ChatGPTを論文でフル活用する方法!プロンプト例&おすすめGPTs10選

ChatGPT

論文を書くとき、「この表現で合っているかな?」「参考文献が見つからない…」「英語の論文が読めない…」と悩んだ経験はありませんか?

実は、そんな論文作成の悩みを解決してくれる強力な味方が、ChatGPTです!論文検索から読解、テーマ設定、アウトライン作成、執筆、校正まで──ChatGPTは研究のあらゆる場面で活躍します。しかも、無料版でも十分に活用できるんです!

今回は、ChatGPTを論文作成に活用する具体的な方法を、実践的なプロンプト例とともに徹底解説。さらに、論文に特化した便利なGPTsの紹介や、使用時の重要な注意点まで、研究者・学生の皆さんが知っておくべき情報を網羅的にお届けします。

「AIで論文を書くのって大丈夫?」という疑問にもしっかりお答えしますので、ぜひ最後までご覧ください!

📖この記事のポイント

  • ChatGPT無料版でも十分論文に活用可能:メッセージ数に制限はあるものの、基本機能は利用できる
  • 論文作成の全工程をサポート:検索、要約、翻訳から執筆、校正まで幅広く対応
  • 専門GPTsで効率アップ:Paper Interpreter、英文校正GPT、ResearchGPTなど用途別に選べる
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監修者プロフィール
森下浩志
日本最大級のAI情報プラットフォーム「romptn ai」編集長。著書に「0からはじめるStable Diffusion」「0からはじめるStable Diffusion モデル・拡張機能集編」など、AmazonベストセラーのAI関連書籍を多数執筆。AIにおける情報の非対称性を解消するための社内研修や出張講義も行う。

ChatGPTは無料で論文に活用できる!

論文作成の場面でChatGPTを活用したいと考える方は多いでしょう。結論から言えば、ChatGPTは論文作成にあたり非常に有効なツールとして活用することができます。

特に、2025年8月にOpenAIから正式発表されたGPT-5は、従来のモデルを大きく上回る性能を備えた次世代AIです。GPT-5においては、高速応答用モデルと深い推論を行う「GPT-5 thinking」の2つのモデルを、リアルタイムルーター機能が自動的に判断して使い分けます。論文における複雑な分析や考察には「GPT-5 thinking」のモデルが適していると言うことができます。

GPT-5は、数学の分野ではAIME 2025で94.6%を記録し、実践的なコーディングではSWE-benchで74.9%、医療分野ではHealthBench Hardで46.2%をマークし、いずれも新たな最高水準を打ち立てました。これらのベンチマーク結果は、GPT-5が学術的な深さを持った対応が可能であることを示しています。

論文を読む際にChatGPTを活用する方法【プロンプト付】

ChatGPTを活用することで、論文の検索から理解まで、読解プロセス全体を効率化できます。ここでは、実際に使えるプロンプトとともに具体的な活用方法を紹介します。

①文献検索

論文執筆を始める際、まず直面するのが「どの論文を読むべきか」という問題です。研究テーマに関連する論文は膨大にあり、すべてに目を通すことは現実的ではありません。ChatGPTを活用することで、効率的な文献探索を行うことが可能です。

プロンプト例:

「気候変動が農業生産に与える影響」について研究論文を探しています。
以下を提案してください:

1. 検索に使える日本語と英語のキーワード
2. Google Scholarで使える検索式
3. 読むべき論文の優先順位(レビュー論文から始めるべきか、など)

ChatGPTが提案するキーワードは出発点として非常に有用ですが、実際の検索結果を見ながら調整していくことが重要です。検索ヒット数が多すぎる場合は条件を追加し、少なすぎる場合はキーワードを広げるなど、ChatGPTと対話しながら最適な検索戦略を見つけていきましょう。

ChatGPTを用いて論文検索を行うと、実際には存在しない論文や著者名を生成してしまう場合があります 。このため、ChatGPTが提案したキーワードや検索式は、必ずGoogle Scholar、PubMed、CiNii、arXivなどの公的な学術データベースで実際に検索して確認してください。ChatGPTは検索戦略の提案者であり、実際の論文データベースではないことを常に意識しましょう。

②論文の要約

研究活動では、日々大量の論文に目を通す必要があります。すべての論文を精読する時間はないため、まず要約で内容を把握し、詳しく読むべき論文を選別する作業が不可欠です。ChatGPTの要約機能を使えば、数十ページの論文でも数分で要点を理解できます。

プロンプト例:

