Claude の利用規約について詳しく知りたいと思ったことはありませんか?
でも、いざ調べてみると「英語の規約ばかりで読みづらい」「商用利用できるのか分からない」「最近変更があったみたいだけど何が変わったの?」と困った経験がある方も多いのではないでしょうか。
生成AIツールは重大な事柄に関する利用規約の変更が度々行われるため、普段はあまり読んでいないという方も、しっかりと理解することが大切です。
この記事では、Claude の利用規約の基本から、最新の変更内容、データ学習の設定方法まで、以下の内容を詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
- Claude の利用規約の体系と商用利用の可否
- 2025年9月28日からの変更点(データ学習・保存期間)
- 学習機能を無効にする具体的な設定方法
- 他の AI サービスとの比較と本当の評価
規約を正しく理解して、Claude を安心・安全に活用していきましょう。
📖この記事のポイント
- 2025年9月28日からClaudeは完全選択制でユーザーデータの学習利用を開始、協力する場合は保存期間が30日→5年に延長される
- 学習機能の無効化はWeb版・モバイル版ともに設定画面から簡単に変更可能で、いつでもオン・オフを切り替えられる
- 他社AIと比較してもClaudeは透明性が高く、DeepSeekのような強制収集より柔軟な選択肢を提供している
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無料AIセミナーを見てみるClaudeとは?
Claudeは、2023年に公開されたAnthropic社が開発した大規模言語モデル(LLM)です。OpenAIの元メンバーが中心となって創業した同社は、「安全で信頼できるAI」の実現を最大の目標に掲げています。
ChatGPTやGeminiと同様に、自然な対話や文章生成、コード作成、データ分析など幅広いタスクに対応できる性能を持ちながら、特に「有害な出力を抑制する仕組み」に力を入れている点が特徴です。2024年からは日本語対応も強化され、国内でも利用者が急増しています。
Claudeの主な特徴:
- 長文の文脈理解に優れた処理能力(最大200,000トークン)
- 倫理的な回答を優先する設計思想
- 企業向けプランでのセキュリティ対策
- APIやアプリを通じた柔軟な利用形態
Claudeの利用規約の基本
ここでは、Claudeの利用規約の基本的な事項について解説します。
Claudeの利用規約の体系
Claudeの利用規約には複数の体系が存在します。
- 利用ポリシー(Usage Policy / Acceptable Use Policy):すべてのユーザーに共通して適用される基本的なルールです。禁止行為や倫理的な利用基準が定められており、Claudeを使う上で守るべき行動規範となっています。
- 消費者利用規約(Consumer Terms of Service):Claude Free、Pro、Maxといった個人向けプランに適用される契約で、2025年9月28日の変更もこちらが対象です。契約条件やサービス内容、データの取り扱いなどが明記されています。
- プライバシーポリシー(Privacy Policy):個人情報の収集・利用・保護方針を説明する文書で、データセキュリティやユーザーのプライバシー権利について詳細に規定されています。
- 商用利用規約(Commercial Terms of Service):Claude for Work(Team/Enterprise)やAPI利用時に適用されるビジネス顧客向けの契約です。生成物の著作権はユーザーに帰属し、著作権侵害に対する補償条項が含まれます。
商用利用の可否と注意点
Claudeで生成されたコンテンツの著作権はユーザーに帰属し、商用目的での使用が可能です。
消費者利用規約での記載
消費者利用規約では以下のように定められており、商用利用は可能であるとされます。
- 生成された出力の権利はユーザーに譲渡される
- 商用目的での使用が可能
- ビジネスコンテンツ、製品、サービスなどに活用できる
ただし条件として、以下のことが述べられています。
- 本規約と利用規定(Acceptable Use Policy)を遵守すること
- 入力に必要な権利・ライセンス・許可を有していること
- 法令に違反しないこと
- 出力の正確性を独自に確認すること

“Subject to your compliance with our Terms, we assign to you all of our right, title, and interest—if any—in Outputs.”
(日本語訳:お客様が本規約を遵守することを条件として、当社は出力に対する当社の権利、権原、および利益(もしあれば)のすべてをお客様に譲渡します。)
Claude -消費者利用規約
商用利用規約での記載
商用利用規約(Commercial Terms of Service)においても商用利用の権利が保証されています。
権利の帰属について:
- 顧客は入力に対するすべての権利を保持
- 顧客が出力を所有する(”Customer owns its Outputs”)
- Anthropicは出力に対する権利、権原、および利益を顧客に譲渡
商用利用の範囲:
- 顧客が自社の顧客やエンドユーザーに提供する製品・サービスに活用可能
- API経由での商用展開が可能
- 著作権侵害に対する補償条項付き
遵守すべき条件:
- 使用ポリシー(Usage Policy)への準拠
- 適用される法令の遵守
- 出力の正確性を独自に評価・確認すること
- 競合AIモデルの開発やサービスの転売は禁止

“Anthropic agrees that Customer (a) retains all rights to its Inputs, and (b) owns its Outputs.”
