調剤薬局でのAI活用事例!薬局・薬剤師の業務はAIの活用でどう変化するのか?

AI×業界

近年、AI技術の急速な発展により、様々な業界でAIの活用が進んでいます。医療業界も例外ではなく、特に調剤薬局においてAIの導入が注目を集めています。AIを活用することで、薬剤師の業務効率化や医療の質の向上が期待されています。

この記事では、調剤薬局におけるAI活用の具体的な事例を紹介しながら、AIがもたらす薬局・薬剤師の業務の変化について探っていきます。AIによる処方チェックや薬歴管理、服薬指導など、AIがどのように薬剤師の業務をサポートし、患者の安全と利便性を高めているのかを詳しく解説します。

また、AIの導入により、薬剤師が本来の職能である患者とのコミュニケーションや専門性の高い業務により注力できるようになる可能性についても触れていきますので、ぜひ参考にしてみてください!

本記事は、2024年4月時点での情報となります。

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調剤薬局での主な業務内容とその課題とは

調剤薬局での主な業務は、以下の4つがあります。

調剤業務

業務内容医師の処方箋に基づいて、患者に適した薬剤を準備、計数、混合、分包する業務
課題・処方箋の内容確認と薬剤の選択に時間がかかる。
・計数や分包などの手作業が多く、人為的ミスが発生するリスクがある。
・薬剤の相互作用や禁忌の確認が必要で、専門知識が求められる。

服薬指導

業務内容患者に薬剤の効果、用法、注意点などを説明し、適切な服薬を促す業務
課題・患者の理解度に合わせた説明が必要で、コミュニケーション能力が求められる。
・多くの患者に対応するため、一人あたりの指導時間が限られている。
・服薬アドヒアランス(患者が指示通りに薬を飲むこと)の向上が課題。

薬歴管理

業務内容患者の服用歴、アレルギー、副作用歴などを記録、管理する業務
課題・他院や他薬局での服用歴の把握が難しい。
・手書きや独自のシステムでの管理が多く、情報共有が難しい。
・大量のデータを正確に管理する必要がある。

事務作業

業務内容在庫管理、レセプト業務、部品登録、会計など、調剤以外の事務全般
課題・煩雑な作業が多く、薬剤師の専門性を活かせていない。
・人手不足により、薬剤師が事務作業に追われている。
・レセプトのエラーチェックや請求漏れの防止が必要。

以上のように、調剤薬局の業務には様々な課題があります。これらの課題に対して、AIを活用することで業務の効率化や質の向上が期待されています。

AIでの効率化が可能な調剤薬局での業務

では、どのような業務をAI活用できるのかご紹介していきます。

受付業務

  • AIチャットボット:患者の問い合わせに自動で対応し、必要な情報を収集。
  • 音声認識AI:電話予約や問い合わせの自動応対、予約内容の自動入力。
  • 顔認証AI:患者の確認と受付手続きの自動化。
  • 保険証読み取りAI:保険証の自動読み取りと情報入力の自動化

事務作業

  • OCR(光学文字認識)AI:処方箋や各種書類のデジタル化と自動データ入力。
  • レセプト点検AI:レセプトの自動チェックと修正、請求漏れの防止。
  • 在庫管理AI:薬剤の在庫量や有効期限の自動管理、発注の自動化。
  • 会計AI:会計処理の自動化、レシートの自動発行。

調剤業務

  • 処方チェックAI:処方箋の内容チェック、重複投与や禁忌の自動検出。
  • 薬剤推奨AI:患者の情報に基づく最適な薬剤の推奨。
  • 調剤ロボット:計数、混合、分包作業の自動化。
  • 服薬指導AI:患者の服薬歴や検査値に基づく個別化された服薬指導の提案。

薬剤管理業務

  • 薬歴管理AI:患者の服用歴、アレルギー、副作用歴などの自動記録と管理。
  • 重複投与チェックAI:複数の医療機関からの処方薬の重複チェック。
  • 副作用モニタリングAI:服用中の薬剤と症状の関連性を分析し、副作用の早期発見。
  • 服薬アドヒアランス向上AI:服薬状況の自動記録と分析、アドヒアランス向上策の提案。