以下の論文を要約してください。

#条件
- 日本語で出力
- 高校生でも理解できる表現
- 専門用語には簡単な説明を付ける
- 論文内の具体的な数字も記載

#出力内容
- タイトル(和訳)
- 著者名
- 参考文献
- 公開年月日
- 論文の主なポイント

論文が長い場合は、PDFをそのままアップロードするか、セクションごとにテキストを分割して要約させ、それらの要約をさらに入力して全体の要約を作成するなど、段階を踏むとよいでしょう。

③論文の解説

論文の中には、専門用語が多用されていたり、複雑な統計手法が使われていたりして、理解が困難な箇所が必ずあります。特に専門外の分野の論文を読む場合、背景知識がないため内容の理解に時間がかかります。ChatGPTの解説機能を使えば、難解な内容を平易な言葉で説明してもらえるため、理解のハードルが大きく下がります。

プロンプト例:

以下の論文の結果セクションについて、詳しく解説してください。

分かりやすく説明してほしい点:
- 図表が示している内容
- 統計的な有意差の意味
- この結果から何が言えるのか
- 実社会への影響

専門知識がない人にも理解できるように、噛み砕いて説明してください。

④論文の翻訳

研究分野にもよりますが、重要な論文の多くは英語で書かれています。英語が得意な研究者でも、専門的な学術英語を正確に理解するのは時間がかかります。ChatGPTの翻訳機能を使えば、英語論文の内容を日本語で素早く理解できます。

一般的な機械翻訳サービスと比較して、ChatGPTの翻訳は文脈理解に優れています。単語を一つずつ訳すのではなく、文章全体の意味を理解した上で自然な日本語に翻訳するため、読みやすく正確な訳文が得られます。また、専門用語についても、学術的に適切な日本語訳を選択する能力があります。

また、複雑な構文の英文については、翻訳だけでなく文の構造分析も依頼すると理解が深まります。学術英語では、修飾語が多く文が長くなりがちで、主語と述語の関係が分かりにくいことがあります。ChatGPTに「この文の主語、動詞、目的語を示して」と依頼すれば、文の骨格を明確にしてもらえます。

プロンプト例:

以下の英語論文のAbstractを翻訳し、内容を解説してください。

#実施してほしいこと
1. 日本語に翻訳
2. この研究の目的を一文で説明
3. 主な発見を箇条書き(3つ)
4. この研究の新しい点
5. 実用化の可能性

論文作成にChatGPTを活用する方法【プロンプト付】

ChatGPTを活用することで、論文執筆の工程を効率化し、質の高い論文を作成することができます。ここでは、論文作成のそれぞれの段階におけるChatGPTの実践的な活用方法を、具体的なプロンプトとともに詳しく解説します。

①テーマ設定

論文作成の第一歩は、適切なテーマを選ぶことです。ChatGPTに自分の興味分野や専攻を伝えることで、複数のテーマ候補を提案してもらえます。さらに、それぞれのテーマについて「実現可能性」「新規性」「社会的意義」といった観点から評価してもらうことで、より適切なテーマ選択ができます。

プロンプト例:

私は[学部・専攻]の学生です。以下の条件で論文テーマを10個提案してください。

#条件
- 私の興味分野:[興味のある分野や関心事]
- 論文の文字数:[予定文字数]
- 執筆期間:[何ヶ月で書くか]
- 利用可能なリソース:[アクセスできる資料や設備]
以下のテーマで論文を書こうと考えています。
テーマ:[あなたのテーマ]

このテーマについて以下を教えてください:
1. より具体的な研究課題の例(3つ)
2. 各課題のメリットとデメリット
3. 先行研究が多そうなポイント
4. オリジナリティを出せそうなポイント
5. データ収集や調査が必要な範囲

②アウトライン作成

次は論文の全体構成を設計します。アウトライン(構成案)は、論文の設計図のようなもので、これがしっかりしていれば執筆はスムーズに進みます。ChatGPTを使えば、論理的で説得力のあるアウトラインを短時間で作成できます。

論文作成の最初のステップは、テーマと目的を明確にし、全体のアウトラインを詳細に設計することです。ChatGPTに具体的なプロンプトを与えることで、AIはより的確な骨子を提示できます。

テーマ「[あなたのテーマ]」で[文字数]字程度の論文を書きます。
論文のアウトラインを作成してください。

#論文の基本情報
- 対象読者:[専門家/一般読者/学部生レベル]
- 論文の目的:[何を明らかにしたいか]
- 使用するデータ・事例:[ある場合は記載]

