AIツールを提供するSaaSとは?特徴・メリット・デメリットを解説! | romptn Magazine

AIツールを提供するSaaSとは?特徴・メリット・デメリットを解説!

AI×業界

身近な場面で活用される機会が増えているAIですが、SaaSというサービス形態で提供されるケースが増えています。

しかし、SaaSというサービス形態についてよく知らないという方は多いのではないでしょうか。

そこで、当記事ではAIツールを提供する手段として活用されるケースが増えているSaaSについて、特徴やメリット、デメリットを解説しています。

ぜひ最後までご覧ください。

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SaaSとは

ソフトウェアをクラウドサービスとして提供する新しい形態のことを「SaaS(サーズまたはサース)」と呼びます。

「Software as a Service」の略称で、直訳すると「サービスとしてのソフトウェア」という意味になります。

これまでのソフトウェアはパッケージとして購入し、ユーザーのパソコンにインストールして使うのが一般的でした。

しかし、SaaSではその必要がなくなり、インターネット経由でクラウドサービスにアクセスするだけで、ソフトウェアを利用できるようになったのです。

SaaSの特徴

ソフトウェアの利用方法を大きく変えたSaaSですが、具体的にはどのような特徴があるのでしょうか?

以下で詳しく解説していきます。

インターネット環境があればどこでもアクセスが可能である

SaaSはクラウド上にソフトウェアが存在するため、インターネット環境があればどこからでもアクセスすることが可能です。

これによって自宅でもカフェでも、どこでも作業を進めることができるため、様々なワークスタイルに対応することができるようになりました。

また、SaaSのソフトウェアはアカウントごとに管理されているため、アカウント情報さえ入力すればパソコン・スマートフォン・タブレットなど、さまざまなデバイスで利用可能です。

自宅ではパソコン、外出先ではタブレットなど、状況に合わせてデバイスを使い分けることもできます。

複数の人数・チーム間で管理・編集が可能である

SaaSはクラウド上にソフトウェアが存在するため、複数のユーザーが同時にアクセスしてドキュメントを管理・編集することができます。

SaaSのデータはサービス提供者側のストレージに保存されるので、複数人で同時にアクセスしても、常に最新のデータを共有することができます。そのためチームの仲間が編集した内容は即座に反映され、リアルタイムで業務を行うことができます。

データを共有するためにファイルを送信したり、共有フォルダに保存したりする手間がなくなるので、チームでの作業がよりスムーズに進むようになったのです。

AIサービスをSaaSで導入するメリット

ここからはSaaSを導入するメリットを解説していきます。

SaaSのメリット①:アカウントを作成すれば利用が可能である点

SaaSはアカウントの作成さえ済ませてしまえば、すぐに利用することができます。

従来ソフトウェアを導入する場合は、ソフトウェアをインストール・必要なデータベースを構築したりする必要があり、かなりの手間とコストがかかっていました。

SaaSを場合、アカウント登録するだけで利用可能になるので、従来のソフトウェアのような導入コストはかかりません。

新規事業の立ち上げ時や、テレワーク導入時など、短期間でソフトウェアを導入したい場合にSaaSは即戦力として活躍します。

SaaSのメリット②:高品質なツールを低コストで利用できる点

SaaSを利用することで、企業は高品質なソフトウェアを低コストで利用することができます。

従来のソフトウェア開発では、企業が自社でシステム開発を行う必要があり、人材や運用コストがかかっていました。

一方でSaaSのソフトウェアは、サービスの提供者が開発や運用をおこなうため、企業はシステム開発のコストがかかりません。

さらに料金は定額制のサブスクリプション方式なので、初期コストも大幅に抑えることができます。

SaaSのメリット③:ベンダー側でセキュリティ対策・アップデートされる点

SaaSのセキュリティ対策やアップデートは、全てベンダー側(サービス提供者)によって行われます。

そのため、利用者はセキュリティ対策やアップデートに関する知識やスキルがなくても、安全にソフトウェアを利用することができます。もちろん災害時の復旧作業もやってくれるので、利用者は万が一の際にも安心です。

従来のソフトウェアではこのような作業はユーザー自身で行わなければいけませんでした。

自社でセキュリティ対策・アップデートに関する負担を軽減できることは、大きなメリットの一つと言えますね。

AIサービスをSaaSで導入するデメリット

このようにSaaSには様々なメリットがありますが、逆に注意しておきたいデメリットもあります。

以下で詳しく解説していきます。

SaaSのデメリット①:契約期間中は毎月のランニングコストが発生する点

SaaSは月額や年額などで料金を支払うサブスクリプション方式なので、契約期間中は毎月料金が発生します。

一方、買い切り型のパッケージソフトウェアの場合、初期費用は高額になりますがランニングコストは発生しません。

高品質なツールを低コストで利用できるのがSaaSのメリットですが、利用方法によっては買い切り型のソフトウェアよりもトータルで高額になる可能性もあります。

導入の際は利用頻度や利用期間を考えて、適切にコスト計算することが重要です。

SaaSのデメリット②:サービス間の連携がないケースが多く、データ移行は不便である点

SaaSのソフトウェアは、サービス間の連携性がない場合が多く、乗り換えの際のデータ移行に手間がかかる場合がほとんどです。

SaaSのシステムはサービス提供者ごとにデータ形式やインターフェースが異なります。

そのため異なるソフトウェアを組み合わせて使用したい場合や、ソフトウェアを乗り換える際には、データのやり取りに手間がかかる場合があります。

なるべくデータ移行の手間が発生しないよう、一度導入したSaaSは長期での利用を想定しておくことが重要です。

どうしても乗り換えの必要が出てきた場合は、専門の業者に依頼することも検討しておきましょう。

まとめ

この記事ではSaaSの特徴とメリット・デメリットについて解説していきました。

ソフトウェアの利用方法を大きく変えたSaaSは、AIの登場によって今後さらに普及していくことが予想されます。

自社のニーズや課題に合ったサービスを選び、そのメリットを最大限に活用しましょう。