皆さんも一度は、画像編集を行う際に、顔の部分がぼやけたり、崩れたりしてしまった経験はないでしょうか?
そんな時、どうしたらいいのか悩むことが多いと思います。
そこで、今回はStable Diffusionの『Restore faces』という機能をご紹介します。
この機能を使えば、顔の部分のぼやけや崩れを簡単に補正することができ、しかも操作は非常にシンプルです。
この記事を通して、『Restore faces』の効果的な使い方や、その実態をしっかりと掴んでいただければと思います!
Stable Diffusionの『Restore faces』とは
Stable Diffusionは、画像生成のためのツールの一つで、その中で『Restore faces』というパラメータが備わっています。
この『Restore faces』は、顔の補正に焦点を当てたStable Diffusionの基本的な機能です。
この機能を使うことで、顔の部分のぼやけや崩れを効果的に補正することが可能となります。
操作方法はシンプルで、『Restore faces』のオプションにチェックを入れることで、画像全体のバランスを保ったまま、顔の部分を修正できます。
ただし、この機能に関しては、さまざまなフィードバックや結果が存在し、使用者によっては異なる出力が得られることがあるので、使う際には何度も検証が必要です。
Stable Diffusionの『Restore faces』のメリット
- 顔の特化した補正: 『Restore faces』は顔の補正に特化しており、顔の部分だけを綺麗に補正することができる。
- 全体の雰囲気の維持: この機能を使用すると、全体の雰囲気を変えずに一部分だけを補正することができます。これにより、画像全体のバランスを崩さずに顔の部分だけを綺麗にすることができる。
- 簡単な操作: 『Restore faces』の機能は、チェックを入れるだけで簡単に使用することができる。
Stable Diffusionの『Restore faces』の導入方法
まず、『Restore faces』を利用するためには、画面上に表示させる必要があります。
以前は「txt2ing」の操作画面上でデフォルトで表示されていたのですが、現在では、自分で設定して使えるようにしなければなりません。
それでは、画面に表示する方法を画像を参照しながら説明しましょう。
1、「settings」タブを選択する。
2、画面左から「Uer interface」を選択する。
3、[info]Quicksettings listに「face_restoration」を入力し、ドロップボックスから「face_restoration」を選択する。
4、下にスクロースし、[info]Options in main UI – txt2imgと[info]Options in main UI – img2imgにそれぞれ「face_restoration」を入力し、ドロップボックスから「face_restoration」を選択する。
5、ページ最上部の「Apply setting」をクリック。
6、「Apply setting」の右にある「Reload UI」をクリックする。
7、Loadが完了し、画面に「Restore faces」が表示されていれば、設定完了。
- Stable Diffusionのプロンプトの見本が知りたい
- 画像生成が思ったようにできない
- 色々なプロンプトを探したい
Stable Diffusionの『Restore faces』の使い方
『Restore faces』の使い方は非常に簡単です。
使用したいときに『Restore faces』チェックをつけるだけです。
『Restore faces』:OFF
『Restore faces』:ON
今回の「Restore faces」の使用は環境は「Google colaboratory」上でStable Diffusionの起動を想定しています。
調べたところ「Google colaboratory」上で『Restore faces』を使用したときのシステムのエラーは現在確認されていません。
もしローカル環境でStable Diffusionで起動し『Restore faces』の実行中にエラーが発生する方は、『Restore faces』の再インストールを検討してみましょう。
詳しくは以下のwebページを参照してください。
【検証】『Restore faces』を使って顔を修正してみた!
それでは、実際に生成した画像で比較してみます。
実写系モデル2つ、アニメ系モデル2つを使い検証を行いました。
比較対象は以下の項目になります。
- 「Restore faces」使用なし 対 「Restore faces」使用あり(ネガティブプロンプトなし)
- 「Restore faces」使用なし 対 「Restore faces」使用あり(ネガティブプロンプトあり)
使用した呪文(プロンプト)はこちら。
プロンプト
masterpiece, beautiful, a woman, curly black short hair, white t-shirt
ネガティブプロンプト
(worst quality:2), bad anatomy, bad face,(moles:2), out of focus, blurry, nsfw, nipples
モデル①:Beautiful Realistic Asians(実写系モデル)
「Restore faces」使用前(ネガティブプロンプトなし)
「Restore faces」使用後(ネガティブプロンプトなし)
「Restore faces」使用前(ネガティブプロンプトあり)
「Restore faces」使用後(ネガティブプロンプトあり)
モデル②: yayoi_mix(実写系モデル)
「Restore faces」使用前(ネガティブプロンプトなし)
「Restore faces」使用後(ネガティブプロンプトなし)
「Restore faces」使用前(ネガティブプロンプトあり)
「Restore faces」使用後(ネガティブプロンプトあり)
モデル:③Ambientmix(アニメ系モデル)
「Restore faces」使用前(ネガティブプロンプトなし)
「Restore faces」使用後(ネガティブプロンプトなし)
「Restore faces」使用前(ネガティブプロンプトあり)
「Restore faces」使用後(ネガティブプロンプトあり)
モデル:④Flat-2D Animerge(アニメ系モデル
「Restore faces」使用前(ネガティブプロンプトなし)
「Restore faces」使用後(ネガティブプロンプトなし)
「Restore faces」使用前(ネガティブプロンプトあり)
「Restore faces」使用後(ネガティブプロンプトあり)
検証結果
検証結果を見てみると、正直、一目でどこが変わったのかはっきりとは分かりません。
それどころか、ネガティブプロントを使った時の方が、画像にしっかりと反映されており、全体的に画像のクオリティがアップしているように感じます。
『Restore faces』をメインで使うよりも、呪文(プロンプト)やネガティブプロンプト、その他の機能を駆使することで、より高品質な画像が得られるのではないかと思います。
使い方はそれほど難しくなく、多少なりとも、顔だけにピンポイントに変化を加える可能性があるので、設定だけはしておく意味があるかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
Stable Diffusionの『Restore faces』という機能について解説してきました。
今回のポイントをまとめると、以下のようになります。
- 『Restore faces』は表情を修正する機能。
- 『Restore face』を使うには導入手続きが必要。
- 『Restore face』で修正するよりも、他の方法がより効果的。
今回の記事を通じて、画像編集時の顔の部分のぼやけや崩れに悩む皆さんのための解決策として、Stable Diffusionの『Restore face』の機能を詳しくご紹介しました。
この機能は確かに便利ですが、最も効果的な結果を得るためには、他の方法と組み合わせることも考慮すると良いでしょう。
最後に、どの方法を選ぶにしても、自分の目的に合った最適な方法を見つけることが大切です。
- Stable Diffusionのプロンプトの見本が知りたい
- 画像生成が思ったようにできない
- 色々なプロンプトを探したい