどういったものなのかや、活用事例をいくつか紹介していきます。

この記事は、2024年5月に執筆しています。現在プラグイン機能は廃止され、GPTsに移行しています。

※2024年5月13日に、ChatGPTの新しいLLM「GPT-4o(オムニ)」が登場しました!以下の記事で詳しい概要や使い方について解説していますので、合わせてチェックしてみてください。

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ChatGPTのプラグイン「Code Interpreter」とは

「Code Interpreter」とは、私たち人間が普段使っている言葉で指示した内容を、ChatGPT上でコンピューターの言語(=Pythonコード)に変換・実行し、ExcelやPDF等のファイルのデータ抽出や分析・編集ができるGPTs(旧プラグイン)です。

Pythonコードとは、プログラミング言語の一種。

ChatGPTのみでは難しかったことが、「Code Interpreter」を使うことで解決されます。

「Code Interpreter」でできることについては、こちらで詳しく解説しています。

2024年5月現在、「Code Interpreter」は「Advanced data analysis」という名称に変更されています。

ChatGPT Plusに課金しないとCode Interpreterは使えない

「Code Interpreter」を使うための注意点があります。それは、ChatGPT Plus(月額20ドル)に登録している方しか使えません。

「Code Interpreter」の導入方法については、こちらで詳しく解説しています。

2024年5月のアップデートにより、GPTsは無料ユーザーでも利用できるようになりました!

Code Interpreterでできること

「Code Interpreter」でできることを紹介します。

  • グラフや表の作成、分析
  • Pythonコードの生成
  • Excel、CSV、PDF等ファイルのアップロードやダウンロード
  • 画像や音声データ等の読み込み
  • QRコードの生成
  • gifの生成

「Code Interpreter」はさまざまなファイルに対応しているため、対応しているものを以下にまとめました。

  • テキスト(txt)
  • データ形式(csv,xml,json 等)
  • Microsoft Officeファイル(docx,xmlx,pptx 等)
  • 画像ファイル(jpg,png,bmp,gif 等)
  • PDFファイル
  • ZIPファイル
  • QRコード
  • 動画ファイル(mp4,avi,mov)

このように、「Code Interpreter」を活用することで、専門的知識がない人でもプログラミングやグラフや表の作成、分析等ができるようになり、作業の効率化につながります。

Code Interpreterの設定方法

「Code Interpreter」の設定方法を紹介します。

ChatGPTを起動し、左下の「…」をクリックし、「Settings & Beta」をクリックします。

「Beta features」をクリックしたら、1番下の「Advanced data analysis」を有効化します。

Beta featuresの画面

トップ画面に戻り、「GPT-4」の中の「Advanced Data Analysis」にチェックを入れましょう。これで設定完了です。

Advanced Data Analysisにチェック入れるところ

2024年5月現在、「Code Interpreter」は「Advanced data analysis」という名称に変更されています。

ChatGPTのCode Interpreterの使い方例

「Code Interpreter」の活用方法はたくさんありますが、本記事では4つ紹介します。

  • Excelファイルを分析させる
  • Pythonコードの実行結果から回答を得る
  • 画像の加工をする
  • PDFファイルの要約

それぞれ順番に紹介していきます。

Code Interpreterの使い方例①:Excelファイルを分析させる

文部科学省が公開している「令和3年度 省庁別財務書類」というExcelファイルを使って分析してみます。

今回のプロンプトはこちら。

【Excelファイル】を添付
この表を分析してください。

プロンプトとは、ChatGPTと対話する際に使う指示文や質問文のこと。

データを添付する方法は、エクスプローラー(黄色いフォルダーアイコン)からファイルをクリックすればできます。

エクスプローラーからファイルを選択するところ
Excel分析のChatGPTの画面

「Show work」をクリックすると、「Code Interpreter」の処理内容と結果を確認できます。

Show workの画面

何度かエラーが出ましたが、分析結果はこちら。

Excel分析の結果

令和3年度と令和4年度の資産を比較することができそうなので、グラフにしてもらいましょう。

プロンプトはこちら。

前年度との増減を分かりやすく表やグラフに示してください。
分析内容からグラフに変換する

青が資産の部のグラフ、赤が負債の部のグラフです。
ですが、文字化けしているし、金額の差が激しく見づらいです。

もう少し細かく指示してみました。プロンプトはこちら。

資産の部の現金預金のみをグラフにしてください。
「現金・預金」のグラフ

文字化けはありますが、見やすいグラフを作ってくれました。

グラフのおかげで、令和3年度よりも令和4年度の「預金・現金」が8000万増加したことが、パッと見ただけで分かりますね。

このように、指示するだけでExcelの面倒な操作を自動で処理してくれます。

Code Interpreterの使い方例②:Phytonコードの実行結果から回答を得る

今回はこちらの画像を使って、画像ファイルの拡張子を変更してみます。

チワワの画像

プロンプトはこちら。

【jpg画像】
この画像をpngファイルに変換し出力してください。
jpgからpngに変更するChatGPTの画面

プロンプトの指示通り、jpgの画像をpngに変換してくれました。

このように画像をアップロードして指示をするだけで、画像ファイルの変換処理を簡単に行うことができます。

「Code Interpreter」で実行したPythonコードは「Show work」をみると分かります。

jpgからpngにしたときのPythonコード

Pythonコードはこちら。

# Load the uploaded JPEG image
img = Image.open("/mnt/data/27355402_s(1).jpg")

# Save the image in PNG format
output_path = "/mnt/data/converted_image.png"
img.save(output_path)

output_path

RESULT

/'mnt/data/converted_image.png'

