【2024年】​無料RPAツールを比較!無料ツールのメリット・デメリットと有料版との違い | romptn Magazine

​【2024年】​無料RPAツールを比較!無料ツールのメリット・デメリットと有料版との違い

AI活用

業務効率化の手段として多くの企業で導入が進んでいるRPAですが、中には無料のツールも存在します。

この記事では、おすすめの無料RPAツールや無料版と有料版の違いをさまざまな面から比較しています。

RPAツールの導入を考えているものの、無料ツールでも問題ないのか、有料ツールを導入するべきか悩んでいる方の参考になれば幸いです。

ぜひ最後までご覧ください。

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RPAとは

RPAは「Robotic Process Automation」の略で、繰り返しの業務を自動化する技術を指します。これにより、人間が行っていた繰り返しの単純作業をソフトウェアロボットが代わりに実行することで、業務の効率化やミスの削減を実現します。

RPAは、特定のタスクを自動化するためのスクリプトやツールを使用することなく、既存のITシステムと連携して動作します。そのため、システムの大規模な変更や導入コストを抑えつつ、迅速に業務の自動化を進めることが可能です。

特に、データの入力や転送、レポートの生成などの定型的な業務において、RPAの効果を最大限に発揮することができます。

マクロとの違い

MicrosoftのOffice限定ですが、無料で使えるツールとしてExcelマクロをはじめとするマクロがあります。

マクロの主な特徴には、

  • Officeアプリ上での作業を効率化できる、Officeアプリに搭載されている自動化ツールである
  • 他のOfficeアプリとの連携が可能で、アプリをまたいだ処理が可能である
  • 特にExcelでの複雑な計算やデータ処理に使われることが多い

などがあります。

RPAとの主な違いとしては、マクロはOffice上での操作のみを自動化できるのに対し、RPAはOfficeをはじめあらゆるアプリやWebブラウザ上の処理を自動化することができるという点があります。

RPAとマクロの違いについて下記の記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。

無料RPAツールを選ぶ上でのポイント

無料のRPAツールは機能面に制約があるケースが多く、導入の際には事前に念入りな下調べをしておく必要があります。

ここでは、数あるRPAツールの中でも無料のツールの選び方という部分にスポットを当ててご紹介します。

無料RPAツールの選び方①:自動化したい業務内容にマッチするか確認する

無料RPAツールの場合、自動化したい業務で使用しているシステムやソフトウェアに導入したいRPAツールが対応していないというケースが考えられます。

そのため、RPAツールの公式ドキュメント等で該当するシステムやソフトウェアに対応しているかどうかの確認をしておきましょう。

無料RPAツールの選び方②:非IT人材でも扱えるか確認する

詳しくは後述しますが、無料RPAツールの場合はサポート面が手薄な場合が多く、専門的な知識がない場合はツールを扱うことが困難になるケースもあります。

社内にプログラミングスキルのある人材がいる場合は問題ありませんが、そうでない場合はこの点の確認はしておいた方がいいでしょう。

無料のおすすめRPAツール

では、おすすめの完全無料もしくは無料トライアル付きのRPAツールをご紹介します。

おすすめの完全無料RPAツール①:Power Automate Desktop

Power Automate DesktopはMicrosoft社が提供している個人向けRPAツールです。Windows10またはWindows11搭載PCを使用している場合、有料で提供されているツールであるPower Automateの機能のうち、デスクトップ部分の機能のみ無料で使えるようになっています。

非常にシンプルかつ無駄のないデザインであり、一切コーディングの必要がないため、エンジニアでない方でも問題なく操作することができます。

このツールは個人での利用を前提としているため、作成したフローを他人に共有することはできません

また、独自のカスタマイズもできなくなっています。この点が有料版のPower Automateとの違いとなっています。

おすすめの完全無料RPAツール②:マクロマン

マクロマンはコクー株式会社が提供するRPAツールで、基本的なツール費用は全て無料で利用できるのが最大の特徴です。

また、利用人数にも制限がないため、複数のPCにダウンロードして利用することができます。

料金は別途サポートを依頼する際に発生し、それぞれの状況に合わせた見積もりを行い、金額が決定します。

サポートは料金が発生する分、非常に充実しています

導入前の無料個別相談や基本操作を行えるセミナーもあるため、気軽に試せる点も魅力です。

無料トライアル付きRPAツールのおすすめ5選

完全無料のツールのほか、原則有料ですが、無料トライアルのあるツールも多数存在します。

ここでは、無料トライアルのあるRPAツールをご紹介します。


WinActor

WinActorはNTTグループが提供するRPAツールで、30日間の無料トライアルが利用できます。

幅広い業界で容易に導入することができ、2022年1月時点で7,000社を超える企業で活用されています。

また、プログラミングの知識がなくてもシナリオを作成することが可能であることから、IT人材がいない場合でも比較的容易に導入することができるのもポイントです。


Bizrobo!