“Subject to Customer’s compliance with these Terms, Anthropic hereby assigns to Customer its right, title and interest (if any) in and to Outputs.”
(日本語訳:Anthropicは、顧客が(a)その入力に対するすべての権利を保持し、(b)その出力を所有することに同意します。顧客が本規約を遵守することを条件として、Anthropicはここに、出力に対するAnthropicの権利、権原、および利益(もしあれば)を顧客に譲渡します。)
https://www.anthropic.com/legal/commercial-terms
禁止事項
Claude利用規約では、すべてのユーザーに適用される「使用ポリシー(Usage Policy)」において、明確な禁止事項が定められています。違反した場合、アクセス制限や利用停止などの措置が取られる可能性があります。
主な禁止事項のカテゴリー:
- 子どもの安全を脅かす行為
- 重要インフラへの攻撃
- 暴力・ヘイト行為の扇動
- プライバシー侵害・個人情報の不正利用
- 違法な武器・薬物関連の促進
- 心理的・感情的に有害なコンテンツの生成
- 誤情報・虚偽情報の拡散
- 政治キャンペーン・選挙への干渉
- 刑事司法・監視目的での使用
- 詐欺・悪質行為への加担
- プラットフォームの悪用
- 性的に露骨なコンテンツの生成
商用利用時の重要な注意点
これらの禁止事項は個人利用・商用利用を問わず全ユーザーに適用されます。ビジネスでClaude利用規約を遵守するには、生成コンテンツが禁止事項に該当しないか必ず確認し、必要に応じて人間による審査を実施することが重要です。
特に、誤情報の拡散やプライバシー侵害、詐欺的行為に該当する可能性がある場合は、法務担当者や専門家への相談を推奨します。
2025/9/28からのClaude利用規約更新の全体像
Anthropicは2025年8月28日、消費者向け利用規約(Consumer Terms of Service)とプライバシーポリシー(Privacy Policy)の大幅な更新を発表しました。これらの新しい規約は2025年9月28日から発効されます。
Claudeの公式ページにも情報が記載されています。
変更の目的と背景
今回のClaude利用規約更新は、AI開発における「データ不足」という業界全体の課題に対応するものです。Web上の公開データをほぼ学習し尽くした現在、AIモデルのさらなる進化には実際のユーザーとの対話データが不可欠となっています。
Anthropicが掲げる変更の目的は明確です。第一に、実際の使用パターンから学習することで、有害コンテンツの検出精度を向上させ、安全性を高めることです。第二に、ユーザーの実際のニーズに基づいてモデルの能力を改善し、より実用的なAIを実現することです。
AI開発サイクルは18〜24ヶ月にわたるため、長期的なデータ保持により一貫した品質のモデル開発が可能になります。また、悪用パターンの検出においても、長期間のデータ分析が効果的です。
この背景には、ChatGPTやGeminiなど競合サービスが既にユーザーデータを活用している現状があります。しかしAnthropicは、単にデータ収集を開始するのではなく、ユーザーに選択権を与える独自のアプローチを採用しました。
※参考:Claude「消費者規約とプライバシーポリシーの更新」
対象となるユーザー
今回のClaude利用規約の変更は、特定のプランのユーザーのみが対象となります。対象外のユーザーは従来通りの条件で利用を継続できます。
対象となるプラン:
- Claude Free(無料版)
- Claude Pro(月額20ドル)
- Claude Max(最上位個人向けプラン)
- Claude Code(上記アカウントから使用する場合)
対象外のプラン:
- Claude for Work(Team・Enterpriseプラン)
- Claude Gov(政府機関向け)
- Claude for Education(教育機関向け)
- Anthropic API(直接利用)
- Amazon Bedrock経由での利用
- Google Cloud Vertex AI経由での利用
※参考:Claude「消費者規約とプライバシーポリシーの更新」
Claude利用規約変更の具体的な内容
ここでは、2025年9月28日から導入される利用規約について、具体的に変更されたポイントについて解説します。
学習への会話データ利用が選択制へ
2025年9月28日から、Claudeはユーザーの会話データをモデルのトレーニングに利用する仕組みを導入しますが、その可否はユーザー自身が選択できます。
●新規ユーザーの場合