#構成の要件
- 序論、本論、結論の3部構成
- 本論は3〜4つの章に分ける
- 各章に小見出しを付ける
- 各セクションで何を書くかを簡潔に説明する

論理的な流れと説得力のある構成を重視してください。

提案されたアウトラインをそのまま採用するのではなく、自身の研究テーマや目的に合わせて必ず調整し、独創性を加えることが重要です 。ChatGPTの提案はあくまで叩き台として、自分の研究の独自性を盛り込んでいきましょう。

③執筆・校正

アウトラインが固まったら、いよいよ本文の執筆に入ります。ChatGPTは執筆段階でも強力なサポートツールとなり、文章の下書き作成から表現の改善、最終的な校正まで幅広く活用できます。

論文の執筆は時間がかかる作業ですが、ChatGPTを使えば初稿作成の時間を大幅に短縮できます。

プロンプト例:

論文の[セクション名]を執筆したいです。以下の情報をもとに、学術論文として適切な文章を作成してください。

#書きたい内容
[箇条書きやメモ形式で書きたい内容を列挙]

#参考にした文献・データ
[引用したい情報源]

#執筆の条件
- 文体:だ・である調
- 文字数:約[字数]字
- 専門用語は適切に使用
- 論理的で説得力のある展開
- 客観的で学術的なトーン

この内容を踏まえて、論文の下書きを作成してください。

初稿ができたら、文章の質を高めるために表現を磨いていきます。ChatGPTは、冗長な表現の簡潔化、分かりにくい文の明確化、専門的な表現への言い換えなど、様々な角度から文章改善をサポートしてくれます。

プロンプト例:

以下の文章を、より学術的で読みやすい表現に改善してください。

[改善したい文章]

#改善の方向性
1. 冗長な部分を簡潔にする
2. 曖昧な表現を明確にする
3. 語尾にバリエーションを持たせる
4. より専門的・学術的な表現にする
5. 論理的なつながりを強化する

元の意味を変えずに、質の高い文章に書き換えてください。
改善前後の比較と、なぜその表現が良いのかも説明してください。

論文に有効なGPTs10選

ChatGPTには、特定の用途に特化したカスタムバージョン「GPTs」が存在します。論文の読解や作成に特化したGPTsを活用することで、研究活動の効率を飛躍的に向上させることができます。ここでは、論文作成・研究活動に特に役立つGPTsを、それぞれの特徴と活用方法とともに詳しく紹介します。

①Paper Interpreter

Paper Interpreter

Paper Interpreterは、論文をアップロードするだけで内容を日本語で分かりやすく説明してくれるAIです。論文解説に特化しているため、PDFをアップロードするだけで自動的に解説を開始してくれます・

「要旨、背景、方法、結果、議論、制限、応用可能性」という一般的な論文形式で回答するよう設計されているので、毎回指示する手間が省けます。

②英文校正GPT

英文校正GPT

英語論文を執筆する研究者にとって、ネイティブレベルの英文表現は大きな課題です。英文校正GPTは、英語が母国語ではない執筆者の強力な味方となります。

文法や構文の誤りを検出するだけでなく、より自然でネイティブに近い英文表現を提案してくれます。学術論文特有の表現やトーンも考慮した校正が可能で、単なる機械的な修正ではなく、文脈に応じた適切な表現への書き換えを提案します。

③和英翻訳GPT

和英翻訳GPT

日本語で書いた内容を英語論文にする際、単なる直訳ではなく学術的に適切な英文が必要です。和英翻訳GPTは、学術論文に特化した高品質な翻訳を提供します。一般的な翻訳ツールと異なり、学術論文特有の表現やスタイルを理解した上で翻訳を行います。専門用語については分野ごとに適切な訳語を選択し、論文の文脈に合った自然な英文を生成します。

④医療統計GPT

医療統計GPT

医学・生命科学分野の論文では、統計解析の記述が不可欠です。医療統計GPTは、統計手法の選択から結果の解釈まで、統計に関する包括的なサポートを提供します。研究デザインに応じた適切な統計手法を提案し、その手法を選ぶ理由も説明してくれます。また、統計結果の解釈方法や、論文での記述方法についてもアドバイスを得られます。

⑤Grimoire

Grimoire

Grimoireは、コーディングに特化したGPTsで、データ分析やプログラミングが必要な研究者にとって強力なツールです。PythonやRなどのプログラミング言語でのデータ解析コードを生成・最適化してくれます。統計解析、データ可視化、機械学習モデルの構築など、幅広いタスクに対応可能です。

