「画像生成AIでの画像生成はテキストからしかできないでしょ?」と思っていませんか?
画像をうまく生成したいけど、なかなか良いテキスト(呪文)が作れずに苦労することも多くあると思います。
思い描く画像を作るのってかなり大変ですよね。
実は、そんな悩みを解決する良い方法があるんです。
それは、「画像から画像を生成する」方法です。
この記事では、AIイラスト画像を読み込んで別の画像を生成する方法(img2img)を解説します。
AIイラスト画像の読み込み機能とは?
AIイラスト画像の読み込み機能について解説します。
この機能は、既存の画像を読み込んでそのスタイルを模倣した形の新しい画像を生成する機能です。
CNN(コンボリーショナルニューラルネットワーク)というアルゴリズムにより実現されています。
畳み込みニューラルネットワーク(たたみこみニューラルネットワーク、英: Convolutional neural network、略称: CNNまたはConvNet)は層間を共通重みの局所結合で繋いだニューラルネットワークの総称・クラスである。機械学習、特に音声言語翻訳[1]や画像や動画認識に広く使われる。
CNNは、その重み(行列の)共有構造と並進不変特性に基づいて、シフト不変(shift invariant)あるいは位置不変(space invariant)人工ニューラルネットワーク(SIANN)とも呼ばれている[2][3]。
Wikipedia
画像(写真)から画像(アニメ風イラスト)を作成することも可能です。
イラスト画像からAIで新しい画像を生成することは可能なのか
結論から言えば、イラスト画像からAIで新しい画像を生成することは可能です。
「img2img(image to image)」という画像から画像への変換機能があるAIツールを使い、既存の画像を読み込んで新しい画像を作成します。
この機能を持つAIツールは現時点で様々な種類がありますが、ツールによって使い方や意味が変わってきます。
次の章では、AIツールの違いによる画像読み込み機能を紹介します。
また、img2imgについて詳しく知りたい方は以下の記事で解説しておりますので合わせてご覧ください。
画像読み込み機能があるAIツールやサイトを紹介
この章では、画像読み込み機能があるAIツールやサイトについて以下のサービスを紹介します。
- ChatGPT:GPT-4V
- Midjourney
- Microsoft:BingAI
- Google:Bard
- Stable diffusion:img2img
それぞれのAIツールによって、「画像読み込みした後の機能」に違いがあるので、この点を重点に解説していきます。
ChatGPT:GPT-4V
ChatGPT:GPT-4Vは画像を読み込んで以下のようなことができます。
- どんな画像なのかを解析する
- 画像から場所を読み取る
- 画像からインテリアを考える
などです。
以下は「これはなんでしょうか?」という抽象的な問いかけに対して画像から情報を読み取っている例です。
画像から読み取れる文字情報や画像情報をしっかりと解析した結果が出ています。
このように画像を解析してその結果を得るような使い方がChatGPT:GPT-4Vではできます。
Midjourney
Midjourneyでは、主に2つの画像読み込み機能があります。
- 読み込んだ画像からプロンプト(呪文)を生成する
- 読み込んだ画像から別の画像を生成する
例えば、画像からプロンプト生成は以下のイメージとなります。
アップロードした画像から4パターンのプロンプトが生成されています。
このプロンプトをそのまま活用して、Midjourneyに送信することで似た画像を生成することも可能ですし、プロンプトを追加してアレンジした画像を生成することも可能です。
Midjourneyでの画像読み込みについて詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
Microsoft:BingAI
Microsoftが出したBingAIでの画像生成サービスに「Bing Image Creator」があります。
残念ながら、画像を読み込む機能はありませんが「テキストから画像生成」をすることが可能です。
左の入力欄にイメージする画像の単語などを英語で記載します。
そして、「参加して作成」を選択すると画像が生成されます。
試しに作成したものが以下の画像になります。
「A field of tulips in different colors under a blue sky」と入力したのですが、なかなか忠実に再現されています。
Google:Bard
GoogleのBardでは、画像読み取り機能が追加されました。これにより、画像を入力してプロンプトにより指示することでその結果を回答してくれます。
認識できる画像ファイルは、「Jpeg、PNG、WebP」の3種類となります。
例えば、以下のように掃除機の画像を入力して「型式などを教えて」と指示すると、画像を認識して教えてくれます。
使い方としては、「ChatGPT:GPT-4V」と似ている印象があります。
Stable diffusion:img2img