サインアップ時に「Help improve Claude(Claudeの改善に協力する)」という設定画面が表示され、その場で選択します。この設定により、自分の会話をAIの学習に使わせるかどうかを最初から決定できます。
●既存ユーザーの場合
Claudeにログインすると、新しい規約への同意を求めるポップアップ通知が表示されます。ここで「学習に協力する」または「協力しない」を選択する必要があります。9月28日以降は、いずれかを選択しない限りClaudeを利用できなくなるため、必ず対応が必要です。
●学習対象となるデータの範囲
学習に協力することを選択した場合でも、すべてのデータが対象になるわけではありません。対象となるのは、新規に開始したチャットと、一度中断してから再開したチャット・コーディングセッションのみです。過去に作成し、そのまま再開しない古いチャットは、少なくとも現時点では学習対象に含まれません。
データ保存期間の延長
Claude利用規約の変更に伴い、データ保存期間も大幅に延長されます。この変更は、ユーザーの選択によって適用される期間が異なります。
学習に協力する場合:5年間
モデルのトレーニングへのデータ提供を許可した場合、データ保存期間は従来の30日間から5年間に延長されます。この5年間という期間設定には理由があります。AI開発サイクルは18〜24ヶ月にわたるため、長期的なデータ保持により一貫した品質のモデル開発が可能になります。また、悪用パターンの検出においても、長期間のデータ分析がより効果的です。
学習に協力しない場合:30日間
モデルのトレーニングへのデータ提供を拒否した場合は、従来通り30日間の保存期間が維持されます。短期間でデータが削除されるため、プライバシーを重視するユーザーにとって安心できる選択肢となっています。
適用される範囲:
データ保存期間の延長は、新規に開始したチャットと再開したチャット・コーディングセッションにのみ適用されます。設定変更前の過去の会話には遡って適用されないため、既存のデータ保持期間は変更されません。
Claudeの学習機能を無効にする方法
誤って学習に同意してしまった場合や、後から気が変わった場合でも心配ありません。いつでもオプトアウト(学習機能の無効化)に変更できます。設定は数分で完了し、何度でも変更可能です。
Web版での設定方法
パソコンやタブレットのWebブラウザからClaudeを利用している場合、以下の手順で学習機能を無効にできます。
- ステップ①Claudeにログイン
claude.aiにアクセスし、アカウントにログインします
- ステップ②設定メニューを開く
画面左下にあるユーザーアイコン(自分のプロフィール画像)をクリックします
- ステップ③設定画面へ移動
表示されたメニューから「設定(Settings)」を選択します
- ステップ④プライバシー設定を開く
- 左側のサイドパネルから「プライバシー(Privacy)」または「プライバシーとデータ管理(Privacy & Data Controls)」をクリックします
左側のサイドパネルから「プライバシー(Privacy)」または「プライバシーとデータ管理(Privacy & Data Controls)」をクリックします
- ステップ⑤学習設定を変更
「Claudeの改善にご協力ください(Help improve Claude)」という項目を見つけ、トグルスイッチをオフに切り替えます
- ステップ⑥設定の確認
トグルがオフ(グレー)になっていることを確認します
モバイル版での設定方法
スマートフォンやタブレットのClaudeアプリを利用している場合は、以下の手順で設定を変更できます。
- ステップ①Claudeアプリを起動
モバイル端末でClaudeアプリを開きます
- ステップ②設定メニューを開く
画面左上にある三本線(ハンバーガーメニュー)のアイコンをタップします
- ステップ③設定画面へ移動
メニュー内の歯車アイコン(⚙️)または「設定」と表示されている項目をタップします
- ステップ④プライバシー設定を開く
設定メニューの中から「プライバシー(Privacy)」をタップします
- ステップ⑤学習設定をオフにする
「Claudeの改善にご協力ください(Help improve Claude)」の項目を見つけ、スイッチをオフにします
- ステップ⑥設定完了の確認
トグルがオフ(グレー)になっていることを確認します
Claude利用規約変更のメリット
今回のClaude利用規約の変更は、ユーザーとAI開発の双方にとって重要なメリットをもたらします。Anthropicは、この変更により「すべてのユーザーにとってより優れたモデルを提供する」ことを目指しています。
AIモデルの性能向上
実際のユーザーとの会話データから学習することで、Claudeのコーディング、分析、推論などのスキルが大幅に向上します。開発者がデバッグ作業でClaudeと協力する際の対話は、将来の同様のタスクに対する貴重な改善材料となります。このフィードバックループにより、モデルは時間とともに着実に進化します。