これらの AI 活用により、薬剤師の業務負担が軽減され、より専門性の高い業務に注力できるようになります。また、処方ミスや重複投与の防止、服薬アドヒアランスの向上など、患者の安全性と利便性の向上にも寄与します。

調剤薬局でAIを活用するメリットとは

調剤薬局でAIを活用するメリットには、以下の4つがあります。

メリット①:人件費の削減が可能

AIを活用することで、受付業務や事務作業など、これまで人手で行っていた定型的な業務を自動化できます。

例えば、AIチャットボットが患者の問い合わせに自動で対応したり、OCRが処方箋の内容を自動で読み取ってデータ入力したりすることで、これらの業務に割く人員を減らすことができます。

また、在庫管理や会計処理などの事務作業をAIが自動で行うことで、事務スタッフの労働時間を削減できます。これにより、人件費の削減が可能になります。

メリット②:薬剤師の業務負担の軽減

調剤業務や服薬指導など、薬剤師の専門性が求められる業務にAIを活用することで、薬剤師の業務負担を大幅に軽減できます。

例えば、処方チェックAIが処方箋の内容をチェックし、重複投与や禁忌を自動で検出することで、薬剤師は処方の安全性確認により注力できます。

また、調剤ロボットが計数や分包作業を自動で行うことで、薬剤師は調剤監査や服薬指導により多くの時間を割くことができます。これにより、薬剤師は本来の専門性を発揮し、より質の高い薬学的管理を提供できるようになります。

メリット③:調剤の正確性の向上

AIを活用することで、調剤業務の正確性を大幅に向上できます。例えば、処方チェックAIが処方箋の内容を自動でチェックし、重複投与や禁忌、用法・用量の誤りなどを検出することで、処方ミスを防ぐことができます。

また、調剤ロボットが計数や分包作業を自動で行うことで、人為的なミスを減らすことができます。

さらに、薬歴管理AIが患者の服用歴や副作用歴を自動で記録・管理することで、重複投与や副作用の早期発見にも役立ちます。これらのAI活用により、調剤の正確性が向上し、患者の安全性が高まります。

メリット④:サービス品質の向上

AIを活用することで、患者へのサービス品質を向上できます。例えば、AIチャットボットが患者の問い合わせに24時間365日対応することで、患者の利便性が高まります。

また、服薬指導AIが患者の服薬歴や検査値に基づいて個別化された服薬指導を提案することで、患者一人ひとりに最適な服薬支援が可能になります。

さらに、服薬アドヒアランス向上AIが服薬状況を自動で記録・分析し、アドヒアランス向上策を提案することで、患者の治療効果を高めることができます。これらのAI活用により、患者満足度の向上と健康アウトカムの改善が期待できます。

調剤薬局でAIを活用するデメリット・注意点とは

調剤薬局業界でAIを導入する際には、多くのメリットが期待される一方で、いくつかのデメリットや注意点も存在します。

デメリット・注意点①:導入時の初期費用がかかる

AIを調剤薬局に導入する際には、システムの開発・購入、ハードウェアの設置、インフラの整備など、多額の初期費用が必要となります。特に、高度な機能を持つAIシステムほど、開発コストが高くなる傾向があります。

また、既存の業務システムとの連携や、AIシステムを運用するためのサーバー等の設備投資も必要です。中小規模の薬局にとっては、これらの初期費用が大きな負担となる可能性があります。

さらに、AIシステムの導入に伴い、従業員へのトレーニング費用や、業務プロセスの見直しに伴う一時的な生産性の低下なども考慮する必要があります。

デメリット・注意点②:情報セキュリティに関する懸念

AIを活用する際には、患者の個人情報や機密情報を扱うことになるため、情報セキュリティの確保が非常に重要です。特に、クラウドベースのAIサービスを利用する場合、データがインターネット上で転送されるため、不正アクセスや情報漏洩のリスクが高まります。

また、AIシステムそのものがサイバー攻撃の対象となる可能性もあります。これらのリスクに対応するため、強固なセキュリティ対策の実装や、定期的なセキュリティ監査、従業員への情報セキュリティ教育などが必要となります。情報セキュリティ対策の不備は、患者の信頼を失うだけでなく、法的な責任を問われる可能性もあります。

