Stable Diffusionに必要なスペックは?ローカル環境での推奨スペックやおすすめPCを紹介

Stable Diffusion

「Stable Diffusionを用いて画像生成してみたい!でも、自分が持ってるPCはスペック不足じゃないのかな…」なんて思ったことありませんか?

今回はそんなあなたのために、Stable Diffusionに必要なPCの推奨スペックをご紹介したいと思います。お手持ちのパソコンがStable Diffusionに適しているスペックか確認してみましょう!

また、これからPC購入を検討している人に向けて、Stable Diffusionの利用におすすめのPCについても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

2023年7月28日のSDXLの登場により、PCのスペックもより高いものが求められつつあります。

今はまだSDXLで学習されたモデルが少ないため、SD 1.5系がメインになっていますが、今後人気の派生モデルがどんどん公開されることで、SDXLによる画像生成へとシフトチェンジしていくことが予想されています。

PC購入を検討中の方は特に、この点を踏まえて本記事を読んで頂ければと思います。

※Stable Diffusionの立ち上げ方については、以下の記事で詳しく解説しています!

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なぜStable Diffusionを利用するにはPCのスペックが大事なのか?

Stable Diffusionの利用にPCのスペックが大事なのはローカル環境を構築できるため』です。ローカル環境を構築する方が良い理由は、大きく2つあります。

ローカル環境が良い理由①:Google Colabは課金が必要

Stable Diffusionを使う場合、ローカル環境以外ではGoogle colabを使用する方法があります。

「PCスペックが足りない方やPCを持っていないけど画像生成をしたい!」という方は、Google Colabがおすすめですので、以下の記事を参考にしてみてください。

しかし、最近Google colabの無料使用に制限がかかり、Stable Diffusionの使用には課金が前提になってしまいました。Google colabの有料プランは以下の通りです。

有料プランの中に記載されている「コンピューティングユニット」とは、GPU使用量の単位で、数値が大きいほど画像を多く生成可能です。あまり聞きなじみのない方は、この数値によってどれくらいStable Diffusionを利用できるのか、想像もつかないですよね!

例えば、Colab Proプラン で付与される“100コンピューティングユニット”という数値は、標準GPUを約52.6時間利用出来る量です。つまり、1週間あたりで約13時間ほどStable Diffusionを利用可能という程度です。

※より高性能なGPUを使用する場合、利用時間はさらに短くなります。また、画像生成を行っておらず接続中になっているだけでもユニットは消費されます

画像生成はランダム要素もあり、多くの画像を生成したいと思いますので、制限のかかるGoogle colabの利用はあまりオススメできません。

ローカル環境が良い理由②:”モデル”や”LoRA”のインストールが簡単

Stable Diffusionでは、多種多様な”モデル“や”LoRA“を活用することで、様々な画像を生成することが可能です。Google colabでは、”モデル”や”LoRA”のインストールをする際、Pythonコードの知識が必要な場合があります。

一方、ローカル環境では“モデル”や”LoRA”のファイルを所定のフォルダに格納するだけでこれらを使用可能です。また、多くの”モデル”や”LoRA”を格納することができるのも大きなメリットです。

※『モデル』についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

※『Lora』についてさらに詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

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Stable Diffusionを利用する際におすすめのスペック

先程、Stable Diffusionを利用する際はローカル環境が望ましいことを説明しました。

続いて、ローカル環境を構築するために必要なパソコンのスペックについて表にまとめたので、それぞれの項目についても解説していきます。

Stable Diffusionを利用する際におすすめのPC

おすすめのPCの種類はデスクトップパソコンです。

なぜなら、ノートパソコンでは、搭載できるGPUの容量が小さく性能が落ちてしまうからです。

「外出先でAIイラストを作成したい!」などの希望がない限り、デスクトップパソコンが良いと思います。

こちらについては、後ほど詳しく紹介します。

Stable Diffusionを利用する際におすすめのOS

おすすめのOSはWindows(64bit)です。

そもそも、Stable Diffusion Web UIはWindows向けに作成されたものであり、macでも動作はするものの、不都合が生じる可能性があるそうです。

公式でも、Stable Diffusionの推奨OS環境はWindowsだと言及しています!

Currently most functionality in the web UI works correctly on macOS, with the most notable exceptions being CLIP interrogator and training. Although training does seem to work, it is incredibly slow and consumes an excessive amount of memory. CLIP interrogator can be used but it doesn’t work correctly with the GPU acceleration macOS uses so the default configuration will run it entirely via CPU (which is slow).

