CapCutの危険性とは?危ない理由を利用規約から解説! | romptn Magazine

CapCutの危険性とは?危ない理由を利用規約から解説!

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誰でも無料で使える動画編集アプリのCapcutですが、Capcutには個人情報の取り扱いについて危険性があると最近話題になっています。

そんなCapcutの危険性について、デマなのかどうかを実際に動画作成でCapcutを使用している筆者の視点から解説していきます。

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CapCutの運営会社が危険?

CapCutの運営会社はTikTokと同じByteDance社です。このByteDance社はご存知の方もいるかもしれませんが、中国資本の企業です。

以前ByteDance社の従業員がアメリカ人記者のデータに不正アクセスしたというニュースがありました。

まだCapCutから情報が漏洩したという事例はありませんが、運営会社がそういった事件を起こしていることが原因でCapCutは危険だと話題になっているのかもしれませんね。

次は利用規約の観点からCapCutの危険性について解説します。

CapCutの利用規約が危険すぎる

特に危険性がある点として利用規約が挙げられます。特に気になった利用規約を3つ解説していきます。

①個人情報が漏洩する危険性がある(住所がバレる…?)

  • 当社およびお客様の著作物をアップロードした者がお客様に連絡するためのメールアドレス、実際の住所および電話番号。
  • 侵害されたと考えるお客様の著作物の明瞭かつ完全な説明。
  • 侵害されたとされる著作物のURLまたは他の確認場所。
  • 苦情の対象となっている方法による素材の使用が、著作権者、その代理人または法により許可されないと誠実に考える旨の記述。
  • 偽証すれば偽証罪に問われることを承知の上で、上記情報が正確である旨、およびお客様が著作権者であるか著作権者に代わって行為する権限を有する旨を宣誓する供述。
  • 著作権者または著作権者の授権代表者の実際または電子署名。この要件を満たすには、通知の末尾にお客様の実名(会社名ではありません。)を入力することで足ります。

提出の前に、著作権の公正な使用または類似の例外が適用されるかをご検討いただき、また、故意に誤解を招くまたは不正な報告を提出すると適用法上損害賠償の責任が問われることにご留意ください。著作権侵害通知で提出された情報はすべて、コンテンツをアップロードした者に転送され、その他当社または第三者によって何らかの形で公開されることがあります。

https://sf16-draftcdn-sg.ibytedtos.com/obj/ies-hotsoon-draft-sg/capcut/via_clause_user_agreement_ja.html

まず一つ目に、無料アプリにしては多すぎるほど情報を収集されることです。上の利用規約本文にあるように収集される情報としては

・メールアドレス
・住所
・位置情報
・電話番号
・IPアドレス
・端末情報

などが挙げられます。

流石に悪用はしないと思われますが機能改善のためとはいえ、ここまで個人的な情報を収集されるとなると少し怖いですね。

こういったことから情報を引き抜かれて悪用される危険性を危惧している人は少なくなさそうです。

②作成した動画を無断で転用される危険性がある

お客様は、フィードバックおよびその派生物を、目的を問わず、制約を受けることなく、無料でかつ何ら出所を明示する(フィードバックを取り込むまたは具体化する営利商品およびサービスの開発、使用、営業、販売、輸入および販促による出所表示を含みます。)ことなく、全部一部を問わず、また、提供時の状態であるか修正された状態であるかを問わず、適合、複製、配布、その派生物の作成、修正、公演(オーディエンスまでの配信によるものを含みます。)、一般に配信、提供、公表、ならびにその他使用および利用するための無条件、非独占的、ロイヤリティ無料、完全譲渡可(再許諾可能であることを含みます。)、無期限、世界で通じるかつ無制限のライセンスを、取消不能な形で当社に付与します。

https://sf16-draftcdn-sg.ibytedtos.com/obj/ies-hotsoon-draft-sg/capcut/via_clause_user_agreement_ja.html