BizRobo!はRPAテクノロジーズ株式会社が提供するRPAツールで、1ヶ月間の無料トライアルが利用できます。低コストでスタートして徐々にスケールさせていけるのが大きな特徴で、あらゆる会社の規模に応じた運用ができます。

BizRobo!はインストール数に制限がないため、作成したロボットを全社で管理することができ、プロジェクトの進行をスムーズにすることができます。また、導入の際にも難解なプログラミングは必要なく、非IT人材でも自動化ができる点も魅力です。


UiPath

UiPathはルーマニア発の世界的ベンダー企業であるUiPath株式会社が提供するRPAツールで、世界で4,000社以上、日本国内で1,000社以上の企業で導入されています。

UiPathはその互換性の高さ、使い勝手の良さ、日本語サポートが充実している点から日本企業でも高い評価を得ており、個人から大企業に至るまであらゆる場面で利用が可能となっています。

また、特定の条件を満たすと「Community Editionライセンス」を取得でき、無料で利用可能になるのもポイントです。


RoboTANGO

RoboTANGOはスターティアレイズ株式会社が提供するRPAツールで、無料トライアルにも対応しています。

無料トライアル終了後、RoboTANGOは低価格で導入でき、初心者でも簡単にロボットを作成できるツールとなっています。

また、複数の端末や拠点間でライセンスを共有できる点、専用のサポート体制も整っている点が魅力です。


RPA – Robo-Pat DX

RPA – Robo-Pat DXは株式会社FCEプロセス&テクノロジーが提供するRPAツールで、プログラミング知識がなくても利用可能な純国産のRPAツールです。

無料トライアルとして初めの1ヶ月に3ライセンス分の無料利用が可能です。

デスクトップ上のあらゆる作業を自動化できるため、入力業務やデータ加工などの時間を大幅に削減できます。また、1カ月単位での契約が可能で、企業の状況に合わせて柔軟に導入台数を調整できるのも大きなメリットです。

初期費用は0円で、月額費用もリーズナブルな価格設定となっている点も魅力です。

無料RPAツールのメリット

いくつかの無料ツールを紹介してきましたが、ここでは無料RPAツールのメリットについて改めて見ていきましょう。

無料ツールのメリット①:コスト・導入ハードルが低い

無料RPAツールの導入にはコストがかからないため、失敗した場合の損失を抑えることができることから、導入のハードルは低くなります。

また、機能面でもシンプルなツールが多く、専門的な知識がなくても自動化が可能なケースが多いのも特徴です。

無料ツールのメリット②:他ツールとの比較が容易である

ツールの導入コストが抑えられることから、他ツールとの比較が容易であるという点も大きなメリットです。

自社にマッチしたツールの選定を慎重に行えることから、ミスマッチを防ぐことができます。

無料RPAツールのデメリット

では、無料RPAツールのデメリットにはどのようなものがあるでしょうか。

無料ツールのデメリット①:利用できる機能に限りがある

有料RPAツールと比べ、無料RPAツールは利用可能な機能が制限されており、ツールを最大限活かすことができないケースが多くなっています。

具体的には以下のような機能の制限が考えられます。

  • 利用時間の制限がある
  • 利用可能ユーザー数の上限がある
  • 他のシステムとの連携ができないケースがある

ツールを活用したい場面によっては、無料版では対応できない可能性もあるため、機能面については導入前によく確認しておくようにしましょう。

無料ツールのデメリット②:日本語に対応していないツールが多い

RPAツールには海外ベンダーが提供するものが多く、特に無料のツールの場合その傾向が顕著といえます。また、このようなツールの場合はツール内の記載が英語のものが多く、英語に対応できる人材でなければ使いこなせない可能性があります。

社内に英語に対応できる人材がいる場合は問題ありませんが、そうでない場合は本記事で紹介しているような日本語に対応している無料RPAツールから選ぶのがいいでしょう。

無料ツールのデメリット③:十分なサポートは期待できない

無料RPAツールの場合、導入後の詳細なマニュアルがないケース導入後の電話やメールでのサポートがほとんどないケースが多いという特徴があります。

導入後のマニュアルがない場合、ツールの操作には専門的なスキルが求められることになりますので、IT人材の確保や育成という部分で思いがけないコストが発生する場合が出てきます。

そのため、サポート面を充実させたい場合は有料RPAツールを選ぶか、別途サポートが充実しているツールを選ぶようにしましょう。

有料RPAツールを選ぶべき場面とは

ここまで無料RPAツールについて見てきましたが、有料RPAツールを導入すべき場面にはどのようなものがあるでしょうか。

ここで詳しくご紹介します。

有料ツールを選ぶべき場面①:規模の大きな会社や事業で使用する場合

 無料RPAツールの場合は機能面の制約が大きく、大規模な企業やプロジェクトでの活用は難しいケースが多くなります。そのため、より拡張性が高く、機能面の自由度も高い有料のRPAツールを選ぶ必要が出てきます。

以下のような場合には、有料RPAツールの導入を検討してみましょう。

  • 利用時間の制限がない方がいい
  • 利用可能ユーザー数は多い方がいい
  • 他システムとの連携も進めたい
  • 状況に合わせて自由にカスタマイズしたい

有料ツールを選ぶべき場面②:ベンダーからの手厚いサポートを受けたい場合

すでに触れている通り、無料RPAツールのサポートは手薄な場合が多いため、手厚いサポートが欲しい場合も有料RPAツールを選ぶべきと言えるでしょう。

有料RPAツールの場合、メール・電話・オンライン会議などでの相談などの手厚いサポートを受けることができるため、問題解決までの時間が短くなりコア業務により集中することができます。

このように、無料RPAツールよりも有料RPAツールを利用した方が、結果的にトータルのコストで得をする場合があります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

この記事では、無料RPAツールと有料RPAツールの違いやその比較に焦点を当てて解説しました。

無料RPAツールは初期コストがかからず、個人レベルでも気軽に導入できるというメリットがあります。一方で、機能が限られている場合があり、十分なサポートが期待できないこともあります。

対して有料RPAツールは、より高度な機能が利用でき、充実したサポートを受けることができるため、ビジネスの規模やニーズによって適切なツールを選ぶことが重要です。

無料と有料の違いを理解し、自社の課題を荷卸しした上で、どのツールを導入するのが最善なのかを判断できるといいでしょう。

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