Veo3.1は日本語対応している?動画生成例とTipsも紹介

Gemini

Veo 3.1は、映像生成AIの中でも高品質な出力で話題になっています。

しかし、「日本語のプロンプトでも正しく動くの?」

「音声や字幕も対応してる?」と疑問に思う人も多いのではないでしょうか。

この記事では、Veo 3.1の日本語対応状況を実際の生成例をもとに検証します。

さらに、日本語プロンプトを効果的に使うためのコツ(Tips)も紹介します。

英語に慣れていない人でも、Veoを活用して自然な映像を作るヒントが見つかるはずです。

📖この記事のポイント

  • Veo 3.1は日本語プロンプト・日本語音声の両方に対応し、自然な映像生成が可能
  • AIによる英訳最適化・トーン指定・画像参照の3ステップで日本語生成の精度を向上できる
  • Sora 2・Wan 2.5・Kling 2.5と比較しても、映像構成と表情演出の完成度ではVeo 3.1が優秀
  • 高品質な日本語映像を狙うなら、「AIを迷わせない明確なプロンプト」が鍵
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Veo3.1について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください!

監修者プロフィール
森下浩志
日本最大級のAI情報プラットフォーム「romptn ai」編集長。著書に「0からはじめるStable Diffusion」「0からはじめるStable Diffusion モデル・拡張機能集編」など、AmazonベストセラーのAI関連書籍を多数執筆。AIにおける情報の非対称性を解消するための社内研修や出張講義も行う。

Veo 3.1の日本語プロンプト対応状況

Veo 3.1は基本的に英語をベースに学習されていますが、日本語でのプロンプト入力にもある程度対応しています。

ただし、英語と比較すると理解の正確さや表現の幅にやや差があるのが現状です。

たとえば、「公園を歩く女性の映像。午後の日差しの中、カメラが左から右へゆっくりと動く。自然光と映画のような奥行きで表現。」と日本語で入力した動画がこちらです。

一方で、同じ内容を英語で「A young woman walking through a park in the afternoon, camera panning slowly from left to right, natural lighting, cinematic depth of field.」と書いた動画はこちらです。

英語プロンプトでは、構図や光の表現まで正確に反映されるケースが多く見られます。

このように、Veo 3.1では日本語入力でも映像生成は可能ですが、複雑な演出や質感の指定は英語で書いた方が安定しやすいというのが実際のところです。

Veo 3.1の日本語音声・動画生成品質

Veo 3.1では、ナレーションや会話などの日本語音声を含む動画生成にも対応しています。

ここでは、オブジェクトの日本語表記、日本語での音声表現やリップシンク(口の動き)の自然さについて紹介します。

日本語字幕・オブジェクトの日本語表記

看板に漢字のような文字が並んでいて見た目には日本語らしさがありますが、よく見ると実在しない漢字や意味をなさない文字の組み合わせで構成されていました。

これらの文字は正式な日本語として生成されているわけではなく、形状が漢字に似た“日本語風”の表現にとどまっています。

また、字幕部分にはひらがなが混ざっているものの、文章としては成立しておらず、音声内容とも一致していません。

現状では、日本語を正確に描画する機能はまだ発展途上であり、「日本語風のビジュアル表現が再現される段階」に留まっているといえます。

日本語発音・リップシンク

日本語の発音とリップシンク(口の動き)の再現にも対応しています。

実際に男女の会話シーンを生成したところ、発話は内容と口の動きがしっかり一致しており、自然な印象を受けました。

一方で、男性のセリフは前半がやや不明瞭で、何を話しているのか判別しづらい箇所が見られました。

会話全体としては男女の会話が成り立っていない部分がやや気になるものの、リップシンクの精度自体は比較的高く、特に発話時の口形と音声の同期は良好です。

総合的には、短い日本語セリフや単独の発話シーンでは十分に自然な表現が可能であり、今後の精度向上にも期待できる結果となりました。

Veo 3.1で日本語を効果的に活用するTips

完全な日本語対応にはまだ課題が残るものの、プロンプトの工夫や生成方法の最適化によって、より自然な日本語動画を作ることが可能です。

ここでは、Veo 3.1を日本語で活用する際に効果的な3つのポイントを紹介します。

いずれも「AIに正確に意図を伝える」ための工夫であり、音声付き映像やナレーションの品質を安定させるうえでも役立ちます。

①プロンプト最適化をAIに任せる

日本語で直接プロンプトを書くと、英語ほど細かいニュアンスや構文が伝わらないことがあります。

そのため、日本語で意図を説明し、それを英語プロンプトに変換してもらうのがおすすめです。

たとえば、GrokやChatGPTなどの生成AIに「この内容でVeo3.1用の英語プロンプトを作って」と依頼すれば、自然な英語表現に変換してくれ、ニュアンスのずれを減らすことができます。

