ChatGPT Plusを大手企業などが導入する中、自社でもChatGPT Plusの導入をしたい・・・
「法人で契約する方法はないの?」とお困りではありませんか?2024年5月現在では、ChatGPT Enterpriseという法人契約プランがあります!
今回の記事では、ChatGPTを法人で利用したい方に向けて、
- ChatGPT Plusを法人で利用するにはどういった方法があるのか
- 導入すると得られるメリットや注意点と対策
を解説しているので是非最後までご覧ください。
ChatGPT Plusとは
はじめにChatGPT Plusとは、自然言語処理を行うChatGPTの最新機能や優遇処置を受けられるサブスクリプション型のサービスです。
月20ドル(2700円)で利用することが可能で、プラグインを活用すると多様な業務に活用が期待できます。
また、ChatGPT Plusでは、最新の言語モデルであるGPT‐4 Turbo/GPT-4oを利用することが出来ます!無料版より出力結果が高性能で整合性も高く、会話のインプットも膨大なためユーザーの求めている情報を出力しやすくなっています。
では、ChatGPT Plusが出力した内容を見てみましょう!
上記の出力内容は、「Show Me Diagrams」というプラグインを利用して、「日本の少子化」というキーワードに対するわかりやすい図式化を依頼した結果です。
このように、プラグインやGPTsを追加するとWebサイトの要約、テキストの図式化、レストランの予約など多彩な機能を応用することが可能です。
さらにGPT-4 Turbo/GPT-4oは文書だけではなく高度な画像解析機能を駆使して内容を出力することもできます。
ChatGPTを法人契約で利用するメリット
ChatGPTを法人契約で利用する最大のメリットは、業務の効率化が考えられます。
ChatGPT Plusは先ほども紹介したように高度な言語モデルであり、高品質な出力を提供してくれます。さらに、GPTsやプラグインを活用することで多彩な業務を担うことも可能になります。
ChatGPT Plusへ移行できる業務の具体例
- メールの作成
- 会議資料作成や計算
- 文書作成
- 文書の翻訳や校正
- 社内のQ&A対応など
上記の業務をChatGPTに任せることで、費やしていた時間を他業務に当てることができ、既存のサービスの質の向上や新規参入の事業を展開するなど法人のさらなる成長が期待できますよ!
ChatGPTの法人向けプラン2選!
2024年5月現在ChatGPTが提供しているChatGPTの法人向けプランは、以下の2つになります。
- Teamプラン:月額30ドル(約4,700円)/1年プラン月額25ドル(約3,900円)
- Enterpriseプラン:値段は要相談
①ChatGPT Team
ChatGPT Teamプランは、OpenAIが提供する中小企業やチーム向けのサービスプランで、業務効率の向上やコラボレーションの強化を目的としています。このプランは、セキュリティや管理機能を強化し、チーム全体でAIの活用を推進するためのツールとサポートを提供してくます。
Teamプランの料金は、月額30ドル(約4,700円)/1年プラン月額25ドル(約3,900円)となっています!
以下は、ChatGPT Teamプランの主要な特徴とメリットです。
※ChatGPT Plusの詳しい概要や使い方・支払い方法については、以下の記事で解説しています!
②ChatGPT Enterprise
2023年8月29日にOpenAIが企業向け公式法人プラン「ChatGPT Enterprise」の提供を開始しました。
このプランは、ビジネスニーズに応じて強化されたセキュリティ、スケーラビリティ、パフォーマンスを提供してくれます。
以下でChatGPT Enterpriseプランの主要な特徴とメリットについて触れていきます。
ChatGPT Enterpriseには以下のようなサービスが含まれます。
特に、長文の入力ができることやユーザーのデータがChatGPTの学習に利用されない点は法人プランに加入する大きなメリットになりますね。
ChatGPT Enterpriseの料金は、企業のニーズや利用規模に応じてカスタマイズできます。具体的な料金については、OpenAIの営業チームにお問い合わせください。
※ChatGPT Enterpriseの詳しい概要や使い方・支払い方法については、以下の記事で解説しています!
