Vectorizer.AIとは?
「Vectorizer.AI(ベクトライザー・エーアイ)」(公式サイト:https://ja.vectorizer.ai/)とは、いわゆるラスター画像(JPEG、PNGなど)をベクター形式に変換するためのAIベースのツールです。
このツールは、画像を完全に自動でベクター化し、結果としてのベクター画像は、どんな解像度にも拡大・縮小でき、印刷やカット、刺繍などに使用できます。
ほかに使える場面としては、クライアントが低解像度のラスター形式のロゴデータを提供した場合、それを劣化せずに高品質なベクターデータに変換するなどの使い方がありそうです。
ベクター画像とは
ベクター画像とは、コントロール・ポイントという複数の点を数値化することで、その数値を使った数式により導かれる曲線で描かれた画像のことを言います。
先程も少し述べましたが、拡大縮小や画像を変形させたとしても、画像の品質が損なわれることはありませんので、パンフレット・ポスターなどの印刷物に使われるロゴやマークを作成するのによく使われています。
Vectorizer.AIのメリット
さて、「Vectorizer.AI」にはどんなメリットがあるか見てみましょう!
簡単にまとめると、以下のようになります。
- いろいろな画像形式に対応できる
- ユーザーの入力が不要で簡単
- 高速変換処理+高精度が可能
それぞれ詳しく解説していきます。
いろいろな画像形式に対応できる
「Vectorizer.AI」は、さまざまな画像式に対応可能なため、SVG以外の形式でも変換することができます!
対応形式は、以下の表を参考にしてください!
アップロードする画像 | 変換後の画像 |
---|---|
JPEG、PNG、GIF形式 | SVG、PDF、EPS、DXF、PNG形式 |
ユーザーの入力が不要で簡単
後ほど使い方を説明するのでその際に分かるかと思いますが、「Vectorizer.AI」は画像をドラッグアンドドロップするだけで、簡単にベクター化することができるのです。
また、設定などもワンクリックで簡単にできるので、非常に使いやすいAIツールです。
高速変換処理+高精度
「Vectorizer.AI」は、変換処理がたったの数秒で完了します。それだけでなく、画像のクオリティも非常に高いです。
Vectorizer.AIはデメリットもある
使い方も簡単で、非常に有能なAIツールではありますが、以下のようなデメリットもあるので軽く紹介しておきます。
- 描写が複雑な画像などはクオリティが落ちる場合もある
- フォトリアリスティック系の写真には不向き
- 最大画像ピクセルサイズは2メガまで
- 一部機能が有料プランでしか使えない
Vectorizer.AIの料金設定
「Vectorizer.AI」の料金設定ですが、2023年12月現在はベータ期間中のためWebアプリでの利用は無料になっています。
しかし、API(アプリケーションをプログラミングするためのインターフェース)を利用する場合は、月額料金がかかります。
1クレジットで1枚の画像をベクター化できるようになっており、以下のような価格設定になっています。
プラン | 月額料金 | プラン | 月額料金 |
---|---|---|---|
50クレジット | 1,299円 | 10,000クレジット | 119,000円 |
100クレジット | 2,499円 | 15,000クレジット | 169,000円 |
200クレジット | 4,499円 | 20,000クレジット | 199,000円 |
500クレジット | 9,999円 | 25,000クレジット | 249,000円 |
1,000クレジット | 17,999円 | 50,000クレジット | 424,000円 |
2,000クレジット | 32,499円 | 75,000クレジット | 549,000円 |
5,000クレジット | 69,999円 | 100,000クレジット | 649,000円 |
注意事項を以下にまとめましたので、参考にしてください。
Vectorizer.AIの使い方
「Vectorizer.AI」の使い方はとても簡単です!
公式サイトを開き、「まずここに画像をドラッグ」というところに、ベクター化したい画像を挿入するだけです!
今回は例として、フリー画像をドラッグアンドドロップしてみました。
すると、以下のような画面になります。
左側が元の画像、右側がベクター化された画像になります。
この画面では、画像を拡大縮小できたり、左上のペイントアイコンから色の数を選択することもできます!
色の数を変更してみると、画像が変化するのでぜひ試してみてくださいね。
変換が完了したら、画面上部中央のダウンロードボタンをクリックして、ダウンロードしてください。
そうすると、以下のような画面になりますのでお好きな設定を選択しましょう。
オプションについて、簡単にまとめておきますので参考にしてください。
ファイル形式 | SVG、EPS、PDF、DXF、PNGなどファイル形式を選択できる。 |
SVGバージョン | SVG1.1がよく使われている。 |
描画スタイル | 塗りつぶしやストローク(図形の輪郭の色)の設定ができる。 |
図形の積み重ね | 図形を積み重ねるのか、切り抜いた図形を配置するか選択できる。 |
グループ化 | 図形をグループ化or色やレイヤーをグループ化するかの設定ができる。 |
許容曲線タイプ | どんなタイプの曲線をエクスポートするか設定できる。 |
直線フィット許容誤差 | フィットのクオリティを制限できる。 粗い設定だと0.30ピクセル、高品質設定だと0.01ピクセル。 |
なお、プレビュー表示はできませんので出力後の確認になります。
設定が完了したら、1番下の「ダウンロード」ボタンをクリックしましょう!
以上が「Vectorizer.AI」の使い方になります!
Vectorizer.AIの安全性について
まとめ
いかがでしたでしょうか?
AIツール『Vectorizer.AI』の使い方について解説してきました。
今回のポイントをまとめると、以下のようになります。
- 「Vectorizer.AI(ベクトライザー・エーアイ)」とは、ラスター画像(JPEG、PNGなど)をベクター形式に変換するためのAIベースのツール。
- Vectorizer.AIのメリット
- いろいろな画像形式に対応できる
- ユーザーの入力が不要で簡単
- 高速変換処理+高精度が可能
- 2023年12月現在はベータ期間中のためWebアプリでの利用は無料
- APIを利用する場合は、月額料金がかかる。
- 使い方は簡単で、画像をドラッグアンドドロップするだけ。
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