英語に自信がなくてもVeo 3.1の理解精度を高められ、映像のクオリティを安定させることができます。

②セリフ指定の詳細指示

日本語のセリフを使う場合は、発音内容やトーンを具体的に指示することで精度が上がります。

Veo 3.1は日本語のリップシンクにも対応していますが、自然な口の動きや感情表現を再現するためには、「誰がどんな内容でどんな感情でどんな声のトーンで話すのか」を明確に伝えることが大切です。

例えば、上記のリップシンクで取り上げたプロンプトは以下の通りで、Grokに作成してもらいました。

A 15-second cinematic video clip in 4K resolution, showcasing a close-up, real-life style scene of two young Japanese adults (one male, one female) sitting across from each other at an outdoor café in Kyoto during early evening. The camera focuses on their faces, capturing natural lip-sync and mouth movements as they engage in a brief, casual conversation in Japanese. The male character says, "Konnichiwa, kyou wa ii tenki desu ne," with a friendly smile, and the female character responds, "Sou desu ne, sakura mo kirei desu yo," while gesturing lightly toward blooming cherry trees in the background. Japanese pronunciation is clear, with lip movements perfectly synchronized to the dialogue, showing no unnatural distortions or delays. The scene includes subtle facial expressions: a slight nod, a gentle laugh, and relaxed eye contact. Background elements include a wooden café table with teacups, soft ambient lighting from paper lanterns, and faint sounds of clinking dishes and distant koto music. High-fidelity details: realistic skin textures, natural hair movement in a light breeze, and reflections in the teacups. The camera uses a shallow depth of field to keep the focus on their faces, with smooth transitions between medium close-up shots.

上記のプロンプトを作成するために出した指示は以下の通りです。

Veo 3.1の「日本語発音・リップシンク」を確認するための動画を作りたいです。
日本語で話す人物(1人でも2人でも可)が自然に口を動かして会話している様子を生成できるプロンプト(英語)を作ってください。
セリフは短い挨拶や会話でOKです(例:「こんにちは、今日はいい天気ですね」など)。

