最近話題になっている、実際には存在しない「AIタレント」や「AI美女」。
AIの技術は向上し、画面内であれば人のように振る舞えるAIが現れつつあります。
今回は、伊藤園のCMをはじめとした、AIタレントが起用されている事例についてご紹介していきます!
2023年9月、伊藤園のCMに日本初のAIタレントが起用
2023年9月には、こちらの伊藤園のCMでAIタレントの女性が起用されました。
日本初のAIタレントによるCMということもあり、当時はSNSで話題になりましたね。
インタビューによると、最初からAIの起用が決まっていた訳ではなく、
- 「未来の自分が現在の自分にお茶を手渡しする」というCMの演出
- 実在のタレントの方の顔を、加工して老けさせるという演出では共感を得られない
という背景があり、議論を重ねた結果、今回のAI起用に繋がったということです。
AIタレントの生成の過程では、「AIタレントの現在と未来が同一人物に見えるようにする」「素敵な歳の重ね方の表現にする」という2点に気を遣ったとのことです。
実際のCMには、元気そうな白髪の女性が、若い女性にお茶を手渡しする表現があります。
自然な未来をイメージさせる、生成AIタレントならではの演出ですね!
SNSでの反響の通り、これからのCMでもAIの活用が注目されています。
株式会社ハイボールではAIタレント「レモン」が世界初のAI広報に
株式会社ハイボールは、2023年11月、AIタレント「レモン」を世界初のAI広報に任命したことを発表しました。
レモンはInstagramで『AIで何が悪いの?』というアカウントを持ち、既に2.8万人のフォロワーを有するインフルエンサーです。
Instagramのリール動画は350万再生を超えており、その人気が窺えます。
また同社はAIタレント事務所「TANSAN」を設立、企業向けにAIタレントを活用した広報やマーケティング支援を提供するとしています。
海外でも活用されているが、ストライキも発生
そんなAIタレントは海外でも導入され、話題となっています。
韓国ではバーチャルAIガールズグループ「MAVE:」が発表され、ハリウッド映画「Here(ヒア)」では、主役トム・ハンクスを若返らせたAIが活用されたシーンがありました。
しかし人間のタレントの仕事を奪うなど、懸念されている点もあります。
今夏行われたハリウッドでの全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)によるストライキには、AIの規制が含まれていました。
動画を元にAI加工で使いまわされることのないようにするなど、詳細で厳格な規制が求められていたとのことです。
AIタレントの普及については今後の法整備と共に注目していく必要があるといえます。
romptnでは他にもAIに関する記事をたくさん執筆していますので、ぜひご覧ください。