⑥ResearchGPT(by SciSpace)

SciSpace

SciSpace社が開発したResearchGPTは、科学文献の検索と分析に特化したツールです。幅広い研究分野の論文データベースにアクセスし、質問に対して関連する研究論文を検索・要約して提示します。回答には必ず引用をつけるのが特徴で、その引用は(著者, 年)の形をとり、ソースへのハイパーリンクを含めて出力してくれます。

⑦ResearchGPT(by Consensus)

Consensus

Consensus社のResearchGPTは、2億件以上の学術論文データベースにアクセスできる強力な論文検索ツールです。査読済みの学術論文に基づいた信頼性の高い情報を得られるだけでなく、関連分野の最新の研究動向も把握できます。複数の研究結果を比較することで、より包括的な理解が可能になります。

⑧ScholarAI

Scholar AI

ScholarAIは、学術論文の検索と全文アクセスに特化したGPTsです。学術論文の全文に直接アクセスすることができ、科学的な研究文献を効率的に提供できます。特定のキーワードに基づいて科学論文の要約を検索し、それらの情報をユーザーへ提供してくれます。PDF全文の分析も可能で、特定の論文の主要なポイントや内容の理解を深められ、引用数の多い順に結果を表示するため影響力の高い研究を優先的に確認できます。

⑨Deep Research Prompt Maker

Deep Research Prompt Maker

Deep Research Prompt Makerは、ChatGPTのDeep Research機能を最大限に活用するためのプロンプト生成ツールです。複雑な研究課題を、Deep Researchが効果的に処理できる形式のプロンプトに変換してくれます。調査すべき観点、検索すべきキーワード、分析の方向性などを構造化し、より質の高いリサーチ結果を得られるようサポートします。

⑩スライド作成GPT

スライド作成GPT

研究発表に欠かせないプレゼンテーションスライドの作成を支援するGPTsです。論文の内容を基に、学会発表や研究報告に適したスライド構成を提案してくれます。各スライドに含めるべき内容、図表の配置、視覚的な強調ポイントなど、効果的なプレゼンテーションのためのアドバイスを得られます。

論文でChatGPTを使用するときの4つの注意点

ChatGPTは論文作成を効率化する強力なツールですが、使用には慎重な配慮が必要です。学術倫理、情報の正確性、データセキュリティなど、様々な観点から注意すべきポイントがあります。これらの注意点を理解せずに使用すると、研究の信頼性を損なうだけでなく、深刻な倫理的問題を引き起こす可能性があります。ここでは、ChatGPT使用時に必ず知っておくべき重要な注意点について詳しく解説します。

①AIによる論文作成が禁止されている場合がある

多くの学術機関や学術誌では、AIの使用について明確なガイドラインを定めています。これらのルールを理解せずにChatGPTを使用すると、不正行為と見なされる危険性があります。

また、卒業論文や修士論文でのAI使用が全面的に禁止されている場合もあれば、使用範囲や方法について詳細な規定がある場合もあります。

そのため、論文執筆を始める前に、以下を必ず確認してください。

  • 所属大学・学部のAI使用に関するガイドライン
  • 投稿予定の学術誌のAI使用ポリシー
  • 指導教員の方針
  • AI使用を開示する必要があるかどうか

②ハルシネーションの発生リスクがある

ChatGPTの最も深刻な問題の一つが「ハルシネーション」です。これは、AIが事実ではない情報をもっともらしく生成してしまう現象で、論文の信頼性を根本から損なう危険性があります。

例えば、ChatGPTを用いて論文検索を行うと、実際には存在しない論文や著者名を生成してしまう場合があります。検索の段階で参考になりそうなタイトルが見つかったとしても、実際には実在しないケースがあるため注意が必要です。

また実験データ、調査結果、統計値などをChatGPTに尋ねても、それらは実際のデータではなく、AIが「それらしく」生成した架空の数値である可能性もあります。

こうしたハルシネーションによる問題を避けるには、以下の対策が不可欠です。

  • すべての情報を一次情報源で確認する
  • 専門家の確認を受ける
  • 数値データは絶対に鵜呑みにしない
  • 複数の情報源でクロスチェックする

③著作権侵害のリスクがある

ChatGPTは学習データに含まれる既存の文章を参考にして回答を生成します。そのため、生成された文章が既存の著作物と類似してしまう可能性があります。

特に専門的な表現や定型的な説明では、既存の教科書や論文と酷似した文章が生成されることがあります。これを自分の文章として使用すると、結果的に他者の著作物を盗用したことになる危険性があります。

