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【日本語◎】Google開発の『MusicFX』とは?使い方や商用利用を解説

AIツール

Google開発のAI音楽生成ツール「MusicFX」が注目を集めています。簡単な指示で独自の曲を作り出せるこの革新的なツールは、音楽制作の世界に新たな可能性をもたらしています。

しかし、現時点では日本からの直接アクセスができないため、VPNを通じての利用が必要となります。

本記事では、MusicFXの概要、使い方、そして商用利用に関する重要な情報を詳しく解説していきます。

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MusicFXとは?

MusicFXは、Googleが開発した革新的な音楽生成AIツールです。このツールは、テキストベースの指示から独自の音楽を生成する能力を持ち、音楽制作の世界に新たな可能性をもたらしています。

主な特徴は、以下の通りです。

  1. テキストプロンプトによる音楽生成
    • ユーザーは簡単な言葉で曲のイメージを伝えるだけで、AIが最大70秒のオリジナル楽曲を作成します。
  2. 豊富な学習データ
    • 20万時間以上、5,500以上のクリップにわたる音楽データで訓練されています。
    • ジャンル、時代、スタイルなどを正確に識別し再現できます。
  3. 高度な技術の統合
    • MusicLM(音楽生成モデル)とSynthID(電子透かし技術)を組み合わせています。
    • 生成された音楽には人間には気づかれない独自のデジタル透かしが付与されます。
  4. 多様な機能
    • 音量、テンポ、メロディーの編集
    • 楽器の追加や曲の長さの調整
    • 生成した音楽の共有やダウンロード機能
  5. アクセシビリティ
    • 音楽の専門知識がなくても、誰でも簡単に音楽制作が可能です。
  6. 制限事項
    • 特定のアーティストや歌声の模倣はできません。

MusicFXは、音楽制作のデモクラタイゼーションを促進し、プロフェッショナルから愛好家まで幅広いユーザーに創造的な可能性を提供しています。

MusicFXの始め方

まずは、こちらのMusicFXのサイトにアクセスし、右上の「Googleでログイン」をクリックします。

続いて「G ログイン」をクリックして、お持ちのGoogleアカウントでログインしましょう。

下記画面になれば、登録は完了です!

MusicFXの使い方

MusicFXで音楽を生成する方法はとっても簡単です。

左側に生成したい音楽の内容をプロンプトとして入力します。(日本語でも英語でも可)

今回は、以下のプロンプトを入力してみました。

Lo-fi music that I might hear in an elevator

訳:エレベーターの中で聞こえてきそうなLo-fiミュージック

「もっと作成」の部分には、MusicFXがオススメするプロンプトが表示されます。

プロンプトが入力できたら、「生成」を押して音楽を生成しましょう。

大体20秒程度で完成します。

生成された音楽がこちらです。

プロンプトは日本語でも英語でも大丈夫ですが、英語の方が細かいニュアンスが伝わりやすいです。

英語が苦手な方は、Google翻訳やChatGPTなどを使うと良いですよ。

さらに、設定ボタンをクリックすると以下のような設定が確認できます。

シードオンオフの切り替えで、固定すると似たような音楽が生成されます。
トラックの長さ30秒、50秒、70秒の中から選びます。
ループエンドレスでの再生ができます。

DJモードの使い方

DJモードをオンにすると、より詳細な設定が可能になります。

  1. 音楽のスタイル(数値)を調整して、お好みに仕上げます。
  2. 下部にはMusicFXがおすすめするスタイルが一覧表示されるので、適宜追加しましょう。

自動的に画面右側で音楽が生成されるので、試聴しながら自分の好みの音楽を見つけましょう!

MusicFXの料金プラン

2024年9月現在は、MusicFXは完全無料で利用することができます。Googleアカウントをお持ちの方であればだれでも簡単に利用できるツールとなっています。

MusicFXの商用利用・注意点

  1. 商用利用の可能性と制限

MusicFXで生成された音楽の商用利用は、一定の条件下で可能とされていますが、慎重な対応が必要です。

  • 商用利用の例
    • 広告や宣伝素材
    • Webサイトやソーシャルメディアでの公開
    • 映画やテレビ番組での使用
    • ゲームやアプリケーションでの使用
  • 商用利用不可の場合
    • 特定のアーティストや作品を模倣した音楽
    • 暴力、差別、性的表現を含む音楽
  1. 著作権と使用権
  • 生成された音楽の著作権は、Googleとユーザーの共同所有となります。
  • 商用利用する場合は、適切なクレジット表記が必要です。
  • 各国の著作権法が異なるため、日本語版の正式リリースまで商用利用は控えめにすることが賢明です。
  1. 技術的制限と注意点
  • 最大曲長:70秒まで
  • ボーカル:生成不可
  • 特定アーティストの模倣:不可(著作権問題回避のため)
  • ブラウザバック:生成した曲が消失するため、即時ダウンロードが必要
  • SynthID:すべての生成音楽に電子透かしが埋め込まれ、AIによる生成であることが識別可能
  1. 利用条件
  • Googleアカウントがあれば無料で利用可能
  • 現時点では英語版のみ利用可能(翻訳ツールの使用推奨)
  • 利用回数制限の可能性あり(過度の使用は一時的な制限の可能性)
  1. 将来的な展望
  • 曲の長さ拡張や機能追加が期待される
  • 正式な日本語版リリースにより、より明確な利用規約が提示される可能性

結論として、MusicFXは革新的なツールですが、商用利用に関しては慎重なアプローチが必要です。著作権法と利用規約の変更に注意を払いながら、創造的かつ適切な利用を心がけることが重要です。

MusicFXに関するFAQ

Q
MusicFXでは歌声の生成はできませんか?
A

はい。残念ながら2024年9月現在は、メロディーのみの生成となります。

Q
MusicFXは日本語で利用できますか?
A

日本語のプロンプトでも対応可能です。

Q
MusicFXのスマホで利用できますか?
A

アプリケーションとしては提供されていませんが、スマホのブラウザでも利用可能です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

Google開発の『MusicFX』について詳しく解説してきました。

今回のポイントは、以下の通りです。

  • MusicFXは、Googleが開発したテキストベースの指示から独自の音楽を生成する音楽生成AIツールです。
  • 主な特徴
    • テキストプロンプトによる音楽生成
    • 豊富な学習データ
    • 高度な技術の統合
    • 多様な機能
    • アクセシビリティ
    • 制限事項
  • MusicFXで生成された音楽の商用利用は、一定の条件下で可能とされていますが、慎重な対応が必要
  • 注意点:MusicFXではメロディーだけで歌声の生成はできません

Googleは音楽生成AIの「MusicFX」だけでなく、画像生成AIの「ImageFX」も公開していますので、是非合わせてチェックしてみてください!

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