ChatGPTの回答が遅い原因と対処法6つを解説 | romptn Magazine

ChatGPTの回答が遅い原因と対処法6つを解説

ChatGPT

ChatGPTに質問しても、回答が返ってくるのに時間がかかったり、表示されなくて困ったことはありませんか?回答に時間がかかると作業に影響が出てしまいますよね。

今回は、ChatGPTの回答が遅くなる原因、および対処法についてみなさんにご紹介します。これを読むことでChatGPTの回答までにかかる時間を短縮できるかもしれません。ぜひ最後までご覧ください。

2024年5月現在の情報になりますので、注意してください。また、こちらの記事はChatGPTの力を借りて執筆しています。

※2024年5月13日に、ChatGPTの新しいLLM「GPT-4o(オムニ)」が登場しました!以下の記事で詳しい概要や使い方について解説していますので、合わせてチェックしてみてください。

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なぜChatGPTは回答が遅いのか?

ChatGPTの回答が遅くなるのには複数の原因が考えられます。以下で主な原因について解説します。

ChatGPTの回答が遅い原因①:アクセスが集中している時間帯だから

年々人々の関心が高まり、利用者が増えていっているChatGPTですが、同時利用者が多く、アクセスが集中する時間は、回答が遅くなったり、一時的なエラーとなる場合があります。同時に多数の人が利用すると、ChatGPTは処理能力を分散しなければならないため、それぞれの応答速度が遅くなってしまうのです。

ChatGPTに「ChatGPTのアクセスが多い時間は?」と聞いてみると以下のように回答が来ました。

ChatGPTが答えてくれたように、一般的には上記のようなユーザーが多い時間帯にアクセスが集中する傾向があります。

問題なく利用できていたにもかかわらず、突然遅くなったように感じる場合は、利用者が多くなり、サーバに負荷がかかっている可能性を考えてみましょう。

なお、アクセス集中によってChatGPTが重くなっている場合、「ChatGPTは現在定員に達しています」(ChatGPT is at cpacity right now)といったエラーが返却されることがあります。この場合はアクセス数が多いことが一目瞭然ですね。

ChatGPTの回答が遅い原因②:日本語で質問しているから

ChatGPTはOpenAI社というアメリカの企業によって作成されたプログラムです。ChatGPTは英語や日本語を含め、いろいろな言語の言語モデルを持っていますが、やはり開発国の言語、英語をベースに設計されています。

また、ChatGPTはユーザーによって入力された学習データも、情報として取り込む特性があります。ネットには英語で記載された情報が、他言語で記載された情報に比べ圧倒的に多いため、日本語などの他の言語で質問をすると、回答が遅くなる傾向にあります。

そして、ChatGPTはテキストデータの量をトークンという単位で計算していますが、英語の場合は1単語で1トークンなのに対し、日本語の場合、ひらがな1文字に対して1トークン以上、漢字1文字に対して2〜3文字トークンでカウントされるケースが多いです。

例えば英語で「I like dogs.」の場合4トークンであるのに対し、日本語で「私は犬が好き。」の場合は12トークン消費します。英語よりも1文字あたりの情報量が多いことから、回答に時間がかかってしまうのです。

なお、テキストが何トークンになるかは、ChatGPTが提供しているツールTokenizerを利用することでカウントができます。気になる方はチェックしてみてください。

ChatGPTの回答が遅い原因③:PC・スマホのスペックが低い

ChatGPTの回答が遅くなる原因はChatGPT側の問題だけではありません。利用しているPCやスマホのスペックが低いと必然的にChatGPTの挙動も遅くなります。

ネットワークには問題なく、いつ利用しても挙動が遅いという場合は、利用端末のCPUやストレージ、メモリ容量などを確認してみたほうが良いかもしれませんね。利用端末に問題がある場合は、ChatGPTだけでなく、他のサービスでの挙動も遅くなったり、問題があったりする可能性が高いです。

CPUとは「Central Processing Unit」の略で、周辺機器やソフトウェアからの指示を処理したり、メモリなどを制御しているパーツです。CPUが一括してデータを扱っており、いわゆるパソコンやスマホの「頭脳」にあたる部分です。

ChatGPTの回答が遅い時の対処法

さて、ChatGPTの回答が遅くなる原因についてお伝えしてきましたが、回答を速くするためにはどんな対応をすれば良いのでしょうか。以下で具体的な対策をご紹介します。

ChatGPTの回答が遅い時の対処法①:質問する時間帯を変える

先ほどChatGPTも答えてくれたように、日中人々が活動している時間帯や土日などは利用者が多くなる傾向にあります。

そのため、早朝や深夜にずらして利用するなどの対策が可能です。しかし早朝や深夜といっても、ChatGPTの利用者の大半はアメリカからのアクセスとなります。

日本の深夜帯が大体アメリカの日中にあたり、アクセスが集中すると考えられるため、日本で利用する場合は日中が比較的混雑しないと予想されます。なので利用する時間をずらしてみて、いい時間帯を探してみてください。

ChatGPTの回答が遅い時の対処法②:英語で質問する

先述の通り、日本語の場合回答が遅くなる傾向にあるので、英語で質問することで回答速度が早まることがあります。

英語が苦手という方は、Google翻訳やDeepLといった翻訳サービスなどを利用して英語に翻訳してからChatGPTに質問、回答を日本語に翻訳するといった方法で対策が可能です。

また、ChatGPTは英語でのデータの方が多く保有しているため、日本に関する内容などでない場合は、英語で質問した方がより詳細な回答が返ってくる可能性が高まるといった利点もあります。