訳:現在、Web UIのほとんどの機能はmacOS上で正しく動作しますが、最も注目すべき例外はCLIPインタロゲータとトレーニングです。トレーニングは機能しているように見えますが、信じられないほど遅く、大量のメモリを消費します。 CLIPインタロゲータも使用できますが、macOSが使用するGPUアクセラレーションでは正しく動作しないため、デフォルト設定では完全にCPU経由で実行されます (これは遅い)。

Installation on Apple Silicon

また、macではエラーが発生した際に情報が探しにくいのも難点ですね。

Stable Diffusionを利用する際におすすめのCPU

おすすめと書いていますが、Stable Diffusionを利用する際にCPUの性能はそれほど関係のない項目になります。なぜなら、Stable Diffusionで求められるグラフィック処理は、主にGPUが行うからです。

ただ、メーカーとしてはIntel®をおすすめします。ハイエンド(高性能)であれば『Core i3~i5』、ミドルエンド(中程度の性能)であれば『Core i5~i7』ぐらいの性能があれば十分使えます。

BTOパソコン(受注生産PC)で探すとなると、高性能のCPUが搭載されていることはなかなかありませんが、反対に高性能のGPUが搭載されている場合が多いです。

CPU単体で購入する場合は、以下の3つがおすすめです!

おすすめする人価格
Core i5-13600K仕事でもパソコンを使う人約48,617円
AMD Ryzen 5 5600Xコスパ重視する人
Stable Diffusion以外にもメインの用途がある人
22,202円
Core i3-12100FStable Diffusionをメインに使う人14,980円

【最重要】Stable Diffusionを利用する際におすすめのGPU

おすすめのGPUはVRAM 12GB以上です。

VRAMとはGPUの作業場のようなもので、容量が多いほどやれることが増えます。具体的には、”より大きなサイズの画像生成が出来る”、”複数のLoRAを併用できる”、”ControlNet拡張機能を利用できる”などです。

GPUは画像生成の速さにも関係するため、最重要のPCスペックと言えるでしょう。

以下におすすめGPUを3つほど紹介します!

オススメな人VRAM価格
NVDIA GeForce RTX 4090スペックの心配をせず使用したい人24GB226,606円
NVDIA GeForce RTX 4070スペックと価格の両方を重要視する人16GB108,482円
NVDIA GeForce RTX 3060コスパを重視する人12GB49,800円

購入の前にGPUに関する注意があります。それは、GPUの名前が同じでもVRAMの容量が異なる場合があることです。

特に、『GeForce RTX 3060】は6GB、8GB、12GBと種類がいろいろありますので、購入前に確認しておくことをオススメします。

Stable Diffusionを利用する際におすすめのメモリ

おすすめのメモリは16GB (学習させる場合32GB)です。

Stable Diffusion Web UI製作者によると、プログラムをスムーズに実行するには16GBのRAMが必要のようです。モデル学習などを行う上級者は32GBにすることをおすすめします。

こちらの記事も、是非参考にしてくださいね!

Stable Diffusionを利用する際におすすめのストレージ

おすすめのストレージは512GB以上 (可能であれば1TB)です。

どのくらいのツール(モデル,LoRAなど)をダウンロードするか、イラストを何枚生成するか、生成するイラストの解像度がどのくらい大きいかなどを考えて、自分に合った容量を搭載しましょう。

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  • Stable Diffusionのエラーが解決しない
  • 画像生成がうまくできない
  • おすすめのモデルが知りたい
など、AIに関するお悩みがあれば投稿してみてください。
詳しい人が解決してくれるかもしれません。

Stable Diffusionを利用する際におすすめのPC

最後に、ここまで解説してきたスペックを満たす、おすすめのパソコンをいくつかご紹介していきますね!

デスクトップ型のおすすめPC

G-Tune PG-I5G60

G-Tune PG-I5G60のGPUはGeForce RTX 3060搭載で、価格が安いのが魅力です。

OSWindows 11 Home 64ビット
CPUインテル® Core™ i5-13400F プロセッサー
メモリ16GBメモリ
グラフィックスGeForce RTX™ 4060
ストレージ1TB
値段199,800円

②ASUS S500MD

このPCは、かなりスペックの高いGPUが搭載されている中でも値段が安く設定されているコスパの良い商品になります。

OSWindows 11 Home
CPUインテル® Core™ i5-12400
メモリ16GBメモリ
グラフィックスNVIDIA® GeForce RTX™ 3060
ストレージSSD:512GB
値段209,800円

G-Tune DG-I7G70

GPUはGeForce RTX 4070搭載で、イラストの生成スピードが速いです。

また、メモリも32GBと余裕があります。

OSWindows 11 Home
CPUインテル® Core™ i7-13700F プロセッサー
メモリ32GBメモリ
グラフィックスGeForce RTX™ 3070
ストレージ512GB
値段179,800円

