認定NPO法人フローレンスが、株式会社PKSHA Technologyの対話エンジンを使用し、LINE上で妊娠に関する相談を受け付けるチャットボット「エナガさん 相談室」にAIを実装しました。
このAIニュースのポイント:
- 「エナガさん 相談室」は、妊娠に関する相談を24時間対応で提供するサービスです。
- AIの導入により、ユーザーは自身の言葉で相談できるようになり、相談内容に基づいた精度の高い回答が提供されるようになりました。
- AI設計は倫理と情報の正確性を重視しており、誤った情報提供を防ぎつつ、ユーザーのニーズに迅速に対応するように設計されています。
フローレンスは2016年から赤ちゃん縁組事業を開始し、特に深夜や休日でも匿名で相談できるニーズに対応していました。この背景には、妊婦が誰にも相談できずに困難な状況に陥るケースが多いという社会的課題があります。2020年には、LINEを使ったチャットボット「エナガさん 相談室」を立ち上げ、全国の妊婦や特別養子縁組を希望する人々をサポートしてきました。
AIの部分的な実装により、正確性を保ちつつサービスが向上
今回のAI実装によって、質問選択から自由な言葉での相談へと進化し、ユーザーが抱える疑問や不安に対して、より適切で迅速な回答が可能になりました。また、AIの分析機能により、相談内容の精度向上が図られ、ユーザーが必要とする情報に素早くアクセスできるようになりました。
また倫理と情報の正確性を重視しており、AIが誤った情報をユーザーに返してしまうことがないように、配慮して設計されています。具体的には、AIは相談への回答文の生成には用いられず、予め用意された回答の検索・重み付けや対話の分析に活用されるとのことです。
このような技術の進化は、妊娠に関する相談サービスの新たな可能性を示しており、ユーザーにとってより使いやすい、信頼できる情報源となると期待されています。
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出典: PRTimes