どうもこんにちは!
romptn編集部です。今日も海外テック企業のAIニュースを中心に、デイリートピックスをまとめた記事を発信していきます。
トピック①:FigmaがAIデザインツールを廃止
Figma は、AppleのiOS天気アプリに非常に似たデザインを生成することにユーザーが気づいたため、Make Designsツールを一時的に削除しました。
ディラン・フィールドCEOはこの問題を認め、「急いでリリースしたこととデザインシステムのバリエーションが不足していることが原因だ」としました。使用されたAIモデルはFigmaではなく、OpenAIやAmazonなどのサードパーティプロバイダーによってトレーニングされていたものです。
Figmaはこのツールをレビューしており、品質基準を満たしていることを確認した後、再度有効化する予定です。
トピック②:Google、Pixel 9向けのAIラインナップを公開
GoogleはPixel 9向けに「Google AI」機能を導入予定です。これには「Add Me」(グループ写真改善)、「Studio」(AI画像生成ツール)、「Pixel Screenshots」(プライバシー重視のスクリーンショット機能)が含まれます。
特に「Pixel Screenshots」は、手動でキャプチャしたスクリーンショットの内容を検索したりチャットしたりできる機能で、Microsoftの物議を醸したRecall機能のプライバシー配慮版です。
これらの機能は既存のAI機能と組み合わせて提供される予定です。なお、サムスンも7月10日に新AI機能を発表予定で、Googleの機能と一部重複する可能性があります。
トピック③:Appleのフィル・シラー氏がOpenAIの役員会に加入?
Appleが人工知能企業OpenAIの取締役会にオブザーバーとして参加する可能性が浮上しています。その代表として、AppleのApp Store責任者であり、元マーケティング責任者でもあるフィル・シラー氏が就任するとの情報があります。
これが実現すれば、MicrosoftがOpenAIの取締役会に加わったのと同様に、AppleもOpenAIの運営を間近で観察し、AIの最新動向を把握する機会を得ることになります。
ただし、この情報はまだ噂の段階であり、AppleもOpenAIも公式に確認していません。今後の展開によっては、テクノロジー業界の勢力図に大きな影響を与える可能性がある注目すべき動きといえるでしょう。
トピック④:マイクロソフトのAI責任者、オンラインコンテンツは公正なゲームだと語る
マイクロソフトのAI責任者であるムスタファ・スレイマン氏が、オープンウェブ上のコンテンツについて興味深い見解を示しました。スレイマン氏は、インターネット上で公開されているコンテンツは基本的に誰でもコピーして使用できる「フリーウェア」のようなものだと主張しています。
インタビューの中で彼は、1990年代以降、ウェブ上のコンテンツは複製や再創造の対象として問題ないという認識が広まってきたと述べました。この考え方は、インターネットの発展とともに形成されてきた一種の慣習的な理解を反映しているようです。
しかしながら、この見解は法的には大きな問題をはらんでいます。著作権法では、作品がオンラインで公開されているかどうかに関わらず、創作された時点で自動的に保護されることになっています。つまり、スレイマン氏の主張は現行の著作権法とは明らかに矛盾しているのです。
この発言は、AIの発展に伴うデータ利用の問題と著作権保護のバランスについて、新たな議論を呼び起こす可能性があります。今後、テクノロジー企業と法律の専門家の間で、この問題についてさらなる議論が展開されることが予想されます。