ユーザー体験の改善
実際の使用パターンから学習することで、ユーザーが本当に求めている回答の精度が向上します。誤検知による利用制限が減少し、よりスムーズにサービスを利用できるようになります。また、特定の業界や用途に特化した改善も期待できます。
透明性の高い選択制
Anthropicはユーザーに明確な選択権を与えています。データ提供を拒否しても、従来通りの品質でサービスを利用できます。この透明性の高いアプローチは、AI業界における新たな基準となる可能性があります。
Claude利用規約変更への批判と懸念
今回の利用規約の変更については、ユーザーから以下のような批判や懸念の声が上がっています。
デフォルト設定への批判
最も強い批判は、学習機能がデフォルトで「オン(有効)」になっている点です。ユーザーはオプトアウト(拒否)できますが、何もしなければ自動的にデータが学習に使用されます。この設計は「ダークパターン」のようだとの指摘があり、ユーザーに不利な選択を促す手法として問題視されています。
データ保持期間の長期化
学習に協力した場合、データ保持期間が30日から5年に延長されることに対する懸念も強いです。「5年間は長すぎる」「なぜそこまで保持する必要があるのか」という疑問が多く寄せられています。長期保存によるセキュリティリスクや、将来的な情報漏洩の可能性も懸念されています。
知的財産の流出リスク
研究者や開発者からは、未発表の研究アイデアや独自のアルゴリズムが他のユーザーに提案される可能性への懸念が表明されています。ある研究者は「Claudeが私とのチャット内容のうち未発表の研究アイデアを別のユーザーに提案し、その人が自分のアイデアとして信じてしまうようなシナリオを危惧している」とコメントしています。
Claude利用規約は本当に悪質な変更なのか?
Claudeの利用規約更新は一見すると「データ収集強化」に見えますが、良心的なアプローチであることが分かります。Claudeは今回の変更で初めて「今までユーザーデータを学習に使用していなかった」と明言し、「これからは希望する人のデータだけ使わせてもらう」という完全選択制を採用しました。
中国系AIサービスのDeepSeekでは選択権自体が存在せず、一度送信したデータは削除不可能で、国家情報法により政府がアクセス可能という状況です。
Anthropicは透明性重視の姿勢を貫いており、企業利用データは完全に学習対象外、個人利用でもいつでも設定変更が可能という、業界で最も柔軟な選択肢を提供しています。この対応は、AI業界に新しい透明性の基準を示した画期的な変化と言えるでしょう。
データ学習可否の選択権 | データ保存 | |
Claude | ⚪︎ | 30日5年(データ学習に同意した場合) |
DeepSeek | × | 永久保存 |
ChatGPT | ⚪︎ | チャットやファイルは削除するまで有効で、削除後は30日以内にシステムから完全削除 |
Gemini | ⚪︎ | 18ヶ月 |
Claude(Anthropic)の特徴:
- ユーザーが学習利用の可否を選択可能で、いつでも設定変更が可能
- 削除したデータは学習に使用されない
- 「今まで学習に使っていなかった」と明言
- 学習許可時は5年間保存
DeepSeek(中国系AI)の特徴:
- 選択権なし(強制的にデータ使用)
- 中国の国家情報法により政府がアクセス可能
- 削除不可能(一度送信したら永久保存)
- 企業データも個人データも区別なく収集
参考:DeepSeek利用規約
ChatGPT(OpenAI)の特徴:
- 通常時は削除後30日以内に永久削除される
- 学習への利用可否の選択についてオプトアウト可能
Gemini(Google)の特徴:
- 18ヶ月間データを自動保存
- データ利用について選択肢が存在
- Googleの他サービスとの連携によるデータ統合の可能性
まとめ
この記事では、Claudeの利用規約の基本的な内容や、2025年9月28日に実施されるClaude利用規約の変更について詳しく解説しました。
この記事のポイント
- Claudeは今回の変更で初めてユーザーデータの学習利用を開始するが、完全選択制を採用
- 学習に協力する場合はデータ保存期間が5年間、協力しない場合は従来通り30日間
- 設定はいつでも変更可能で、Web版・モバイル版ともに数分で完了
- ChatGPTやGeminiと比較しても、透明性と選択の自由度で優れたアプローチ
Claudeは「安全で信頼できるAI」を掲げるAnthropicが、ユーザーに明確な選択権を与えながらAIの進化を目指す姿勢を示しています。まずはご自身の利用目的やプライバシーへの考え方に応じて、学習機能のオン・オフを選択してみることをおすすめします。
この記事が、Claudeを安心して活用するための一助となれば幸いです。
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