デメリット・注意点③:AIを活用するための知識が必要となる

AIを調剤薬局で効果的に活用するためには、AIの基本的な仕組みや、各AIシステムの機能・限界について理解している必要があります。特に、AIによる意思決定をそのまま受け入れるのではなく、薬剤師が最終的な判断を下す必要がある場面では、AIの出力を適切に解釈し、活用する力が求められます。

また、AIシステムの運用・保守には、一定のIT知識も必要となります。トラブルシューティングや、システムのアップデート、データの管理など、ITに関する業務が増えることが予想されます。このため、薬剤師や事務スタッフに対するAI・IT教育が不可欠です。

ただし、薬学部の教育課程でAIやITに関する科目が十分に設けられているとは言えず、薬剤師のAIリテラシー向上は大きな課題の一つとなっています。

調剤薬局でのAI活用事例

以下で調剤薬局業界で活用されているAIを紹介していきます。

導入事例①:AI搭載型薬歴記載サポートアプリ「クリック薬歴」(新生堂薬局/株式会社Newromics)

導入企業名株式会社 新生堂薬局
従業員数約1,280名
AI導入前の課題・薬歴記載に1件あたり3~5分の時間を要していた
・薬歴記載に割く時間が多く、患者モニタリングやカウンセリングに十分な時間を取れていなかった
AI導入成果・「クリック薬歴」の導入により、薬歴記載時間が1件あたり1分程度に短縮された
・大幅な業務効率化により、薬剤師が服薬中の患者モニタリングやカウンセリングにより注力できるようになった
参考:新生堂薬局

新生堂薬局は、関連会社である株式会社Newromicsが開発した「クリック薬歴」の全店導入を決定した。このAI搭載型薬歴記載サポートアプリは、薬剤師と患者の会話を聞き取り、薬歴記載に必要な文書作成を補助する。簡単な操作で記載時間を大幅に短縮でき、既存の電子薬歴システムを変更せずに導入可能だ。

昨年11月から12月にかけての試験店舗でのテスト運用で、大幅な業務効率化が確認された。これにより、薬剤師は服薬中の患者へのモニタリングやカウンセリングにより注力できるようになる。新生堂薬局は、優れたテクノロジーと温もりあるコミュニケーションを融合させ、地域の生活者の健康サポートに尽力していく方針だ。

株式会社Newromicsは、このアプリを他の調剤薬局事業者向けにも販売する予定である。AIを活用した業務効率化により、薬剤師が本来の職能である患者ケアにより注力できる環境が整いつつある。

導入事例②:AI調剤監査システム「audit®-i」(株式会社コンテック)

引用:PR TIMES
導入企業名株式会社コンテック
事業内容電子機器事業
従業員数530名
AI導入前の課題・調剤過誤のリスクが存在し、患者の安全性が脅かされていた
・薬剤師が調剤業務に多くの時間を割かれ、患者ケアに十分な時間を確保できなかった
AI導入成果・AIによる薬剤の識別とマスタデータの高速更新により、調剤過誤リスクを大幅に低減
・薬剤師の対物業務が効率化され、対人サービスに集中できる環境が整備された
参考:株式会社コンテック

株式会社コンテックは、長年培ってきた独創的な技術を医療・介護分野に展開し、AIを搭載した調剤監査システム「audit®-i」を開発しました。このシステムは、調剤薬局の業務効率化と調剤過誤リスクの削減を目的としており、薬剤師が本来の専門知識を活かした質の高い患者ケアに集中できるようサポートします。

