燈株式会社と住友林業ホームテックは、AI技術を活用した効率的な断熱改修工事の提案システムを開発し、その利用を開始しました。
このAIニュースのポイント
- 新開発されたシステムは、サーモカメラで撮影した熱画像を深層学習と物体認識アルゴリズムで分析し、室内の断熱性能の弱点を診断します。
- この技術により、断熱性能の弱点部位の特定と、それに基づく効果的な改修工事の提案が可能になります。
- このシステムの導入により、従来の経験や知識に依存する断熱診断から脱却し、定量的かつ効率的な提案が可能になり、顧客満足度の向上と業務の効率化が期待されます。
このシステムは、東京、名古屋、大阪エリアを皮切りに全国の省エネ基準地域区分5~7地域での展開を目指しています。システムの特徴は、複数の写真から高速な三次元復元技術を用いることにより、室内の壁を面ごとに詳細に分析し、断熱改修工事に必要な情報を抽出できる点にあります。
さらに、今後の取り組みとして、実際に撮影されたデータの蓄積を通じてAIのさらなる学習とアルゴリズムの精度向上を図る予定です。また、断熱性能向上の評価を考慮していない改修工事や木製家具などについても、その影響を調査検証し、評価の見直しを図る計画も進められています。
この技術は、持続可能性やウェルビーイングの実現において重要な役割を果たすと期待され、AI技術を活用することで、より良い社会の構築に貢献する新たな一歩となります。
出典: PRTimes