突如iPhoneに現れたアプリ「Playground」。
その正体はiPhoneに標準搭載されたアプリ「Image Playground」です。
iOS18.2にアップデートした際に勝手に搭載されたので、なかなか使い方がわからない方も多いかと思います。
本記事では、Image Playgroundでは何ができるのか。そしてどんな便利な使い方ができるのか解説しています。
勝手にダウンロードされていたので、消していいのか気になる!という方は以下の記事を参考にしてください。
「Image Playground」はiOS18.2以降のiPhoneに標準搭載
まずアプリの基本的な情報を確認しましょう。

項目 | 詳細 |
---|---|
アプリ名 | Image Playground |
提供元 | Apple Inc. |
搭載OS | iOS 18.2以降 |
対応機種 | iPhone 16以降、iPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Max |
必要条件 | Apple Intelligenceの有効化 |
対応言語 | 英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語、ポルトガル語、スペイン語 |
主な機能 | ・テキスト説明からの画像生成 ・コンセプト(テーマ、コスチューム、アクセサリー、場所)からの画像生成 ・写真ライブラリの人物を利用した画像生成 ・写真(ペット、自然、食べ物など)をベースにした画像生成 ・画像のスタイル変更(3Dアニメーション風、2Dイラスト風、スケッチ風) ・画像編集機能(コンセプトの追加、複製・保存、説明の追加) |
利用可能な場所 | ・Image Playground、メッセージアプリ内、フリーフォーム、メモアプリなど |
プライバシー | ・画像生成はデバイス上で処理(クラウドに送信されない) ・使用データと診断データは個人を特定しない形で収集される可能性あり |
制限事項 | ・人物画像は上半身のみの表示に制限 ・特定の不適切な内容、著作権キャラクターの生成は制限されている ・限定的な表現や描写に制限あり |
年齢制限 | 12歳以上 |
価格 | 無料 |
基本的な機能は、「アニメ風画像生成」になります。現時点では、リアル風の画像は作ることができません。
また、編集機能もあるのですが、細かいレタッチなどの編集機能というよりは、一度生成した画像の要素を使ってもう一度生成できる機能に近いです。
iPhone15以前だとImagePlaygroundは使えない
また、注意が必要な点としては、iPhone16以降もしくはiPhone15 Proでないと使えない点です。
Apple Intelligenceという、AppleのAIを元に動いているため、その機能が搭載されていない端末では使うことができないのです。
ちなみに、MacやiPadでも使えます。
Image Playgroundが使える端末一覧
- iPhoneの場合
- iPhone 16以降のモデル
- iPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Max
- iPadの場合
- M1以降を搭載のiPadのモデルまたはiPad mini(A17 Pro)
- Macの場合
- M1以降を搭載したMacとmacOS 15.2以降
消しちゃった場合はもう一度ダウンロードすればOK
このアプリ自体は、2024年の12月から搭載されていたので、アップデートした際に入っていたけど、使えないから消しちゃった、という方も多いかもしれません。
もしもう一度使いたくなった場合は、AppStoreから再ダウンロードできるので安心してください。

再ダウンロードをしたい方はこちらからダウンロードできます。
iPhoneアプリ「Image Playground」の便利な使い方
では、ここからは実際どのように使えるのか解説をしていきます。
まずは、基本の生成機能です。凄くシンプルなので、使っていただければわかると思います。
①アプリを開く
アプリを開くと、以下のような画面になると思います。

②生成したい要素を組み合わせる
基本的には、「生成したい要素を組み合わせる」という方法で画像を生成できます。
今回は、「公園」「宇宙」「ヒーロー」という要素で組みわせて生成してみました。