  • 「audit®-i」の開発は、物流センターの高精度なピッキングシステムを調剤薬局向けに応用することから始まりました。初期モデルでは画像照合技術を採用し、調剤過誤のリスク低減を実現しましたが、AIの導入によってさらなる改善を目指しました。
  • AI搭載の新モデル「audit®-i」開発では、医薬品の頻繁な包装デザイン変更や新薬追加に対応するため、AIの学習時間短縮が課題となりました。開発チームは通販サイトの検索システムを参考に、AIの処理プロセスを見直し、独自の方式を確立。その結果、追加学習時間を3秒以下に短縮し、クラウドシステムによる迅速なデータ更新を可能にしました。
  • 「audit®-i」は、調剤過誤防止だけでなく、薬剤師と患者の関係性の強化にも重点を置いています。薬剤師が対物業務から解放され、対人サービスに集中できる環境を整えることで、きめ細やかな服薬指導や健康相談を実現します。
  • バード薬局での「audit®-i」導入事例では、調剤監査の精度と速度が大幅に向上し、調剤過誤が極限まで減少しました。また、スタッフ間のストレス軽減と患者との信頼関係構築にも貢献し、地域医療における薬局の役割をさらに強化することができました。

株式会社コンテックは、「audit®-i」を通じて、技術革新と人と人との繋がりを大切にしながら、医療現場により温かみのあるサービスを提供することを目指しています。

導入事例③:AI置き薬サービス「premedi(プリメディ)」(キリンホールディングス株式会社)

引用:キリンホールディングス株式会社
導入企業名キリンホールディングス株式会社
事業内容グループの経営戦略策定及び経営管理
従業員数30,183名
AI導入前の課題・需要予測の精度向上
・販促施策の効果測定
AI導入成果・需要予測の精度向上
・販促施策の効果測定
参考:キリンホールディングス株式会社

キリンホールディングス株式会社は、社内新規事業公募制度「キリンビジネスチャレンジ」から誕生した調剤薬局向けの新規事業「premedi(プリメディ)」を首都圏でテスト展開し、1年間で100店舗への展開を目指しています。この事業は、中小規模の調剤薬局の課題解決とヘルスサイエンス領域での事業成長を目的としています。

  • 調剤薬局では、門前以外の医療機関からの処方せんが約3割を占め、取り扱い頻度の低い医薬品の在庫管理が課題となっています。適正な在庫予測が難しく、余剰在庫が経営を圧迫する可能性があります。
  • また、厚生労働省の「患者のための薬局ビジョン」では、調剤薬局が立地に依存せず、”かかりつけ薬剤師・薬局”として機能することが求められており、様々な医療機関からの処方に対応する必要性が高まっています。
  • 「premedi」は、キリングループのマーケティングリサーチの知見を活用した独自のAI予測リコメンド手法により、調剤薬局の医薬品在庫欠品リスクを減らし、適正な在庫管理を提案する置き薬サービスです。過去の出荷データからAIが取り扱い頻度は低いが調剤の可能性のある医薬品を約100種類提案し、保管棚を貸し出します。
  • 医薬品は販売パートナーが小ロットで販売・配送し、使用期限が近付いた医薬品は一定の条件下で買い取ることができるため、取り扱い頻度の低い医薬品の欠品をローリスクで減らすことが可能です。

キリンホールディングスは、「premedi」の展開を通じて調剤薬局と患者の課題解決を図り、経済的価値を両立するCSV経営を推進していきます。このサービスにより、薬剤師が在庫管理に費やす時間と手間を効率化し、創出した時間を患者サービスの向上に繋げることができます。

導入事例④:需要予測AIシステム(アサイクル)

引用:日本経済新聞
導入企業名アサイクル株式会社
事業内容主に対物業務支援を中心にサービスを提供
・「PICKING GO」次世代ピッキング監査システム
・「ASKAN」業界初となるAIによる需要予測機能搭載の在庫管理システム
・「ZERO STOCK」完全ペーパーレスの棚卸補助アプリ
従業員数12名
AI導入前の課題
AI導入成果
参考:アサイクル株式会社

アサイクル株式会社は、AIを搭載した調剤薬局向けの在庫管理・発注システム「ASKAN」を開発しました。このシステムは、店舗ごとの顧客属性や季節変動、地域特性などを考慮して医薬品の需要を予測し、発注が必要な医薬品をリストアップすることで、過剰在庫や欠品を減らし、店舗の効率化を支援します。

