アドビ株式会社は、Acrobat ReaderとAcrobatに新たなAIアシスタント機能を搭載し、数兆のPDFドキュメントに対話型AIによるサポートを提供開始したことを発表しました。
このAIニュースのポイント:
- AIアシスタントは、長文ドキュメントからの即座の要約生成、質問への回答、及び目的に応じた内容の共有を可能にします。
- この機能は、生成AI技術を基にしており、Acrobatの「Liquid Mode」と同じAI・機械学習モデルを利用しています。
- ユーザーは新しいアドオンサブスクリプションプランを通じて、AIアシスタントの全機能にアクセスできるようになる予定です。
Acrobat ReaderとAcrobatに搭載されるAIアシスタントは、ユーザーがPDFドキュメントをより効率的に利用できるように設計されました。
これにより、ドキュメントからの情報抽出、要約の生成、及びユーザーの質問への迅速な回答が可能になります。ユーザーは、この新機能を通じて、長文のドキュメントや大量の情報をより簡単に扱えるようになり、生産性の向上が期待されます。またPDFだけでなく、WordやPowerPointなどの様々な文書フォーマットにも対応しています。
さらに、AdobeはこのAIアシスタントを安全に使用できるように、データセキュリティとユーザープライバシーの保護にも注力しているとのことです。
使うためにはサブスク必須・現時点では英語のみ
現在、AI AssistantについてAdobe公式は次のように述べています。
ReaderとAcrobatのユーザーは、AI Assistantのベータ版が終了した時点で、新しい追加サブスクリプションプランを通じてAI Assistantの全機能を利用できるようになります。
それまでは、AIアシスタントの新機能はベータ版として、デスクトップおよびウェブ上のAcrobat StandardおよびPro IndividualとTeamsのサブスクリプションプランで、英語でご利用いただけます。他の言語も順次追加される予定です。
https://news.adobe.com/news/news-details/2024/Adobe-Brings-Conversational-AI-to-Trillions-of-PDFs-with-the-New-AI-Assistant-in-Reader-and-Acrobat/
早期提供される、ベータ版の利用にもAdobeのサブスクリプションプランに登録している必要があるようです。
また、現時点ではAI Assistant機能は英語でのみの提供が発表されています。日本語で使えるようになるまではまだ時間がかかりそうです。
出典: Adobe公式