他者の研究内容や考えをChatGPTを通じて自分の論文に取り入れる場合は、適切な引用形式で出典を明示する必要があります。

著作権侵害を避けるための対策としては以下のことに注意しましょう。

  • AI生成文章をそのまま使用せずに独自性を持たせる
  • 盗用チェックツールを活用する
  • AI使用を適切に開示する

④研究データ流出の可能性がある

ChatGPTに入力した情報はOpenAIのサーバーに送信されます。これにより、自身の未公表の研究データや機密情報が外部に流出するリスクがあります。

APIを介さずChatGPTに入力した質問や指示は、言語モデルの学習材料となる可能性があります。一度学習した内容は、理論的には他のユーザーが引き出すことも可能と考えられますし、偶発的であろうとも個人情報や機密情報が漏れてしまうおそれがあります。

データ流出を防ぐための対策としては以下のことに注意しましょう。

  • 機密情報は絶対に入力しない
  • データを十分に匿名化・一般化して使用する
  • 入力した質問や指示を学習データとして使用させないオプトアウト設定を行う
  • 有料版・法人版の利用を検討する(ChatGPT TeamやEnterpriseプラン)

【重要】DeepResearchは論文でどのように活用すべき?

Deep Researchは、ChatGPTが自律的にウェブを検索し、複数の情報源から情報を収集・分析して、包括的なレポートを作成する機能です。

単一の質問に答えるのではなく、テーマに関する多角的な情報を自動的に収集し、構造化されたレポート形式で提示してくれます。処理には通常5分から10分程度かかりますが、その間にAIが複数の検索クエリを実行し、多数の情報源を精査して統合します。

論文においてDeep Researchを活かせる場面は以下のようにまとめられます。

  • 初期段階のリサーチ:Deep Researchは、特定のテーマについて幅広い背景知識を得るのに適しており、主要な研究動向・重要な論文・関連する研究領域などを一度に把握できいます。
  • 領域横断的な概念や用語の理解:Deep Researchは概念や用語について複数の視点から包括的な理解を促してくれる点が強みです。
  • 論争的なテーマの多角的な理解:研究分野によっては、異なる立場や解釈が対立している論争的なテーマがあります。Deep Researchは、こうした論争について、賛成・反対両方の立場、それぞれの根拠、論争の歴史的経緯などを客観的に整理してくれます。

逆にDeep Researchが苦手としており、通常のChatGPTを活用した方が良い場面は以下のような場合でしょう。

  • 特定論文の迅速な確認:日常的な論文検索や、特定の疑問に対する素早い回答が必要な場合、Deep Researchは時間がかかりすぎるためです。
  • 論文の特定セクションの執筆補助:具体的な執筆作業では、Deep Researchのような大規模調査は不要であり、通常のChatGPTの方が適しています。
  • 専門用語や概念の簡潔な説明:論文を読んでいて分からない用語に出会った際、その用語の簡潔な説明が欲しいだけなら、通常のChatGPTで十分です。「〇〇とは何か、簡潔に説明してください」という質問に、数秒で的確な回答が得られます。
  • 文章の校正・推敲・翻訳:論文の下書きができた後の校正作業、表現の改善、英文校正、和英翻訳といったタスクは、Deep Researchの領域ではありません。これらは通常のChatGPTや、英文校正GPT、和英翻訳GPTといった専門のGPTsの方が適しています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

ChatGPTを活用した論文作成について、基本的な使い方から専門的なGPTs、注意すべきポイントまで詳しくご紹介しました!

この記事で紹介したことをまとめると次のようになります。

  • 無料版でも十分論文に活用可能:メッセージ数に制限はあるものの、基本機能は利用できる
  • 論文作成の全工程をサポート:検索、要約、翻訳から執筆、校正まで幅広く対応
  • 専門GPTsで効率アップ:Paper Interpreter、英文校正GPT、ResearchGPTなど用途別に選べる

論文執筆に時間がかかって困っている方や、英語論文の読解に苦労している方にとって、かなり役立つ情報だったのではないでしょうか?

ただし、ChatGPTはあくまで「研究をサポートするツール」です。AIが生成した内容をそのまま使うのではなく、必ず自分で確認・検証し、独自の視点や分析を加えることが大切です。所属機関のガイドラインも忘れずに確認してくださいね。

ぜひ、ChatGPTを上手に活用して、より質の高い論文作成に挑戦してみてください!まずは気軽に無料版から始めてみましょう!

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