様々なビジネスの分野で活用され話題となっているChatGPT。
そんなChatGPTに、企業・大規模導入向けの高性能プランがあることはご存知ですか?
そこで使える最新AIの性能とセキュリティへの配慮は、個人向けの課金プランであるChatGPT Plusを凌ぐと言われています。
今回は、ChatGPTの法人向け課金プランである、ChatGPT Enterpriseについて解説していきます!
ChatGPT Enterpriseとは
ChatGPT Enterpriseとは、企業・大規模導入向けのChatGPTの有料契約プランの一つです。
開発元であるOpen AIは以下の特徴を強調しています。
- セキュリティとプライバシーへの配慮
- 無制限のGPT-4・Code Interpreterへの高速アクセス
- 4倍長いプロンプトの入力が可能
- 大規模導入向けの機能(分析ダッシュボードなど)
ChatGPT Enterpriseの料金は要相談
気になる料金ですが、ChatGPT Enterpriseの契約には直接OpenAIへの問い合わせが必要となっており、特定の料金は決められていません。
おそらく導入規模などに合わせて変動するものと思われます。
導入をご検討の方は、まずはOpenAIに問い合わせてみましょう。
詳しい問い合わせ方法については後ほど解説していきます。
ChatGPT Enterprise版とPlus版の比較
ここからは、個人向け課金プランであるChatGPT Plusとの比較を通しながら、ChatGPT Enterpriseの特徴について解説していきます!
安全性が高い
ChatGPT Enterpriseでは、OpenAIが利用者のビジネスデータや会話内容をAIの学習元にすることはないとされています。
また、すべての会話は転送中も保存中も暗号化されます。暗号化にはAES 256、TLS 1.2+が使用されます。
そのセキュリティのレベルはSO2準拠であり、情報漏洩の心配をせずに使うことができます。
ChatGPT Plusでは、チャット内容を元に学習することがあるので、この情報機密性の高さは最大の特徴とも言えます。
「これまでで最も強力なバージョンの ChatGPT」と言われる機能が使える
OpenAI公式は、ChatGPT Enterpriseの機能について、次のように述べています。
https://openai.com/blog/introducing-chatgpt-enterprise (Googleにて翻訳)
- GPT-4 への無制限のアクセス (使用量の上限なし)
- GPT-4 の高速パフォーマンス (最大2倍速)
- Advanced data analysis(Code Interpreter)への無制限のアクセス
- 4 倍長い入力、ファイル、またはフォローアップのための 32,000 トークンのコンテキストウィンドウ
- 会社が共同作業して共通のワークフローを構築するための共有可能なチャット テンプレート
- OpenAIを組織の完全カスタムソリューションに拡張する必要がある場合、APIを使用するための無料クレジット
この中でも、特に「GPT-4への無制限のアクセス」は魅力的です。
2024年5月現在では、ChatGPT PlusのGPT-4の利用は、40メッセージ/3時間という制限が設けられています。
企業で積極的にGPT-4を活用したい場合、この制限がなくなるというのは非常にありがたいですね!
大規模な導入向けの機能
OpenAI公式は「大規模な導入向けの機能」として、以下のポイントを挙げています。
https://openai.com/blog/introducing-chatgpt-enterprise (Googleにて翻訳)
- 一括メンバー管理を備えた管理コンソール
- SSO (※1度のユーザー認証で複数のシステムの利用が可能になる仕組み)
- ドメインの検証
- 使用状況に関する分析ダッシュボード
どれもChatGPT Plusには存在しない機能になります。
これにより、利用状況などの情報の共有が簡単に行えます。
複数人での使用を前提として、ChatGPTの活用ができるのは企業向けプランならではの特徴です。
個人で契約はできない?
上記のメリットや機能から「個人だけどChatGPT Enterpriseを契約したい…!」という方もいらっしゃるかと思います。
しかし契約方法が企業向けの問い合わせフォームからと特殊なので、現時点では個人契約は難しいと考えられます。
しかし、今後OpenAIから新たな課金プランが発表される可能性もあるので、今後の更新情報に注目していきましょう!
日本から契約する方法
それでは実際に日本からChatGPT Enterpriseの契約を申し込む方法について解説していきます。
まずChatGPT Enterpriseの公式紹介ページにアクセスし、「Contact sales」を選択します。
すると、「Contact our sales team」というページに移動するので少しスクロールし、企業名、企業のウェブサイトのアドレスなど必要事項を入力します。
全て英語での入力となります。本社が日本にある企業の場合、「Company HQ location」は「Japan」を選択します。
最後の項目である「Which of our products or services are you interested in?」でChatGPT Enterpriseを選択すると追加の項目が出てくるので、必要なChatGPTのライセンス数や使用用途ついても入力しましょう。
「Submit」から送信し、登録が完了すると、入力したアドレスにEメールが届きます。
メールを受け取ったら現時点でできる申し込みは完了です。順次来るとされるOpenAIからの更なる連絡を待つ形となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、企業向けのChatGPT Enterpriseについて解説してきました!
ポイントをまとめると次のようになります。
- ChatGPT Enterpriseは企業・大規模導入向けのChatGPTの課金プラン
- ChatGPT Plusに比べてセキュリティや使用制限の面でメリットが多い
- 契約は個人では難しく、企業向けの問い合わせフォームから申し込む必要がある
ChatGPT Enterpriseについて理解を深めた上で、導入を検討してみてください。
- ChatGPTで〇〇を効率化したい
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