なので早く回答が欲しい方は、可能であれば英語での利用をお勧めします。

ChatGPTの回答が遅い時の対処法③:ブラウザの翻訳機能を切る

ブラウザの翻訳機能がオンになっている場合、ChatGPTの動きが非常に悪くなり、重くなりやすくなります。

Google Chromeの場合は以下のようにブラウザの設定から変更が可能です。

詳しい設定についてはこちらをご参照ください。

なお、ブラウザの翻訳機能に加え、ブラウザに追加されている拡張機能がChatGPTの利用に影響を与えている場合もあります。ブラウザの翻訳機能設定を見直す場合は、拡張機能についても確認してみることをお勧めします。

ChatGPTの回答が遅い時の対処法④:有料版のChatGPT Plusに課金する

ChatGPTについては、無料で利用できますが、料版も存在します。

2024年5月現在、無料版で使われているモデルはGPT-3.5/GPT-4であるのに対し、有料版プラン(ChatGPT Plus)では、ChatGPT-4シリーズの中の高性能モデル「GPT-4 Turbo/GPT-4o(オムニ)」という最新言語モデルを利用することができます。

GPT-4 Turbo/GPT-4o(オムニ)は無料版に比べて応答速度が早いことに加え、ChatGPT Plusを利用しているユーザーに対しては、アクセス制限時、優先的にアクセスが提供されます。

また、ChatGPT Plusでは、「Default Mode」設定にすることで、速度を優先にしたモデルの選択も可能です。

料金は月額20ドル(日本円で約3,000円)ですが、有料版に加入することによって、他にもメリットが沢山あります。

例えば一回の質問でのワード数や1分間に質問できる回数制限が大幅に異なったり、モデルが進化したことにより、さらに具体的で正確な回答を得ることができる可能性が増えます。そのため、ChatGPTの利用回数が多い方やプログラミング開発などにChatGPTを利用している方などは有料版がおすすめです。

有料版の申し込みついては、ChatGPTへログイン後、左サイドバー下部にある「Upgrade to Plus」から可能です。まずは1ヶ月試してみるのも良いですね。

※詳しくは、以下の記事で解説していますので合わせてチェックしてみてください!

ChatGPTの回答が遅い時の対処法⑤:通信環境を見直す

ネットワーク環境に問題があると、ChatGPTの回答にも遅れが出る場合があります。

回線速度が遅い時、一般的に以下のような原因が考えられます。

  • ルーターなどの通信機器に問題がある、もしくは古い規格対応のルーターを利用している
  • パソコンやスマホに問題がある
  • IPv6を利用していない
  • インターネット回線に問題がある

一時的に遅くなるということであれば、端末の問題が考えられるため、以下のようなトラブルシューティングで改善するか試してみてください。

  • 端末の再起動
  • ブラウザの変更・ブラウザの再起動
  • ChatGPTへの再ログイン
  • ブラウザのキャッシュクリア

通信速度がずっと遅い状態が続く場合は、回線やルーターなど、その他に問題がある可能性が考えられます。

現在利用している通信環境がどのくらいの速度であるかは、Fast.comなどの速度テストサイトで簡単にチェックが可能です。

Fast.comの場合、Webページを開くと自動的に速度テストが始まります。通信速度が十分であるか、確認してみてくださいね。通信環境の見直しでChatGPTの遅延も改善できるかもしれません。

「IPv6」とは「Internet Protocol Version 6」の略称で、インターネットプロトコル(IP)の1つです。従来のIPv4に比べ、割り当てることのできるIPアドレスが異なるため混雑が発生しにくいため、通信速度が速くなります。

ChatGPTの回答が遅い時の対処法⑥:API経由では使えるか確認する

ChatGPTはAPIでの利用も可能です。APIを利用することで、ChatGPTの機能をプログラム経由で操作できるようになるため、ツールやアプリ開発など、幅広い使い方ができるようになります。

API経由では問題なくChatGPTが利用できているのに、ブラウザ経由では回答が遅いという場合、ブラウザでの利用に障害が発生している可能性が考えられるので、問題箇所の切り分けができますね。

APIとは「Application Programming Interface」の略称で、第三者が開発したソフトウェアなどを外部にむけて公開することで、その機能を共有できるようにしてくれるものです。

なお、ChatGPTのAPIを使うためにはAPIキーという特殊なコードを発行する必要があります。OenAPIのアカウントにログイン後、OpenAIのAPI管理ページからAPIのキーの発行が可能です。

手順としては、以下のページにて「Create new serect key」をクリックします。

ポップアップが表示されるので、再度「Create new serect key」をクリックするとAPIキーが作成されます。

赤枠に表示されるのがAPIキーとなります。API経由でChatGPTの利用を試される方は上記参考にしてみてください。

※ChatGPTをAPI経由で利用する際の料金については、以下の記事で解説しています!

まとめ

まとめると、ChatGPTのレスポンスが遅い場合に考えられる原因と対策は以下の通りです。

  • アクセスが集中している時間帯に利用している→利用する時間を変えてみる
  • 日本語で質問している→英語で質問してみる
  • 利用環境に問題がある→ブラウザの翻訳機能をオフにする、通信環境の見直しをする
  • 無料版ChatGPTを使っている→有料版を使ってみる
  • ブラウザ版のChatGPTのみ回答が遅くなる→API経由でChatGPTを利用する

みなさんもChatGPTの回答が遅いと思ったら、ぜひ上記を試してみてください。

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