OpenAI、次世代AIエージェント「Operator」の開発を発表

OpenAIは2025年1月、人間に代わってコンピュータを自律的に操作するAIエージェント「Operator」を研究プレビューとして公開する予定であることが明らかになった。この計画は、同社の幹部会議での発表内容として複数の関係者がBloombergに証言している。

「Operator」の技術的特徴

Operatorは、Webブラウザを介して複数のタスクを連続的に実行できる汎用AIエージェントとして設計されている。コーディングや旅行予約など、複数ステップを要する作業を最小限の人間の監督で完了することが可能だ。

AIエージェント市場では、主要企業による開発競争が加速している。Anthropicは既にClaudeに「Computer Use」機能を実装し、ブラウザ検索から予定登録まで複数アプリを横断する操作を実現。Googleも2024年12月に「Jarvis」のリリースを予定している。

OpenAIのSam Altman CEOは「次の大きなブレークスルーはエージェントだ」と述べており、Kevin Weil最高製品責任者も「2025年はエージェントシステムが主流となる」と予測している。

しかし、実用化に向けては安全性の確保が最大の課題となる。各社の開発競争の背景には、現行モデルだけでは新たな収益源を確保できないという課題意識があるとみられる。

AIが人間に代わって能動的に問題を解決できる段階に入ることは、AI技術の一つの転換点となる可能性がある。