ノートパソコン型のおすすめPC

①ASUS Vivobook 16X K3605ZU

コスパを重視する方は、こちらのノートパソコンがおすすめです。

OSWindows 11 Home
CPUインテル® Core™ i5-12450H
メモリ16GB‐32GBメモリ
グラフィックスNVIDIA® GeForce RTX™ 4050
ストレージ512GB
値段159,800円

②第13世代インテル® Core™ i9 プロセッサーとGeForce RTX 4090搭載165Hz対応17型WQHDゲーミングノートパソコン

値段は張りますが、ノートパソコンの中でもトップクラスで画像生成における必要項目のスペックが高いPCとなっています。

ファインチューニングなども楽々できますよ。

OSWindows 11 Home
CPUインテル® Core™ i9-13900HX プロセッサー
メモリ32GBメモリ
グラフィックスGeForce RTX 4090 16GB GDDR6
ストレージ500GB
値段449,700円

最高スペックのPC

画像生成だけでなく、ファインチューニング(※自分で集めた画像データを元にStable Diffusionを学習させること)もしたい!という方は1番ハイスペックなPCを利用することをオススメします。

そのPCとは「AMD Ryzen 9とGeForce RTX 4090搭載ミドルタワーゲーミングPC」です!

お値段はかなり張ってしまいますが、このPCさえ持っていればなんでもできるというぐらいスペックの高いものになっています。

OSWindows 11 Home
CPURyzen 9 7900
メモリ32GB(16GB×2) DDR5-4800 DIMM (PC5-38400)
グラフィックスGeForce RTX 4090 24GB GDDR6X
ストレージ1TB
値段486,800円

PCを選ぶ際によくある質問

Stable Diffusionを利用するPCを選ぶ際に出てくる疑問をいくつかQ&A形式でまとめたので、ぜひ参考にしてください!

①PCスペックの確認方法は?

ご自身がお持ちのPCのスペックが気になる!という方は、今から紹介する方法でスペックを確認してください。

【スペックの確認方法】

「システム」タブの『VRAM』欄に記載

メモリ4000MB以上が対象のパソコンになります。

Stable Diffusionを利用するにあたって確認する事項は、以下の2つです。

  • メモリ(RAM)が16GB以上
  • GPUの容量(VRAM)が12GB以上

①メモリの確認方法

ファイル画面で右クリックし、「プロパティ」を選択します。

実装メモリ(RAM)の容量の欄に書かれています!ここが16GB以上あれば、Stable Diffusionを快適に利用できます。

②GPUの確認方法

デスクトップで右クリックし、「ディスプレイ設定」をクリックします。

「ディスプレイの詳細設定」をクリックしたら、「ディスプレイ1のアダプタープロパティを表示します」とある箇所をクリックし、GPUのスペックを確認します。

ここが12GB以上あれば、Stable Diffusionを快適に利用できます!

②GPUのスペックが低いとどうなる?

Stable Diffusionを利用する場合に、VRAMの容量が不足していると以下のような問題が発生することがあります。

  • Stable Diffusionが起動しない
  • 画像を生成しているとエラーが起きる
  • 画像生成はできても、低画質になる

このような事態を防ぐために、高性能なGPUを選ぶ方がいいでしょう。

③PCは買い替えたほうがいい?増設したほうがいい?

これは、以下の基準に従って選ぶことをオススメします。

  • メモリ、ストレージが不足している場合→増設
  • GPU(VRAM)が不足している→買い替え

もし、GPUを増設したいという方がいれば、以下の注意点に気を付けましょう。

  • GPUに対してほかの機能のスペックは劣っていないか
  • GPUを増設してもPCの電源の容量は大丈夫か

これらをクリアしていればGPUの増設もアリですが、基本的には買い替えが良いでしょう!

まとめ

これまでの説明をまとめます。

  • Stable Diffusionを利用する際は、Google colabの使用よりもローカル環境が望ましい
  • ローカル環境を構築するためには、ある程度のPCスペックが必要であり、特にGPUはVRAM 12GB以上がおすすめ。
  • Stable Diffusionにおすすめのパソコンは、コスパ重視なら『G-Tune PG-I5G60』 、作業効率重視なら『G-Tune DG-I7G70』。

いかがだったでしょうか。

まずは、ご自身のPCがStable Diffusionに適正のスペックか確認してみましょう!

また、PC購入を検討されている方は、本記事を参考にして、スペックの低いPCを買ってしまわないよう注意してください。

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  • 画像生成がうまくできない
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