  • 2018年度からの実証試験を経て改良を重ね、本格販売を開始したASKANは、導入企業で在庫を2~5割程度圧縮することに成功しています。また、欠品リスクも大幅に減少させることができます。導入には初期費用と月額3万円程度の利用料がかかりますが、3年後には5000店舗での導入を目指しています。
  • 実証試験段階から導入しているコメヤ薬局では、1店舗での導入で効果を確認した後、現在は7店舗に拡大しています。ASKANは、将来の需要に基づいて発注を支援するため、担当者の残業削減にも貢献しています。
  • また、後発薬メーカーの品質不正などによる薬の供給不安定化に対応し、同じ成分を含む別の薬の候補リストを提示するなど、薬の切り替えに伴う業務負担の軽減にも役立っています。

調剤薬局にとって、適正な在庫管理は収益に直結する重要な課題です。ASKANは、AIの力を借りて需要予測に基づく発注を実現し、薬剤師の業務効率化と薬局経営の安定化に貢献しています。このようなシステムの普及により、薬剤師が本来の職責である患者との対話や服薬指導により注力できる環境が整備されることが期待されます。

導入事例⑤:待ち時間を短縮するDXサービス「RXクラウド」(株式会社トランザクション・メディア・ネットワークス/株式会社mediLab)

引用:Transaction Media-Networks
導入企業名株式会社mediLab
事業内容調剤入力支援AI「まもる君」開発・提供、その他調剤薬局向けAIサービスの開発
従業員数不明
AI導入前の課題・調剤薬局にとって、患者の服薬情報を一元的・継続的に管理し、健康相談等に対応することが容易ではなかった
・調剤作業の効率化や適正薬剤管理、患者情報管理の強化が、かかりつけ薬局化を推進する上での課題となっていた
AI導入成果・TMNのデータ処理技術とmediLabの医療情報のAI解析技術を活用し、調剤薬局が大掛かりな投資をすることなく、薬局業務をアシストするDX化が可能になった
・処方箋データ化機能、AIリスク検知機能、ピッキングアシスト機能により、処方箋の二次元コード化、調剤過誤やヒヤリハットの発生リスク低減、患者の待ち時間削減が期待できる
参考:株式会社mediLab

株式会社トランザクション・メディア・ネットワークス(TMN)と医療系AIベンチャーの株式会社mediLabは、業務提携を行い、調剤薬局向けDXサービス「RXクラウド」の提供を開始しました。

医療費増大が社会問題化する中、厚生労働省は「患者のための薬局ビジョン」で、2025年までにすべての薬局を”かかりつけ薬局”にすることを目標としています。しかし、市中薬局にとって患者の服薬情報を一元的・継続的に管理し、健康相談等に対応することは容易ではなく、調剤作業の効率化や適正薬剤管理、患者情報管理の強化が課題となっています。

  • TMNとmediLabは、TMNのデータ処理技術とmediLabの医療情報のAI解析技術を活用し、調剤薬局が大掛かりな投資をすることなく、薬局業務をアシストするDX化を可能にする「RXクラウド」を開発しました。
  • 「RXクラウド」は、調剤薬局の現場業務に携わってきた両社のメンバーが、薬剤師・薬局事務員の目線で作業の効率化と安全性を両立する機能を考案し、クラウドサービスで提供します。
  • 現在は、処方箋データ化機能、AIリスク検知機能、ピッキングアシスト機能の三つの機能を提供しており、処方箋の二次元コード化、調剤過誤やヒヤリハットの発生リスク低減、患者の待ち時間削減が期待できます。

今後は、「対物業務」の効率化を図る機能や「対人業務」の強化に寄与する機能、「OTC医薬品の販売アシスト機能」等の開発を検討しています。TMNは情報プロセシングにより、流通領域に加え、医療領域へと事業領域を拡大し、業界特有の課題や社会課題の解決および生活者の利便性向上に取り組んでいきます。

まとめ

AIを調剤薬局に導入することで、業務の効率化、調剤の正確性向上、患者サービスの質の向上など、多くのメリットが期待できます。一方で、初期費用、情報セキュリティ、AI活用のための知識習得など、克服すべき課題もあります。

AIと薬剤師の適切な協働により、これからの調剤薬局は、より安全で質の高い医療サービスを提供できるようになるでしょう。AIは薬剤師の業務を代替するのではなく、薬剤師の専門性を最大限に引き出すためのツールとして活用されるべきです。