化学品輸送を革新する「化学品AI共同物流マッチングサービス」開始 | romptn Magazine

化学品輸送を革新する「化学品AI共同物流マッチングサービス」開始

AIニュース

長瀬産業は、化学品輸送の効率化と継続性の問題を解決することを目的とし、化学品専門のAI共同物流マッチングサービスを業界で初めて開始しました。

このAIニュースのポイント:

  1. この新サービスは、化学品輸送の効率化と継続性の問題を解決することを目的としています。
  2. AIを活用して危険物の混載を制御し、荷主同士のマッチングを可能にすることで、輸送コストの削減とGHG排出量の削減を実現します。
  3. 長瀬産業は、化学品メーカーや物流会社とのネットワークを生かし、共同物流マッチングサービスの実証実験を成功させました。

長瀬産業株式会社は、化学品に特化した「化学品AI共同物流マッチングサービス」の提供を開始しました。このサービスは、日本パレットレンタル株式会社が提供するAI共同輸送マッチングサービス「TranOpt」のシステムを利用しており、化学品輸送における共同物流マッチングサービスの提供は業界初の試みです。サービスは成功報酬型で、共同物流の成立時に手数料が発生します。

化学品輸送は、トラックドライバー不足や運送業法改正による危険品物流の規制厳格化など、外部環境の変化により継続性に課題を抱えています。また、化学品は安全面での混載制限や臭いなどの問題から物流会社から敬遠されがちです。このような状況に対応するため、長瀬産業は化学品を取り扱う企業向けに研究部会を立ち上げ、実証実験を行いました。その結果、約20社の化学品・塗料・インキ等を取り扱う企業や物流会社とのマッチングから共同物流までの検証を成功させました。

「TranOpt」に実装されたAIによる新機能を利用することで、危険物の混載を制御し、荷主同士のマッチングを実現します。これにより、定期運行されている効率の低い輸送便を対象にマッチングが可能となり、輸送の効率化を図ることができます。これはコスト削減だけでなく、GHG排出量削減にも寄与すると期待されています。今後、長瀬産業は化学品の物流に関わる新たな機能の充実を目指し、サービスの展開を進めていく予定です。

出典: PRTimes