ChatGPTに日本語で指示すれば、自動でPythonコードを生成し処理してくれるので、私たちが1からPythonコードを作る必要はありません。

Code Interpreterの使い方例③:画像の加工をする

Code Interpreterの使い方②で使った画像を加工していきます。

②で使ったチャット画面の続きから指示していきます。
プロンプトはこちら。

この画像をグレースケール画像に変換してください。変換後の画像を適切な名前で出力してください。 変換前の画像と並べて表示してください。
チワワの画像をグレースケールに加工するときのChatGPTの画面

「Code Interpreter」で実行したPythonコードは「Show work」をみると分かります。

Pythonコードはこちら。

# Convert the image to grayscale
grayscale_img = img.convert("L)

# Save the grayscale image withe an appropriate name
grayscale_output_path = "/mnt/data/grayscale_image.png"
grayscale_img.save(grayscale_output_path)

# Display the original and grayscale images side by side
from matplotlib import pyplot as plt

plt.figure(figsize=(10,5))

# Original Image
plt.subplot(1,2,1)
plt.imshow(img)
plt.title('Original Image')
plt.axis('off')

# Grayscale Image
plt.subplot(1,2,2)
plt.imshow(grayscale_img,cmap ='gray')
plt.title('Grayscale Image')
plt.axis('off')

plt.tight_layout()
plt.show()

grayscale_output_path

RESULT

'/mnt/data/grayscale_image.png'

このように、チャット画面に指示するだけで、1分程度で画像の加工をすることができました。

しばらく放置して作業を再開しようとしたら、以下の画像のようにエラーが表示されます。

ChatGPTのエラー表示

エラーの文章はこちら。

This advanced data analysis (beta) chat has timed out. You may continue the conversation, but previous files, links, and code blocks below may not work as expected.

こちらを翻訳すると、

この高度なデータ分析(ベータ)チャットはタイムアウトになりました。会話を続けることはできますが、以下の前のファイル、リンク、コードブロックは期待どおりに動作しない可能性があります。

このようなエラー表示が出てしまうため、作業は分散させずに一気に終わらせることをおすすめします。

Code Interpreterの使い方例④:PDFファイルの要約

「Code Interpreter」を使えばPDFファイルを読み込むことができます。

今回は、厚生労働省が公開している「新型コロナウイルス感染症の“いま”に関する11の知識」というPDFを要約してみます。

プロンプトはこちら。

【PDF】を添付

このPDFの内容を簡潔に要約してください。
PDFの要約 ChatGPTの画面

しかし、エラーが出てしまったため、細かく指示を出してみました。

プロンプトはこちら。

最後のページだけ要約してください。
最後のページだけの要約 ChatGPTの画面

今回は、要約というよりURLが強調されました。

PDFだとエラーが出やすいため、この問題を解決すべく、Googleドライブにて「wordファイル」に変換してもう一度要約してもらいました。

プロンプトはこちら。

【docxファイル】
このファイルを読み込んで要約してください。
Wordに変換後要約 ChatGPTの画面

こちらもエラーが出てしまいましたが、しばらく待っていると要約してくれました。

Wordの要約内容 ChatGPTの画面

このように、「Wordファイル」に変換すると要約してくれました。

もし、エラーが出てPDFの要約ができない場合は、この方法を試してみてください。

まとめ

いかがでしょうか。

この記事をまとめると、

  • 「Code Interpreter」は「Advanced data analysis」という名称に変更されている
  • 「Code Interpreter」は、ChatGPT Plusに課金しないと使えない→【2024/05/22追記】現在は無料ユーザーでも利用できるように!
  • 「Code Interpreter」は、Excelからグラフや図の分析ができる
  • 「Code Interpreter」は、プロンプトを入力するだけで、Pythonコードを自動生成し実行することができる
  • 「Code Interpreter」は、画像の加工もできる
  • ChatGPTをしばらく放置すると、エラー表示が出てしまうため作業は一気に終わらせる必要がある
  • 「Code Interpreter」でPDFの要約もできるが、エラーが出やすいため「word」に変換することでより正確に要約できる

でした。

「Code Interpreter」というGPTs(旧プラグイン)を使って、うまく活用することができれば、作業の効率化につながりますね!

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