米空軍がAIと人間のパイロットの戦闘機によるドッグファイトを実験形式で実施しました。
以下で勝敗や内容について解説します。
今回のニュースのポイント!
気になるAI 対 パイロットの勝負ですが、勝敗は公開されなかったそうです。
- 米軍が人工知能(AI)が操作する自律飛行試験機と人間のパイロットが操縦するF16戦闘機による画期的な「模擬戦」を実施。
- 訓練は2023年9月に米カリフォルニア州エドワーズ空軍基地の上空で行われ、史上初の「人類vs人工知能のドッグファイト(接近空中戦)」となった。
- 自律飛行試験機として使用されたのは、F16戦闘機を大幅に改造したX62A可変飛行安定性試験機(VISTA)。
- X62Aは防御と攻撃の両方の軌道を試し、最大時速約1900キロメートルで飛行しながら、有人パイロットが操るF16戦闘機から約610メートルのところまで接近。
- この模擬戦は、防衛先端技術研究計画局(DARPA)の空中戦革新プログラム(ACE)の一環として実施された。
- ACEは2019年から開始され、AI制御の航空機を使用した自律戦闘システムの開発を進めてきた。
- 今回のプログラムは2022年12月に開始され、X62Aはこれまでに21回の試験飛行を実施し、10万行以上に及ぶソースコードの修正が行われた。
- 米空軍長官のフランク・ケンドールは、年内に自律飛行のF16に乗る予定だと述べ、将来的にはパイロットが航空機を操縦する必要がなくなる可能性を示唆。
- 米空軍テストパイロットスクールの主任テストパイロットであるビル・グレイは、今回の研究が自律システムにもたらされ得るあらゆる課題に適用されると述べている。