Stable Diffusionを使用するとき、もっと自由に、もっと細かい部分まで思い通りに描きたいと思ったことはありませんか?
そんな時に強い味方になるのが、「Kohya-ss Additional Networks」です。
この記事では、そんな「Kohya-ss Additional Networks」の基本から使い方までを丁寧にご紹介します。
簡単な導入方法から、実際に使ってみるまでの手順を、わかりやすく解説していきます。もっと手軽に、もっと楽しくStable Diffusionを楽しみたいあなたに、この記事がきっと役立つはずです。
では、どのように始めればいいのか、さっそく見ていきましょう!
拡張機能「Kohya-ss Additional Networks」とは?
「Kohya-ss Additional Networks」は、Stable Diffusionの機能をさらに広げ、ユーザーのクリエイティブな可能性を拡大するために開発された拡張機能です。
「Kohya-ss Additional Networksは、LoRA(Low-Rank Adaptation)技術を駆使しており、その魅力はモデルの精度を高めることにあります。
特に、画像生成の質を格段に向上させることができる点が注目されています。
また、LoRA技術の導入により、大規模なモデルのパラメータを効率的に、そして少ない計算コストで最適化することが実現します。
「Kohya-ss Additional Networks」を利用するユーザーは、Stable Diffusionの潜在能力を最大限に引き出し、細部にまでこだわった洗練された画像を生み出すことが可能になります。
拡張機能「Kohya-ss Additional Networks」の導入方法
それでは、導入方法を確認しましょう。
「Kohya-ss Additional Networks」の導入方法
- 「Stable diffusion」を起動します。
- 「Extensions」タブに移動し、「Install from URL」タブを選択します。
- 公式のGitHubページから「Code」をコピーします。
- コピーした「Code」を「URL for extension’s git repository」に貼り付けます。
- 「Installed」タブに移動し、「Apply and quit」ボタンをクリックして再起動します。
- 導入すると「Script」タブの上部に[Additional Networks ◀]のパネルが追加されます。
「Kohya-ss Additional Networks」がインストールされた画面です。
以上の手順で「Additional Networks」をStable Diffusion Web UIに導入することができます。
- Stable Diffusionのプロンプトの見本が知りたい
- 画像生成が思ったようにできない
- 色々なプロンプトを探したい
拡張機能「Kohya-ss Additional Networks」の使い方
まずは、使いたい学習ずみの LoRA のモデルを「sd-webui-additional-networks/models/LoRA」に保存します。
つぎに「Additional Networks」タブを開くと以下の設定画面が表示されます。
赤枠の項目を設定しましょう。
設定方法は以下の通りです。
- 「Network module 1」 で 「LoRA」 を選択。
- 「Model 1」 に使用したい LoRA のモデル名を選択。
- 「Weight」 にこのモデルの 重み を指定(LoRAには推奨のWeightがあるためダウンロードページで確認しましょう)。
- 最後に、「Enable」にチェックを入れることをお忘れなく。
- 画像を生成する。
以上で、「Additional Networks」が適用された画像生成されます。
参考までに「Additional Networks」の影響力を検証してみましょう。
左:「Additional Networks」なし 右:「Additional Networks」あり
ポジティブプロンプト
masterpiece, best quality, Ultra-detailed, beautiful, realistic, a woman, FernFrieren, very long hair, "purple eyes, (purple pupils), "white dress, black robe, looking at viewe
ネガティブプロンプト
EasyNegativeV2, negative_hand-neg, (flashlight:1.2), (worst quality:2), (low quality), (bad anatomy), bad face, (moles:2), out of focus, blurry, (nsfw:1.1), nipples, necklace, (bad finger), (Sheer:1.2)
実写モデルに人気のアニメキャラの要素を追加してみました。
「Additional Networks」なしでは、正しく呪文(プロンプト)が反映されませんでしたが、使用後は、バッチリと呪文(プロンプト)の影響が反映されています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
Stable DiffusionでLoRAを利用するための拡張機能『Kohya-ss Additional Networks』の使い方について解説してきました。
今回のポイントをまとめると、以下のようになります。
- 「Kohya-ss Additional Networks」は、LoRA(Low-Rank Adaptation)技術を利用しており、画像生成の精度と質を向上させることができる。
- 導入は、「Extensions」から可能。
- 使い方は、パラメーターを設定するだけ。
「Kohya-ss Additional Networks」についての解説を読んでいただき、ありがとうございました。
Stable Diffusionでの画像作成が、この記事を参考にして少しでもスムーズに、楽しくできるようになれば幸いです。
もし更に学びたいことや、他のツールについての情報が必要な場合は、多くの記事がありますので、そちらもぜひご覧ください!
- Stable Diffusionのプロンプトの見本が知りたい
- 画像生成が思ったようにできない
- 色々なプロンプトを探したい