次に危険だと感じる点は作成した動画は全てBytedance社に付与するということです。

利用規約を要約すると、作成した動画は完全にCapCutを運営しているBytedance社が所持するということになります。


今はTiktokやCapCutだけですが、同社が他にもサービスを展開するとなった時に作成した動画を転用される危険性があります。

また、CapCutでは作成された動画を他のユーザーに公開しているため、そういった観点からも安易に自分の顔や個人情報に関わる内容は作成しない方が良いかと思われます。

③CapCutでは作成動画の権利が全て放棄される

ユーザーコンテンツの権利の放棄 ユーザーコンテンツを本サービスにまたはそれを介して投稿することで、お客様は当該ユーザーコンテンツが関係するマーケティングまたは販促資料の事前審査や承認の権利を放棄します。お客様はまた、(適用法で許容される範囲で)お客様のユーザーコンテンツまたはその一部に関連するあらゆる一切のプライバシー権、パブリシティ権その他類似の性質の権利を放棄します。お客様は、ここに、お客様が本サービスを介してアップロードその他提供するユーザーコンテンツについて有するあらゆる一切の人格権を(適用法で許容される範囲で)放棄し、当該人格権を一切主張しないこと、または当該人格権に基づく法的手続を一切支援、維持もしくは許可しないことに同意します。

https://sf16-draftcdn-sg.ibytedtos.com/obj/ies-hotsoon-draft-sg/capcut/via_clause_user_agreement_ja.html

利用規約の冒頭にもあるように、作成動画の権利は作成した人から完全に剥奪されてしまいます。
つまりあなたが丁寧に作成した動画はCapCut内では著作権フリーの素材として扱われてしまうわけです。

せっかく時間をかけて作成した動画でもフリー素材のような扱いを受けるとなると、無断使用される以前に不快感を覚える人もいるかもしれませんね。

CapCutの動画を非公開にする方法

結論、作成した動画を非公開にする方法は利用規約に則ると現状は無いと思われます。
なので被害を被らないためにも、最低限意識することとしては

①作成する動画には自分の容姿を使わない
②個人情報が写っていないかを念入りにチェックする
③利用規約に同意した以上ある程度の危険性を認識した上で使用する

が挙げられます。


それでも危険性を考慮して、安全に動画作成をしたい人は別の動画編集アプリを利用することをオススメします。

危険性のないスマホ用動画編集アプリ3選

危険性のない動画編集アプリ①PowerDirector

こちらもスマホで編集できる動画編集アプリです。

CapCutと同じく直感的な操作が可能です。SNS用に動画を作成したい方もクオリティの高い動画を作成できるので、スマホで編集を完結したい人はCapCutの代わりに使用することをオススメします

危険性のない動画編集アプリ②iMovie

Appleユーザーの方はご存知かと思いますが、Apple純正の「iMovie」もスマホで動画編集をする上で非常に使いやすい機能が揃っています。


またAppleユーザーであれば完全無料で使用できるのはとても魅力的ですね。
iPhoneやiPadで動画編集をしたい人はぜひ使ってみてください。

危険性のない動画編集アプリ③Inshot

InshotはSNS用の動画を作成するのに適しています。

動画だけでなく画像を編集できる点や、SNS用にテンプレートも揃っているためSNSに特化して動画を作成したい方はぜひ使ってみてください。

まとめ

いかがでしたか?

今回はCapCutを利用する上で個人情報が漏洩する危険性について解説しました。

この記事をまとめると以下のようになります。

・CapCutの運営会社は中国企業のため情報漏洩の観点から危険性がある

・利用規約に関して危険性が指摘されている(過度な個人情報の収集、権利の剥奪、転用の危険性)

・CapCutの危険性に対して現状具体的な対策はないため動画作成の際は個人情報等の扱いに注意する

・CapCutの他にもスマホで動画編集ができる優秀なアプリもある

個人情報漏洩についてはデマという情報もありますが、利用規約にも記載されていたように権利が剥奪されたり、作成した動画は運営会社が所持するといったことは事実です。

一定の危険性もありますが、CapCutは非常に便利な動画編集アプリなので利用規約をよく理解した上で正しく利用してSNS運用などに活用していきましょう。

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