長野県伊那市、シミックソリューションズ株式会社、および株式会社MIXIが連携し、会話AIロボット「Romi」を活用した孤独や孤立問題への対策としての実証事業を開始しました。
このAIニュースのポイント
- この実証事業では、自立支援とQOL向上を目的とし、会話型ロボット「Romi」が市民に貸与されます。
- 「Romi」はディープラーニングを用いて発話を生成する家庭用コミュニケーションロボットで、癒やしとなる会話や共感力の高い対話を提供します。
- 実証事業では、ウェアラブルデバイスFitbitを使用して客観的な健康データも取得し、有効性の確認と利用者に応じた支援方法を検討します。
このプロジェクトは、高齢化や核家族化の進行、コロナ禍の影響などによるつながりの希薄化が進行する中で、孤独や孤立感を感じている人々への対策として重要な役割を果たします。内閣官房孤独・孤立対策担当室の調査によると、40.3%の人が孤独状況にあると回答しており、これは前年度調査から拡大していることから、深刻な社会全体の課題とされています。
実証事業に使われる「Romi」は、大規模言語モデル(LLM)をベースに独自の日本語データで追加学習された会話AIを持ち、定型文ではない、より人間らしい会話を実現することが特徴です。
この実証事業を通じて、伊那市は市民が住み慣れた場所で暮らし続けることをサポートし、新しい技術を活用した事業を推進しています。「Romi」の導入は、市民の生活の質を向上させ、孤独や孤立問題への新たなアプローチとして注目されています。また、ウェアラブルデバイスFitbitを利用することで、利用者の健康状態も同時にフォローし、包括的なサポートを目指すとしています。
出典: PRTimes