このようにシンプルな指示を出してもAIがVeoに合わせた最適解を出してくれるので、入れて欲しい要素をしっかりと入れることも重要です。

③画像参照機能の活用

Veo 3.1では、参考画像をもとにしたプロンプト生成にも対応しています。

人物や背景の特徴を正確に反映させたい場合は、テキストだけで指示するよりも、先に画像を生成して参照として指定するのがおすすめです。

そもそも、生成画像の時点で日本語表記を忠実に表現するのは難しいです。

今回は「ラーメン」という左上の看板の文字がしっかりと出た画像を使用して動画を生成してみました。

画像を自然な動画へと変換する際の補完精度が高く、元画像に含まれる日本語文字も破綻なく描画されています。

ご自身で撮影した写真をもとに動画化するのも一つの手段です。
実際の風景や被写体を活かすことで、よりリアルな映像表現が可能になります。

Sora2など他のAIツールとの日本語性能比較

Veo 3.1だけでなく、Sora 2・Wan 2.5・Kling 2.5など、他のAI動画生成ツールでも日本語対応が進んでいます。

ここでは、同じ日本語プロンプトを使用して動画を生成し、生成速度・映像品質・日本語音声・文字表示(看板の精度)といった観点から性能を比較します。

以下は全て以下のプロンプトで生成した動画です。

A 12-second cinematic video clip in 4K resolution, in photorealistic style, depicting a smooth tracking shot from chest-up on two young Japanese adults (a man and a woman in their 20s, casually dressed in light jackets and jeans) walking side-by-side down a bustling urban shopping street in Tokyo during early evening twilight, as streetlights begin to flicker on and neon signs glow softly against the deepening blue sky. The camera follows them fluidly with subtle pans, maintaining focus on their upper bodies and natural facial expressions, with warm ambient lighting transitioning to cooler dusk tones and realistic light reflections on nearby shop windows and passing pedestrians. They engage in a brief, casual conversation in Japanese with perfect lip-sync and natural pronunciation: the man says warmly, "Kyō mo shigoto otsukaresama," followed immediately by the woman smiling and replying, "Arigatō. Chotto kafe yotte kaerokka." Background audio includes subtle street ambiance like distant chatter, light traffic, and faint city hum, underscoring the serene urban vibe. High-fidelity details: realistic skin textures, gentle hair movement in the breeze, dewy pavement from evening mist, and vibrant shop signs in kanji and katakana blending seamlessly. No artifacts, smooth motion, and cinematic depth of field emphasizing the subjects.

Veo3.1で生成した動画

Sora2で生成した動画

wan2.5で生成した動画

Kling2.5で生成した動画

AI動画生成ツール比較表(音声あり/なし混合評価)

観点Veo 3.1Sora 2Wan 2.5Kling 2.5
生成速度約6分。最も時間がかかる。約2分半。中速。約3分。安定して出力。約1分半。最速。画像入力が必要。
映像品質背景のボケ感がよく、被写体に焦点が合う。映像の構成が映画的背景の揺れがやや不自然だが、人物の動きは自然全体的に自然で、特に髪や人物の動きがリアル。反射表現も正確。コントラストが強く鮮やか。光の表現が美しいが、人物の目がややAI的。
日本語音声/会話会話のテンポが自然。イントネーションに多少の違和感あり。発音やイントネーションが自然リップシンクの精度も高い対応なし(映像のみ)対応なし(映像のみ)
文字表示(看板)看板は漢字風。見た目は自然だが意味は成立していない背景や看板の文字は少なめ。表示は安定。ひらがなが多く、意味は成り立たないが日本語風の表現。反射や配置はリアルカタカナ中心で日本語風に見える。文字の質感や光反射が美しい
人物・動作の自然さ顔の感情表現(眉・視線)が豊かで、演技的表情が得意。会話や表情の動きが自然。背景のブレが課題。髪の揺れ、通行人の動きが非常に自然髪の動きがやや不自然だが、体の動きはスムーズ
総合印象表情演出や映像構成が洗練されており、完成度が高い。音声と映像の連動が優秀。自然な会話に強みバランスが良く、映像のリアルさが高い視覚的に最も美しく、フレーム単位での映像ディテールが非常に高い

目的別おすすめAI動画生成ツール

優先したいポイントおすすめAI理由・特徴
構成力や表情演出の完成度を重視したいVeo 3.1表情の細かい動きや間の取り方が上手く、動画全体としての“完成度”が高い。映画的な仕上がり。
音声付き動画・リップシンク精度を重視したいSora 2日本語のイントネーションや口の動きが最も自然。会話シーンを自然に再現できる。
人物や動作の自然さを重視したいWan 2.5髪や体の動き、通行人のモーションが非常にリアル。背景との一体感もあり、実写に近い映像を再現。
映像の美しさ・光の表現を重視したいKling 2.5コントラストが強く、光と陰の表現が最も自然。フレーム単位での完成度が高く、視覚的に最も美しい映像を生成できる。

※生成結果は使用環境やプロンプト内容によって変動します。
特に生成速度はネット環境・GPU性能に左右されるため、参考値としてご覧ください。

まとめ

ここまで、Veo 3.1の日本語対応状況から音声品質、そして日本語プロンプトをより効果的に使うためのコツまでを紹介してきました。

  • Veo 3.1は、日本語プロンプトや日本語音声を含む動画生成に対応している
  • 短い会話やナレーションでは、口の動きやイントネーションが自然に再現される
  • 看板や字幕などは“日本語風”の文字表現にとどまり、文としては未成立
  • 日本語で映像を安定して生成するには、AIに英訳や最適化を任せるのが効果的
  • 先に画像を生成してから動画化することで、背景や人物の再現度がさらに向上する
  • Veo 3.1は映像構成・表情演出に強く、映画のような完成度を実現できる

Veo 3.1は、日本語完全対応まではあと一歩ですが、映像のクオリティや自然な動作表現ではすでに実用レベルに到達しています。

「AIに迷わせない指示」を意識してプロンプトを組み立てて、あなたのイメージを“リアルで臨場感のある映像”として形にしてみましょう。

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