③生成結果を見る
正直意味のわからない感じになりましたが、数秒で生成できました。

また、編集機能があるという話をしていたと思いますが、テキスト(プロンプト)で要素を追加することもできます。
「ニンゲン」という要素を追加してみると、

以下のようにダンディーなヒーローが生成できました。

基本的な使い方はこのとおりです。
次に、このアプリ・サービスを便利に使う方法を以下で紹介していきます。
便利な使い方①カメラフォルダと連携
Image Playground特有の便利な機能は、画像フォルダ連携機能です。
さすがiPhone純正なだけあり、写真フォルダと自動で同期します。その中で、写真のモチーフとなる人物を選んで、その人をベースに生成をすることができます。

iPhoneのカメラアプリには、写真の人物を認識してまとめてくれる機能があります。自分は、その中で自分の写真を「俺」という名前で登録しているのですが、そうするとこのように表示されます。
今回、その中で最新の写真を自動選択してくれているのですが、モチーフとなる写真を変えることもできます。髪型や肌の焼け具合などは写真によって変わるので、変えてみても面白いですよ。
そして、写真から作った「絵文字」を先程のイメージと合成することで、自分だけのアバターを生成できます。
先程までの要素、「公園」「宇宙」「ヒーロー」に自分のアバターを合わせて生成するとこの様になりました。

いい感じですね。ぜひやってみてください。
便利な使い方②メモアプリで画像生成
そして次に紹介するのが、メモアプリでの生成機能です。
実は、メモアプリ上でImage Playgroundを使って画像を挿入することができます。
メモアプリを開いたときに、左から4つめにある「📎」のマークを押します。

押すと「Image Playground」が出てくるので、押します。

すると、以下のように生成できます。

すごく簡単ですね。
現時点のクオリティだとあまり使えないかもしれないですが、きれいな画像になればすぐに画像化してくれるのは便利そうです。
便利な使い方③スケッチを画像に
そして最後3つ目が、スケッチを画像化する機能です。こちらもメモアプリで使うことができます。
まずは、適当に絵を描いてみます。今回は、家とその横にある木を描いてみました。

そして、ブラシのマークを押して、ぐるぐると囲います。
そして、その要素を説明する言葉を入れます。

生成結果がこちらです。

かなりいい感じですね!
「Image Playground」を使ってみたリアルな感想と評価
実際、ここまでImage Playgroundを使ってみた感想としては、現状は「わざわざこのアプリを使う必要はない」です。
同じような画像生成は、ChatGPTなどすでに違うアプリでできますし、画像の質も高くないです。
ChatGPTでできるようになった、アニメ風画像生成などの機能については以下の記事を参考にしてみてください。
ですので、現状わざわざ画像生成をこのアプリで行う必要はないでしょう。
ただ、やはりApple純正というだけあり、ローカルアプリ間の連携は今後かなり期待できそうです。
今回、Image PlaygroundはiPhone16以上(もしくはiPhone15pro)のApple Intelligence対応の端末で使うことができるのですが、なぜそうなっているかというと、画像生成の処理を端末内で行っているからです。
例えば高機能な動画編集AIが登場したことを考えましょう。ChatGPTのようなサービスの場合、一度動画をアップロードする必要があります。
動画をアップロードするには通信料が必要となりますし、時間もかかります。
iPhoneやMacbook上でそのままできれば、そのような心配がなくなるというわけです。
また、ChatGPTのようなサービスは電波がないところでは使うことができません。Image Playgroundは機内モードでも使えますので、ぜひ試してみてください。
そのような点から、現時点ではあまり使えない部分も多いですが、かなり今後期待できると考えてよいでしょう!
まとめ
ここまで、iPhoneに登場した新しいアプリ「Image Playground」について見てきましたが、いかがだったでしょうか?
まとめると
- Image Playgroundは、Appleが開発した純正の画像生成AIアプリで、iOS18.2以降のiPhone15pro以上の端末に実装されている。
- 機能としては、テキストやイメージを混ぜて作る3Dアニメーション風の画像生成、スケッチから画像にする機能などがある。
- メモアプリやメッセージアプリとも連携しており、それらで直接画像生成することができる。
- 現時点ではわざわざこのアプリを使う必要はないが、端末上で生成していることから、今後にかなり期待できる。
でした。
romptnでは、他にもAIに関する記事をたくさんあげておりますので、ぜひ参考にしてください。