注意点:通常版のChatGPTは法人契約はできない
ChatGPT Enterpriseは、以前からあるChatGPT‐3.5やChatGPT‐4とは別のプランになっているので、ChatGPT‐3.5やChatGPT‐4を選んで法人契約するということはできません。
ChatGPT公式の法人プランに加入する方法
ChatGPT Enterpriseに加入する方法は、こちらから企業の情報を入力し、OpenAIからのコンタクトを待つという手順になります。
コンタクトに必要な登録情報は以下の通りです。
その他ChatGPT Plusを法人利用する方法3選
ChatGPTの公式法人プランは料金が公表されておらず、法人契約開始までにかかる時間が不明確なのが気になる方もいらっしゃると思います。
ChatGPTを法人で利用する他の方法3つを以下で解説しています。
- 各社が提供している法人プランに加入する
- ChatGPT Plusの支払いを法人カードで行う
- ChatGPT Plusの料金を給料として支払う
①各社が提供している法人プランに加入する
ChatGPTPlusを法人で利用する方法としては、他社が提供するGPTベースのサービスを契約することがあります。
ChatGPT Plusとの違いは、AIプラットフォームを提供する会社が介入することで、以下のような利点があります。
- データの不正利用防止
- 個人での契約やアカウント作成不要
- 利用管理などの機能を提供するサービス
具体的にAIプラットフォームを提供する企業を3つ紹介します。
法人GAI | アーガイル株式会社 | Topaz合同会社 | |
---|---|---|---|
AIプラットフォーム名 | Powered by GPT-4: | ChatGPTインテグレーションサービス | 「AIOne」 |
料金 | 1台月1000円~ | 初期費用として15万円~(諸経費すべて込み)、月4万円~ | 1ユーザーあたり990円税込~無料トライアルあり |
主な機能 | 長文の要約や入力内容の校正、Q&A対応、資料の言語翻訳 | ChatGPTチャットの利用、履歴の保存と閲覧、プロンプト不要の基本機能(文書作成、翻訳、コーチングなど)、管理機能、セキュリティ機能、カスタマイズも可能 | 多彩なテンプレートが利用できる(企画立案や戦略分析などに活用)、文書の要約、翻訳など |
サイトリンク | 法人GAI | アーガイル株式会社 | Topaz合同会社 |
②ChatGPT Plusの支払いを法人カードで行う
ChatGPT Plusの法人契約がないため、契約は社員個人で行ってもらうことになります。Chatgpt Plusの支払い方法を法人として扱う場合、経費で対応するか手当で補填するという方法があります。
具体例として、chot Inc(ちょっと株式会社)さんでは、法人のバーチャルクレジットカードを利用しています。カードの上限額設定し、社員へ配布することで、ChatGPTを業務で活用しています。
上限設定もすることで不正利用を防ぎつつ、社員の負担を軽減することが可能です。
③ChatGPT Plusの料金を給料として支払う
Chatgpt Plusの支払い方法は、手当て支給という形で社員一人当たり3000円ほど支給するという方法があります。
ChatGPT Plusを利用するためには、社員に個人で契約してもらう必要があります。そのため、利用料金の請求も社員個人へされることになるのです!給与にChatGPTPlus課金の手当てを上乗せすることで、社員の負担を軽減できます。
ChatGPT Plusを法人で利用する方法をまとめると・・・
- 他社が提供しているGPTベースのサービスを利用する:
GPTによる作業効率化だけでなく、データの不正利用防止、様々な利用管理などの機能を提供しているため社内で活用しやすい。
反面、ChatGPT Plusを利用するよりコストがかかる。 - ChatGPT Plusを社員が個人契約し、費用は会社が負担する:
社員個人がChatGPT Plusに契約をする。ChatGPT Plusの支払いを法人カードや手当て支給で対応するという方法もある。
ChatGPTを法人利用する際の注意点
ChatGPTを法人利用する際の注意点と対策は以下の通りです。
ChatGPTを法人利用する際の注意点
- 情報漏洩のリスク(公式の法人プランやAPIを使用した各社の法人プランだと安全性が高まります)
- 不適切なコンテンツの生成リスク
ChatGPTを法人利用する際の対策
- データ入力内容のルール確立
- ChatGPTに関する社員教育
OpneAI社の規約には、ChatGPTの利用に際し情報の管理やデータ学習などのために、chatの情報を確認するとの内容が提示されています。
実際に米国、オーストラリアなどでは、ChatGPTの利用制限のある地域からのアカウントのハッキング被害も多数報告されています。
続いて、不適切なコンテンツを作成するリスクに関して説明します。
ChatGPT Plusを社員個人で契約するため、社員のChatGPTへの理解が不十分な場合、利用方法によっては不適切なコンテンツを作成する恐れがあります。
ChatGPTは、プロンプトを細かく入力したり、プラグインの活用方法を理解していないと、思うような出力をしないことがあります。それにより、かえって作業時間が増したり、中には不適切なコンテンツを生成し理解が不十分ですと、その状況に気づかない可能性もあります。
これらのリスク管理を徹底するためにも、社員教育やルールの周知が重要と言えます。
まとめ
いかがだったでしょうか?今回の記事を以下にまとめます。
- 2024年5月現在では、ChatGPTで法人向けプランとしては「ChatGPT Team」と「ChatGPT Enterprise」の2種類があります。
- ChatGPT Plusを法人利用することで、サービスを効率的に活用することができます。
- ChatGPT Plusを法人利用する方法としては、以下の3つがある
- ①各社が提供している法人プランに加入する
- ②ChatGPT Plusの支払いを法人カードで行う
- ③ChatGPT Plusの料金を給料として支払う
- 社員単位でChatGPT Plusを個人契約して活用する際は、情報漏洩のリスク、不適切なコンテンツの生成するリスクがある。そのため、社員教育、社内でのルール設定が重要。
今回紹介した記事を参考にChatGPT法人向けプランの導入を検討されてみてくださいね!
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