Stable diffusionでは、「img2img」を活用して、画像から画像を生成することが可能です。
まず、ベースとなる画像を読み込ませます。
そして、プロンプト(呪文)で指示すると画像が生成されます。
イメージは以下のようになります。
左が元画像で右が生成された画像になります。
実写の画像からアニメ風にすることも可能です。
このようにStable diffusionのimg2imgを活用することで、画像生成が効率化できます。
もっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
画像読み込みから画像生成ができるAIツールやサイト・アプリ
この章では、画像読み込みから画像生成が可能なAIツールやサイトなどを以下のサービスに絞って解説します。
- MyEdit
- AIピカソ
- Picsart
画像から画像を生成することが可能なサービスばかりですので、ご自身の目的に合ったものを選んでいただければと思います。
MyEdit
MyEditは、台湾に本社を置く「サイバーリンク社」のサービスで、オンラインで作業が可能なAIによる画像生成・編集ツールです。
リアルな写真からアニメ風な画像を生成したり、アバターを作成したりすることができます。
また、人物写真の服装をAI機能で着せ替えたりも可能なので非常に便利な機能が盛りだくさんです。
AIピカソ
AIピカソは、「テキストや画像から画像を生成できるお絵かきアプリ」です。
株式会社AI Picassoからサービス提供されています。
このアプリでは、
- イラスト
- アバター
- スタンプ
- ペット
- プロフィール
- 美女メーカー
など様々なことに活用が可能です。
無料でここまでの機能が使えるのも大きな魅力です。
Picsart
Picsartは、「写真・動画編集ツールとテンプレート」が一つになった、Webおよびスマホアプリです。
スマホで撮影した写真をワンタップで画像加工が可能です。また、ツールも3000種類以上あります。
- 写真エディター
- ロゴジェネレーター
- 背景チェンジャー
- エンハンス
- オプジェクト削除
- バッチエディター
- テキストエディター
- コラージュメーカー
と多岐にわたります。
有料版もありますが、無料でここまでの機能が利用できるのはすごいですね。
MyEditのi2i(img2img)で画像読み込みと画像生成をする方法を解説
この章では、MyEditについて以下の内容で解説します。
- アカウント作成
- ログイン
- 画像読み込み
- 画像生成
それでは一つずつ見ていきましょう。
アカウント作成
MyEditの公式サイトへアクセスします。
右上の「サインイン」を選択します。
アカウント作成画面になりますので、メールアドレスとパスワードを入力し「サインアップ」を選択します。
メールアドレス宛に「認証メール」が届きますので、認証していただきアカウント登録が完了となります。
ログイン
サインインを選択後に上記画面になりますので、メールアドレスおよびパスワードを入力し「サインイン」を選択します。
右上の「サインイン」だった部分が、アルファベットの頭文字になっていればログイン完了です。
画像読み込み
今回は「AIイラスト化」というものを例に解説します。
左メニューの「AIイラスト化」を選択します。
次に、中央にある「ファイルを選択」を選択し、イラスト化したい写真をアップロードします。
右にある「コミック○」と書かれている部分を選択します。今回は「コミック3」を選んでみました。
必要に応じて、範囲を選択して切り抜きを行います。下部にある「切り抜き」を選択すると画像が生成されます。
このように、リアルな人物写真がコミック風の画像になりました。
画像生成
最後は、画像生成について解説します。
左メニューの「AI画像生成」を選択します。
中央の「AI画像を生成」を選択します。
「AIに作成してほしいものを言葉で説明してください」の下部にある入力欄に作成したい画像を言葉で入力します。日本語でも可能です。
次にポートレートスタイルを選びます。
最後に「生成」を選択すると画像が生成されます。
ただし、生成するためには「クレジット」を購入する必要があるため、有料版に加入するかクレジットを個別に購入する必要がありますのでご注意ください。
AIイラスト画像を読み込んで画像生成をする方法のまとめ
いかがでしたでしょうか?今回は以下の内容をお伝えしてきました。
- AIイラスト画像の読み込み機能とは?
- イラスト画像からAIで新しい画像を生成することは可能なのか
- 画像読み込み機能があるAIツールやサイトを紹介
- 画像読み込みから画像生成ができるAIツールやサイト・アプリ
- MyEditのi2i(img2img)で画像読み込みと画像生成をする方法を解説
AIイラスト画像の読み込み機能はツールによって機能も違いますし、活用シーンも変わってきます。
今回紹介したアプリやツールを確認していただき、利用ニーズに合ったものを選んでいただければと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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