TOPPANデジタルが、沖縄県うるま市の勝連漁業協同組合と協力し、モズク生産の効率化と品質管理を目的とした漁業DXソリューションの実証実験を開始します。
このAIニュースのポイント:
- 実証実験は、2024年3月から6月まで行われ、重量管理アプリと品質判定AIアプリを使用します。
- この取り組みは、作業負荷の軽減と品質の向上を目指し、手作業で行われていたプロセスのデジタル化を進めるものです。
- 沖縄県が全国のモズク生産量の9割以上を占めるため、勝連地域での生産効率化が特に期待されています。
TOPPANデジタルは、沖縄県うるま市の勝連漁業協同組合と協力して、モズクの生産から収穫までの工程をデジタル化する漁業DXソリューションの実証実験を始めます。この実証実験は、重量管理と品質判定を自動化するアプリを使用し、従来の手作業による管理・判定プロセスをデジタル化するものです。
導入されるAIの具体的な機能
TOPPANデジタルは今回導入される機能について次のようにまとめています。
① 重量管理アプリ
従来、モズク水揚げの際に発行する伝票は、重量・カゴ数・ロットを手書きで記入・計算する運用でした。「重量管理アプリ」では、水揚げ時に漁師毎のモズク重量をタブレットへ入力すると、カゴ重量が差し引かれ正味の重量が自動計算されるため、手計算によるミス防止やペーパーレス化による作業効率化を支援します。また、アプリに入力された重量はロット毎に保存されるため、水揚げ後の加工工程以降のトレーサビリティ管理にも役立ちます。
② 品質判定AIアプリ
モズクの品質判定は、従来、太さやぬめりの状態を熟練担当者の勘や経験に基づき目視で行ってきました。品質判定AIアプリでは、品質判定のポイントとなる「太さ」「ぬめり」の状態をタブレットなどで撮影した画像を基に認識し、TOPPANデジタルが独自に開発したロジックでAI判定が可能です。これにより、人手に頼らず高品質のモズクの選別を可能とし、人手不足・後継者不足の課題を支援します。
引用; https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001348.000033034.html
AI活用・DXで少子高齢化や地域課題解決に貢献
この取り組みは、作業負荷の軽減と品質管理の向上に貢献すると期待されています。沖縄県はモズク生産量が全国の9割以上を占め、勝連地域はその中心です。しかし、少子高齢化による人手不足や後継者不足が課題となっています。
この実証実験は、生産効率の向上や品質管理の強化のほか、そういった地域課題解決に貢献することが期待されています。
同社は今後の成功をもとに、他の海産物にも応用可能な漁業DXソリューションの提供を目指すとのことです。
出典: PRTimes