Googleは、対話型AIの名称を「Bard」から「Gemini」に変更しました。同時に、有料版で使える新しいAIモデル「Ultra 1.0」とAndroid向けの「アプリ版Gemini」を発表しました。
このAIニュースのポイント
- GoogleはBardの名称をGeminiに変更し、最先端のAIテクノロジーを更に進化させた「Ultra 1.0」モデルを発表しました。
- Geminiは引き続き40以上の言語と230以上の国と地域で利用可能で、新たにGemini AdvancedとAndroid向けモバイルアプリの提供を開始します。
- この変更は、GoogleのAI技術の進化と、ユーザーに更に優れたAI体験を提供するための取り組みの一環といえます。
何が変わった?
Gemini Advancedで使用される「Ultra 1.0」モデルは、パフォーマンスが大幅に向上し、複雑なタスクの処理能力が強化されたとのことです。
具体的には、Bardに比べより詳細な会話が可能になり、コーディングや論理的推論、ニュアンスを含んだ指示の理解、クリエイティブなプロジェクトでの共同作業が可能になりました。
公式サイトには次のような活用方法が例として紹介されています。
https://japan.googleblog.com/2024/02/bard-gemini-ultra-10-gemini.html
- 学習スタイルに合わせた段階的な説明、クイズ、議論などを作成させることで、Gemini Advanced を個人的な家庭教師として活用。
- アイデア作りや、多様なコーディング アプローチの評価に活用して、より高度なコーディング シナリオをサポート。
- 新しいコンテンツの生成、トレンドの分析、オーディエンス拡大に向けた改善方法などのブレインストーミングなど、デジタル クリエイターのアイデア実現のサポート。
今後も新しい機能の追加が予定されており、拡張されたマルチモーダル機能、よりインタラクティブなコーディング機能、より深いデータ分析機能が使えるようになると発表されています。
ただGemini Advancedは、まだ日本語に対応していないため、英語でしか使えないという点には注意しましょう。
どうやって使う?
このUltra 1.0モデル対応のGemini Advancedを使うには、 新しいGoogle One AI Premium Planに加入する必要があります。
加入には月額19.99 ドル(税込2900 円程)が必要になりますが、2 か月の無料トライアルが用意されているほか、既存のGoogleOneプレミアムプランのすべての特典が使えるようになるとのことです。
無料・日本語では使えない?アプリは?
「Gemini Advanced」は今のところ有料で、英語にのみ対応しています。しかし無料版のGemini(旧:Bard)は引き続き、日本語を含む40以上の言語で使えます。
また、現在は英語のみになりますが、Android向けにGemini アプリがリリースされました。IOSでも、今後数週間以内にGoogleアプリから直接Geminiが使えるようになるとのことです。